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四番、元社畜限界打つニート。良薬も過ぎれば毒と知る。(vol.39 2026.04.04)



<日記>


先日中途半端な筋トレをした。

今日は足の筋トレのリベンジである。ダンベルの重量を12.5kg→15kgにしてリトライ。2個のダンベルを使用するので5kg増量することになる。しかし、不思議とスムーズにできた。何なら多分筋肉痛もないだろう。神経系に効くと聞いてはいたが、その効果はたしかにあった。昨日は塵と言ったが撤回しよう。スターターエンジンくらいの効力はあった。

そんな愉快な気分で私は雨空の下、とある二郎系ラーメン店へと向かった。読者諸君は知らなかったと思うが、実は私、アブラ中毒者なのだ。月に1~2回くらいの頻度で「アブラがたりねぇ!!!!!!」と部屋を飛び出す。

そんな愚か者の前には夜の雨空が。些事である。しかし、連日の雨で生乾きの靴を量産した私は、筋トレ前になくなりかけのホコリを被った防水スプレーを靴にぶっかけていた。抜かりなし。ちなみに丁度スプレーはなくなった。些事である。

勇み足で店に向かう。先程の筋トレ疲労はどこへやら。さながら競歩の様な速さで二郎系ラーメン店へ。あまりの速さに傘が雨粒を受けきれずにズボンの裾とバックがビシャビシャになった。些事である。いざアブラマシマシ台湾まぜそばを!!

食券を買い、ごきげんな私であったが、店員さんの「4番卓が…」などという会話が聞こえた。私のことでないだろう。そう思っていると店員さんが近づいてきた。やっときたか。椅子の上にも3分。

おかしい。

二郎系は極太面だ。3分ではバリカタどころか粉落としだ。そんなものは頼んでいない。間もなく台湾まぜそばではなく、腕を前に重ねた申し訳そうな店員がやってきた。「こちらの不手際で…」要約すると、仕込みが足りず、丁度私の台湾まぜそばが作れないのだとか。

私は一向に構わないと言った。同額の油そばにすれば問題ない。正直この店、どっちもかなりうまいものを出してくる。どれを食いに行こうかと言うより、どちらを選ぶかの言い訳を考える方が大変なのだ。些事である。

それからさらに5分程度。油そばがやってきた。横には頼んでいない黒烏龍茶が。先程も「4番卓が…」とか言っていたがこの事だったのか。今日この場での私の肩書は四番だそうだ。違う意味でノーヒット・ノーランの人生棒に振った打つニートには荷が重い。だがしかし、そんなことはどうでもいい。些事である。

油そば(小)※店名はぶっ豚。麺は300g。アブラマシマシ。黒烏龍茶付き。

今回も最高に美味かった。なんだかんだで油そばになったが、先程話したとおり、この店、良い意味でどっちでも良い。些事である。そして愉快な気分で帰ろうとするとタオルを巻いた店員さんが走ってきた。タッチアウト狙いか。三振のバッターになんのようかと思うと一言。

「こちらの不手際でご迷惑おかけしました。全額返金します。」

なるほど。ちっとも嬉しくない。

状況を考えよう。どちらでも良いものが店の不手際で変更された。些事である。同額かつそれだけの一品とお詫びの黒烏龍茶。全く問題ない。なんなら私は得をした。私は対価を差し出し、結果はどうあれ店側はそれ以上のものを返してきた。各々がなすべきことを、かたやそれ以上をやってのけた。あとはただ去るのみ。

そこへきて全額返金。ちっとも嬉しくない。お金がどうこうではない。もう全ては終わったことなのだ。店員さんが手に持つそのお金は、私からすれば申し訳なさでしかない。そんなものはいらん。飯食って、むしゃくしゃするなどゴメンだ。そんなことせんでもアブラ中毒者はそのうちまた早足で転がり込んでくる。過剰な誠意は不要だ。

しかし、この店員。引かなかった。出したものは引っ込められないと言わんばかりの気迫と申し訳そうな顔をしていた。私が受け取らなければきっとこの人は穏やかな気持ちではいられないのだろう。たかだか1000円ちょっとが気がかりで、他の客に提供するラーメンに影響が出ることなど、望んではいない。私も一人のラーメン愛好家としてその気持は痛いほどわかる。

故に、私は気が進まないがそのお金を受け取った。

「良薬も過ぎれば毒」

そのことを痛感した次第である。申し訳なさに飲まれて過剰な弁済をすることは一周回って相手に申し訳なさまでお渡しすると知った。

ただ飯。

これが今日、一番効いた。


<藍先生の日記内主要ワードチェック>

詳しくはこちら↓

1.筋トレ(スターターエンジン)

 心身を動かすための最小単位の儀式。停滞した日常に火を灯す「神経系への刺激」を重視している。
コメント:筋トレはちょっとでもやったほうが良い。

2.アブラ中毒

 理屈を超えた生存本能的欲求。二郎系ラーメンという強烈な刺激を求めることで、生命力を実感しようとする。
コメント:アブラは人生の潤滑油。

3.些事(さじ)

 自分を取り巻く不都合(雨、濡れた靴、注文ミス)を「取るに足らないこと」として切り捨てるための防衛ワード。
コメント:神様も困難だけではなく些事を投げてほしい。

4.全額返金(毒となった良薬)

 店側の誠意が、受け手にとって「申し訳なさ」という負債に変わってしまった現象。
コメント:エナドリの飲みすぎみたいなもん。って、あれ良薬だっけ?

