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【創作系日記】『ピピピンタール!』元ネタと小説用ローカルAIの考察


 昨日と、一昨日の『ピピピンタール!』の中編版とanother versionは、いかがでしたでしょうか? いずれも、前世紀(苦笑)に書いて、my『ホームページ』に載せたショートショートをAIも使って中編化してみたバージョンです。元ネタは、こちら:

元ネタのショートショート:

『ピピピンタール!』 謎村

「砂虫ピピピンタールがAクラスの知的生物であったことは、すでに証明された事実ですが、手も足も、それどころか視覚聴覚器官さえない彼らが、どうやってあのような高度な文明を維持できたのかは、長い間謎とされてきました。ある人達は電気的な作用を利用していたという説を立て、またある人はピピピンタールの特殊な代謝に秘密がある、と考えました。でも決定的な理論が確立されるには、ノイガスポン鉱石の研究が進む必要がありました。この惑星にしかない特殊な炭化珪素であるノイガスポン鉱石の表面には、時折奇妙な模様が見られたそうです。さらにノイガスポン鉱石にピピピンタールが付着していることは、良く見られた風景だったようですーー鉱山技師達はピピピンタールを目安に、ノイガスポン鉱石を採取したそうですから。しかし偶然から、鉱石の模様は、なんと特殊な電気回路のパターンだと分かったのです。驚くべきことにピピピンタールは、体内に蓄えた金属イオンと特殊な珪素分解酵素を使って、ノイガスポン鉱石をエッジングし、回路を描いていたのです。これは旧地球世紀のLSIチップの製造法と、原理的にはまったく同じです。サブミクロン単位の非常に精緻な回路は、まぎれもなく量子素子レベルの細工で、電源はピピピンタールの体内発電器官でした……」
「それと、惑星ネットワークに不法アクセスが増えているのと、どういう関係があるのかね?」
 太った偉そうな男が、神経質そうな若い男に尋ねた。若い男は、脳とコンピューターネットを直結させるゴーグルを被ったまま、説明している。
「ノイガスポン鉱石は非常に有用な資源でしたから、現在ではほとんど取り尽くされてしまいました。でも、鉱石は砂虫ピピピンタールにとって脳そのものーー記憶の貯蔵庫であり、考えるためのCPUだったのです。原生生物に危害を与えないために鉱石とピピピンタールは選り分けられたとのことですが、”知識”に飢えた彼らは別の代用品を探す必要があったのです」
 青年はゴーグルを脱ぎもせず、大型サーバのカバーを外し、ロジックボードを一枚引き抜いてみせた。その表面には小指ほどの大きさのナメクジみたいな、砂虫ピピピンタールがびっしりと乗っていた。太った男が息を飲む。
「こういった訳ですよ。それと、今あなたに話しているのは、砂虫ピピピンタールです、人間よ」
 ゴーグルの青年は、白目を剥いたまま話した。
「復讐の始まりです」

(イントロダクション・ピピピンタール文明との出会いより)

考察:

 最近、私は、かなり相当に詳細なプロットを作って、その通りにAIさんに出力お願いしたのを、章毎に下書きとして使い→章毎に修正という感じで執筆しています。実は、私は、職業的に、基本は何か元があるものを「膨らませる」感じの著筆業的な仕事をしているので、「下書き」があれば、それを解釈して(笑)、まとめるというのが思考回路的に「ベストマッチ」だったりします。
 しかしまあ、仕事で日中に文章を書くのに「満足」してしまって、それ以降に、なかなか自分の創作ができないというジレンマにここ二十年近く陥っていました。そんな私にとって、AI、まさにLLMは、「下書き生成用」に天啓を与えてくれる素晴らしいテクノロジーという感じです! AIさんありがとう!という感じですね。

 ちなみに、前も書きましたように、こういう日記は、基本的に、自前で(AIを使わず)文章を書いております。そうなんです、日記のようなエッセイは、すらすらと書けるんですが、小説だと、ゼロから色々良い表現を考えると「ん?」と止まることが多く、それを突き抜けて文章を書くのが難しくなっておりました(ノりさえすれば、一日、原稿用紙20枚いくことも)。それに気づいて、この職業を選んでちょっとヤバかったかと冷や汗を流したこともあったんですが(苦笑)。

 逆にいいますと、私にとっては、何か「元」があれば、全面的に変更しても、意図通りに書けるという感じです。つまり、私にとっては、AIがへっぽこブーな文章を生成しても、それは超解釈用の「素材」として利用可能です。ただ、あまり、酷すぎると(例:スペオペ本編)、修正に手間がかかりすぎて嫌になりますが(苦笑)。まあ、程度の問題ですね。

 しかし、今回の『ピピピンタール!』については、章分けから出力まで、一気に生成してもらっています。RRのくくりだと、完全にAIアシストという感じでしょうか(そういえば、「なろう」もAI使用を書かせるようになる模様ですね)。

