私立夜宵★図書館【2025/1】
夜宵★の読書は図書館の本と決まってる。
貧乏だったから、本が読みたかったら図書館で借りなさい、って母に言われて育って、図書館は行きつけだった。
だけどこのところ読書量が激減。
今年は意識的に読もうと決意した。
図書館で借りて、夜宵★の心の図書館に入った本をいざご紹介!!
✦『ロブスター』篠田節子
フリージャーナリストとしての活躍の道が拓けずくすぶっていた寿美佳(すみか)は、摂氏六十度を軽く超える砂漠の地で、鉱石を運ぶトラックに乗っていた。
ここはオーストラリアでも「デッドエンド」と呼ばれる地帯。この先の鉱山で、元引きこもりの日本人労働者や、海外の政治犯が強制労働に従事させられているという疑惑を聞きつけて、記事を書いて一山当てようと潜入取材に乗り込んだのだ。金がない寿美佳のスポンサーとなったのは、夫の研究者・クセナキス博士がここに閉じ込められていると訴える博士の夫人だった。
博士を救い出すという任務も帯びながら、命からがら苛酷な砂漠を越え現地にたどり着いた寿美佳だったが、そこで出会った博士をはじめとする3人の労働者が語ったのは、寿美佳が全く思いもよらない背景だった……。
手に取ったときはなんだか珍妙なタイトルだと思ったが、読後はそれが含蓄のある意味合いに変わった。
だけど「ロブスター」をタイトルにしちゃうなんてなんてセンスだ。
殺伐としているのになぜか妙なおかしみを感じながら読んだ。
妙なおかしみ、というのが私はどうも好きなのだ。
最後には人間の尊厳について静かに教えてくれる。
✦『椿ノ恋文』小川糸
手書きの手紙の奥深さを感じた。
文章の表現はもちろん、便箋や筆記用具、字体でも心情の表現が違うのだ。
そして代筆は、依頼者の人生や人生観をそのまま置き換える作業だという。
それも受け取る側の気持ちも考えながら。
人間力が問われる仕事だ。
いわゆる丁寧な暮らしをしているかに見える主人公にも、反抗期を迎えた継子との対峙や祖母の秘めたる恋の決着の問題が訪れる。
人生ってままならぬものだ。
それも含めて愛おしいと思える温かい物語だった。
✦『青くて痛くて脆い』住野よる
人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。周囲から浮いていて、けれど誰よりもまっすぐだった彼女。その理想と情熱にふれて、僕たちは二人で秘密結社「モアイ」をつくった。――それから三年、あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。そして、僕の心には彼女がついた嘘がトゲのように刺さっていた。
うーん、正直私にはよく理解できなかった。
具体的には、なんで主人公がそういう行動に出るのかが。
全体的には、この物語の繊細さが、だろうか。
青くて痛くて脆かったのは彼女じゃなかった、というのは思った。
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