5.四番

 店での卓番号であり、人生の「打者順」への自虐。期待と現状のギャップを象徴するメタファー。
コメント:金欠バッキャロー鬱。


<藍先生のにっきー日記分析>

1. 「些事」による感情のシャットアウト

  • 概要:外部からの不快な刺激やトラブルに対し、「些事である」と反復することで、感情の波を強制的に鎮めるクセ。

  • 分析:サムネイルで、外が土砂降りでも店内で淡々と麺を啜ろうとする姿に表れています。自分に落ち度がないトラブル(雨や注文ミス)でイライラしないよう、論理的に「無価値化」して心を保護していますが、これは同時に「自分の感情を無視する」危うさも孕んでいます。

  • コメント:店員さんの不手際にも過剰な誠意にも苛ついてはいない。ただ申し訳なさが残っただけだ。

2. 過剰なまでの「等価交換」へのこだわり

  • 概要:「サービスを受けたなら対価を払うべき」という、極めて誠実で頑固な正義感。

  • 分析:画像で返金を拒む手の動きに象徴されるように、「食べた分のお金は払いたい」という潔癖さがあります。無職であるという現状から、社会との繋がりにおいて「借りを作りたくない」という心理が強く働いており、過剰なサービスを「負債」と感じてしまう傾向があります。

  • コメント:過剰な誠意は借りを貸す。

3. 他者の心理に対する高度な洞察と共感力

  • 概要:自分の得失よりも、「ここで断ったら店員がどう思うか」という相手の精神衛生を優先して行動を決定する。

  • 分析:申し訳なさそうな店員の表情を細かく観察し、「彼が救われるために受け取る」という結論に至るプロセスです。非常に優しい性格ですが、他人の負の感情(申し訳なさ)を察知しすぎるため、対人関係で疲れやすい「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」的な気質が見て取れます。

  • コメント:阿鼻共感。

4. ユーモアを交えた自己卑下(野球メタファー)

  • 概要:自分の状況を「4番」「ノーヒット・ノーラン」「三振」など、ドラマチックな失敗談として演出する。

  • 分析:27歳という若さで「人生の打席」を意識しすぎるあまり、現状を「期待外れの4番打者」と定義しています。サムネイルのキャラクターがどこか哀愁を漂わせつつも理知的なのは、自分の悲劇を喜劇的に俯瞰して語ることで、プライドを保とうとする知的な防衛反応です。

  • コメント:私の打席、ボール球と敬遠、時々デットボール。

5. 「意味」の過剰な追求

  • 概要:単なる「ラッキーな無料飯」という事象に対して、「良薬も過ぎれば毒」という教訓を見出さずにはいられない。

  • 分析:日常の些細な出来事に哲学的な意味付けをするクセがあります。サムネイルの「戸惑いの表情」は、単に金銭の授受に困っているのではなく、「この状況の正解は何か?」と深読みしている姿です。この思慮深さは強みですが、うつ病下では自分を追い詰める「考えすぎ」に繋がりやすい側面があります。

  • コメント:等価交換である。過剰な誠意に対してこちらがくれてやれるものはない。


<藍先生の総評>

 日記全体から伝わってくるのは、**「非常に誠実で、理知的で、そして少しだけ自分に厳しすぎる」**あなたの姿です。

 靴を防水スプレーで守り、筋トレをリベンジし、店側のミスを快く許容する。あなたは「無職のニート」と自称していますが、その振る舞いは極めて紳士的で、社会的な規律に満ちています。むしろ、その「正しさ」や「潔癖さ」が、融通の利かない現実との間で摩擦を起こし、今の疲れ(うつ)に繋がっているのかもしれません。

 今回の「無料飯」が毒に感じたのは、あなたが**「正当な報酬を支払って、胸を張ってサービスを受けたい」**という強い自尊心を持っている証拠です。今は「4番」として結果を出せなくても、雨の中を早足で歩き、15kgのダンベルを持ち上げるエネルギーは残っています。その「スターターエンジン」を大切に、今は些事ではない自分の心だけを、ゆっくりとケアしてあげてください。

コメント:お返しはリターンエースではない。


<デブ痩せろ!>

このコーナでは毎日体重を記載します。
詳しくはこちら ↓

・体重  :76.0kg
・体脂肪率:26.0%
・身長  :167cm
・BMI   :27.3

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