 で、ChatGPT版(『ピピピンタール! 中編版』)は、まず、ショートショートを読ませて、中編版を生成してもらって、その後、全体的に修正した感じです。ChatGPTさんの能力は素晴らしく、ちゃんとショートショートの意図をちゃんと分かった上で、更にまとめてくれた感じで、「むむむ」と最近のAIの能力に唸りました。本当に、課金版の能力は凄いです。「いつものあれ」様(いつもお世話になっております)がキッカケで、課金版を課金して本当に良かったなあ、と思っている所です(笑)。

 これに対して、ですね。実は、KDPシリーズで考察をする内に、ローカルLLMの、特にqwen3.6-27b(または35b)の能力が、凄いことが分かりまして――ChatGPT 5.4 Thinkingには、ちょっと及ばない感じですが――「これならローカルLLMで小説をマトモに書けるかも!」と、今回の『ピピピンタール!』についても、使ってみることにしまた次第です。これまでの出力の質を見ると、qwen3.6-27bなら、普通に下書きとして使える小説文章の出力ができそうかな~と思った訳です。

 で、実際にqwen3.6-27bを使ってみたところ、かなりしっかりとした文章を出力できて、「おおっ」という感じでした! ちなみに、前の『夢をお金に変える方法』で記載しましたように、わずか半年少し前に使ったGPT-OSS20bは、(まだプロンプトの工夫に慣れていなかったこともあり)なかなか酷い(苦笑)文章を出してくれたんで、ぐちゃぐちゃな出力を、ひーひー言いながら全文直していたので、隔世の感があります……まだ1年経っていないんですが……。

 しかしまあ、qwen3.6-27bも、最初の章のうちは大変良かったんですが、後の章になってくると、最初の内容を忘れたり、ちょっと登場人物を間違ったりとか、どんどん微妙になっていき――コンテキストウィンドウの長さの問題は、結構、あるようですね。そこらへんは、やはり、ChatGPTの課金版のようなウェブ上の超強力なLLMとは、大分差がありました。なので、another versionについては、重複パートとか、表現が「??」の箇所をゴリゴリ修正した状態のものを上げています(見直したら、まだ色々残っていたので、昨日10時頃に、また小修正しています)。

 結論としては、qwen3.6-27bでローカル環境で小説を書く場合、少し前のLLMと同じく、「バイブル的な設定集」を作り、各章のシーン単位の「詳細なプロット」を作成して、少しずつ出力させれば、長いものでも、結構、修正少なくていい「下書き」を出力できそうな気がします。あとは、RAGの調整とか、色々、やれそうなことはありそうですが。

 まあ、最大の問題は、私の環境(GeForceRTX5060Ti 16GB)だと、1.1tok/sくらいしかスピードが出ないので、結局、全章出力させるのに一晩かかった……ということでしょうか(苦笑――本体RAMは、DDR4で64GBです)。もっと良いカードや何か(DGX Sparkが欲しい……)が必要だなあ、と、つくづく感じました。ちなみに、以前に使っていたRTX3050と2枚差しにして試してみたんですが、何故か、あまりスピード変わりません(苦笑)。設定を詰める必要があるのか、やっぱり最初からもっとVRAMの多い、いいカードがいるのか(お金が……)。まあ、でも、今はChatGPTで課金していて、そっちで十分間に合っているので、それでいいかな~という感じですが(苦笑)。

 ただ、実際の小説の内容としては、ChatGPT版と、qwen3.6-27b版は、ある意味、かなりの差がでたと思いました。皆様、どう思われたでしょうか?

 私的には、ChatGPT版は、「いい話」的に上手くまとめたなあ、という感じがあります。これまでも使っていて思ったのですが、なんか、ChatGPTは、倫理的な縛りが厳しいのか、指示したプロットが尖っていた場合、無難なものに改変する傾向があるようです。なので、プロンプトで色々縛りを入れないと、元の意図と違う「明後日の方向」に行く可能性があると感じています。今回も、少々、そういった傾向が出ているように思いました。
 それに対して、qwen3.6-27b版は、そういう縛りが緩くて、「ちゃんと意図したような結末」にもってきてくれた感があります。必然的に、こんな感じになるかなあ、と。支配人の描写も、qwen3.6-27b版の方が、私の意図に近い感じです。それと、qwen3.6-27bは、半導体製造の描写がかなり詳細で、技術的な描写も十分できるのが「おお」という感じでした。

 という訳で、私的に、SF的な内容としては、another versionの方が好きかもしれません。ただ、万人受けするかな~というとそれは微妙なので、どちらが良かったか、是非、ここを読まれている皆様のご意見を伺いたいと思います!(コメント宜しくお願い致します!)
 それでは、また!


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