女風では内気な人が得意です。たぶん、自分がそうだから。
女風のセラピストって社交的な人がやる仕事だと思うかもしれません。でも私は初対面で自分のほうが緊張しているタイプです。
内気な人の「間」は、同じ内気な人間のほうがわかる。人見知りのまま来てくれていい理由を、自分の話として書きました。
盛り上げるのが苦手な人間の話
私は、盛り上げるのが苦手です。
合コンとか飲み会の幹事とか、そういう場にいると呼吸が浅くなるタイプの人間で、学生時代からずっとそうでした。
女風のセラピストって、もっと社交的な人がやる仕事だと思うかもしれません。
明るくて話がうまくて、誰とでもすぐ打ち解けて。でも私はそういうタイプとは正反対にいる。
初対面の人と話すとき、最初の数分は自分のほうが緊張していることも多いです。手のひらがうっすら汗ばんでいるのを、相手に気づかれないようにしている。
40歳になっても、これは変わらなかった。
内気な人が来ると、少しだけ安心する
正直に書くと、お客様が緊張して黙っているとき、私はホッとしていたりします。
「この人も静かな人なんだな」と思うと、自分のペースで空気を作れるから。
にぎやかな人が苦手だという話ではなくて、静かな人の「間」のほうが、自分にはわかる気がするんです。
何を話していいかわからない沈黙。
なんとなく目を合わせられない瞬間。
笑うタイミングを探してしまう癖。
そのどれも、私自身がずっとやってきたことだから。
人見知りの人がどこで力を抜けるかは、同じ人見知りのほうがわかる。たぶん。
会話がなくても成立する時間を作りたい
私のお客様には、最初から最後までほとんど喋らない方もいます。
それを「失敗」だとは思いません。
むしろ、喋らなくても過ごせる時間こそ、この仕事で一番いいものを提供できている瞬間なんじゃないかと思っている。
「何か話さなきゃ」と思っている人に、「話さなくていいですよ」と言うだけでは不十分で。
こちらの態度そのものが「話さなくていい空気」になっていないと意味がない。
これは本業でも同じです。
16年やっている専門職のほうでは、相手が何をわかっていないかを、聞かなくても察する力がたぶん一番使えるスキルで。
聞く前に見る。見てからタイミングを測る。
セラピストの仕事も、根っこの部分は同じだと感じています。
ふと脱線しますが、La’cryma Christiの「未来航路」という曲が昔から好きで。
歌詞に「こんな時代 男女の恋は 芝居だって 皆すぐに 他人のふりをするよ」というフレーズがあるんですけど、あれを聴くたびに、女風とい仕事の存在を考えます。
かつては「どうせ他人」だと冷めていた人物が、今は「悲劇でもいいから離れたくない」と願う。その心の振れ幅の大きさこそが、この歌詞が持つエモーショナルな深みです。
V系の話を急に入れるのは癖なので、すみません。
内気であることを、直す必要はない
女風に興味があるけど、自分は人見知りだから無理かもしれない。
そう思っている人が読んでいたら、一つだけ。
内気な人がいちばん気にするのは「空気を読めなかったらどうしよう」ということだと思うんです。
変なことを言ってしまったら。反応が薄いと思われたら。相手をがっかりさせたら。
でも、私のところに来る人の大半はそういう人で、そしてそういう人に合わせるのが一番得意なのが私です。
テンションを上げる必要はないし、愛想笑いをしなくていい。感想を求められることもない。
お客様の年齢層で言えば、40代が約30%、50代が約40%。
この年齢の方たちが、初めての場所で、初めて会う男性の前で、最初から笑顔で話せるほうが珍しいと思いませんか。
静かに始まって、静かに終わる。その間のどこかで少しだけ力が抜ける瞬間があれば、それで十分だと私は思っています。
もあるので、もし「興味はあるけど怖さのほうが大きい」という状態なら、そちらから読んでみてください。
もあります。一人で画面を見ている夜に、少しだけ近い場所にある文章だと思います。
内気なまま来てくれていいです。
むしろ、そのほうが私は楽です。お互いに。
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