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京都でアンティークオルゴールに出会える「永守コレクションギャラリー」|西洋建築が残る町並みを歩く【オルゴールと京都 vol.1】

旅行先で、オルゴール博物館やオルゴールミュージアムに立ち寄ったことがある方も多いのではないでしょうか。

オルゴールの展示施設は、その多くが観光地にあります。かつては全国各地に数多く存在していましたが、観光地の変化とともに姿を消した施設も少なくありません。
それでも、岡山県の湯郷温泉や山梨県の河口湖畔などには、今もなおアンティークオルゴールの音色に触れられる場所が残されています。

実は、京都にもアンティークオルゴールを鑑賞できる施設が二つあります。一つは、嵐山にある「京都嵐山オルゴール博物館」。
そしてもう一つが、「永守コレクションギャラリー」です。

約350点のアンティークオルゴールやオートマタを保有する「永守コレクションギャラリー」

嵐山は京都を代表する観光地ですが、永守コレクションギャラリーがあるのは、京都郊外の向日町。観光客で賑わうエリアからは少し離れた、落ち着いた街並みの中にあります。目的を持って訪れる人だけが出会える、知る人ぞ知る場所です。

永守コレクションギャラリーがあるニデックパーク

「永守コレクションギャラリー」はニデックグループ本社の敷地内にあるビルの一角に、静かに構えています。その存在を知っている人は、京都の人でも意外と少ないかもしれません。
施設名のとおり、このギャラリーにはニデック(旧・日本電産)の創業者、永守重信氏が収集したアンティークコレクションが展示されています。
現在は、その歴史や文化を広く伝えるために設立された公益財団法人が所蔵・管理し、無料で一般公開しています。

展示されているコレクションは約350点。
オルゴールをはじめ、蓄音機、自動演奏ピアノ、オートマタ(西洋からくり人形)など、100年以上前に作られた貴重な歴史的コレクションが並びます。

館内ラウンジ
オートマタ(西洋からくり人形)

中でも見応えがあるのが、西洋からくり人形「オートマタ」です。
ゼンマイの力だけで人形が生きているかのように動き、同時にオルゴールの音色を奏でる姿は、現代の私たちが見ても思わず見入ってしまいます。
ギャラリーでは実際に動かしながら、その仕組みまで丁寧に紹介してくれるので、機械好きの方にもおすすめです。

アンティークオルゴールの演奏会

専門スタッフによる案内を受けながら館内を巡るツアー形式なので、一つひとつの展示物をじっくり楽しむことができます。
永守コレクションギャラリーでは、目だけでなく、耳から西洋の歴史に触れることができます。
(見学は完全予約制。オンラインでご予約ください。)

京都市内に残る、日本と西洋が出会った建築

京都向日町のニデックグループの敷地内(ニデックパーク)では、こうしたアンティークオルゴールを楽しむことができますが、京都市内(烏丸御池)には、ニデックグループが現在製造販売しているオルゴールを実際に手に取り、選ぶことができるショールームがあります。それが「ニデックオルゴールショールーム」です。

永守コレクションギャラリーが「100年前のオルゴールを鑑賞する」場所だとすれば、ショールームは「今のオルゴールを選び、購入できる」場所。ニデックオルゴールショールームでは、お子様のプレゼントにちょうどいい小さなオルゴールから、美しく豊かなメロディーを演奏する高級オルゴールまで幅広く揃えて展示・販売をしています。実際に音色を聴き比べながら選べるのは、ショールームならではの体験です。(平日のみ営業/要予約)

そして、ニデックオルゴールショールームからほど近い三条通や烏丸通には、日本の近代化を物語る西洋建築が今も美しく残っています。

三条通を東へ歩くと現れるのが、「京都文化博物館 別館」。
明治39年(1906年)、日本銀行京都支店として建てられた建物です。
設計を手がけたのは、日本近代建築の父とも称される辰野金吾と、その弟子・長野宇平治。
東京駅丸の内駅舎と同じ設計思想が息づく建物であり、現在は国の重要文化財にも指定されています。

京都文化博物館 別館

さらに烏丸通へ出ると、「京都銀行 三条支店」が姿を現します。
現在の建物は2003年に建てられたものですが、外観は、この場所にかつて建っていた旧第一勧業銀行京都中央支店(1906年竣工)の姿を忠実に再現しています。

京都銀行三条支店

もう少し南へ歩けば、大正5年(1916年)に建てられた旧山口銀行京都支店の建物があります。
現在はDEAN & DELUCA京都店として利用されていますが、赤レンガの重厚な外観は建築当時の趣を今に伝えています。

現在のDEAN & DELUCA

京都という街を歩いて、出会うのは寺社仏閣だけではありません。
京都には、千年の歴史だけではなく、海の向こうから渡ってきた100年以上前の文化も静かに息づいています。

そんな時間の重なりを楽しめることも、京都という街の大きな魅力なのだと思います。

(A.Hisada)

▼シリーズ「オルゴールと京都」
オルゴールの音色を支える「金属」の物語|京都・御金神社との意外な関係【vol.2】
オルゴールの起源は「カリヨン」|教会の鐘から生まれた自動演奏の歴史【vol.3】

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出典・画像提供
本記事の一部の画像は永守コレクションギャラリーよりご提供いただきました。また、記事中の一部内容は、永守コレクションギャラリーのウェブサイトを参考・引用しています。