【創作大賞感想#3】『その日、お日さまがのぼりませんでした』|これはたしかに、一大事
思わず、一気読み
6~7月は「創作大賞2026」を読者として応援すべく、応募作品の感想文を書かせていただいています。
今回は、ふっくらシャギーさんの『その日、お日さまがのぼりませんでした』。
ファンタジー小説部門に応募されている作品です。
ふっくらシャギーさんは、学習塾のオーナー兼、児童文学作家でいらっしゃいます。
ほしの遥華さん主催の「noteポジティブ大賞」をきっかけに、ご縁をいただいたクリエイターさんです。
ふっくらシャギーさんは、エンタメ原作部門やエッセイ部門にも応募されていますよ。

たしかに、困る。とっても困る
ある日、目が覚めたらお日さまがのぼっていなかった…。
『その日、お日さまがのぼりませんでした』は、そんな状況から始まる日を切り取った作品です。
「もし朝、太陽が昇らなかったら…」とこれまで考えてみたことがなかったのですが、考えてみると、確かに色々困ります。
物語の主人公は、小学生のシュウヘイ。
太陽が昇らないので、真っ暗な中で学校へ向かうわけですが…
真っ暗闇での登校って、怖いんですよ。
なぜ怖いと分かるかというと、ドイツでは、真っ暗闇の中で登校することがあるからです。
ドイツの小学校は朝8時から授業が始まる場所が多いので、7時台に家を出ることになります。
そして冬だと、登校する時間帯は、まだ真っ暗なんですよね。
私の経験上、日が短い時期は、空が明るくなってくるのが8:15頃です。
なので、車からよくみえるように、ドイツのランドセルには反射板がこれでもかとつけられています。
第一話の登校シーンを読んだ際に、ドイツの冬とのつながりを感じました。
そして、小学校に到着してからの展開も、とてもリアルです。
小学生ならではのイタズラや、大人からみるとちょっと笑ってしまいそうな心配。そして、職員室の様子…
物語と自分の小学生時代をリンクさせながら、最初から最後まで一気に読むことができました。
主要な登場人物が小学生であることも、物語においてプラスに働いているように感じます。
登場人物がみな、活き活きしているんですよね。
大人であれば抑え込んでしまいそうな感情が素直に表に出てきていることが、抑揚や面白さを生んでいると思います。
同時に、子どもらしさがちょっと懐かしいような羨ましいような、そんな気持ちにもなりました。
私のお気に入りは、最終話。
教室と保健室で入り乱れる、絶望と希望。
生徒たちの揺れる心。
そして、すべてが終わった後に始まる、新しい世界。
アニメの一話を文字で追っているような、ハラハラドキドキの展開を楽しむことができました。
それにしても、シュウヘイくんたちは何年生なんでしょう。
5年生か6年生でしょうか。
でも、シュウヘイくんが書いた日記をみると、けっこうひらがなが混ざっているんですよね。
もしかして、4年生ぐらい…?
おわりに|新たな世界の始まり?
そして、『その日、お日さまがのぼりませんでした』は、余韻がすごい。
続編が読みたくなるのです。
この状態で、世界はどう動いていくんだろう
そんなワクワク感を抱えながら、読み終えました。
ふっくらシャギーさん、もし将来的に続編ができた際には、ぜひ公開してくださいね😉

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