第9回「週刊ことさきく」:英語発音はこうやって学べ!
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(↑のつづき)
今回の「週刊ことさきく」は、前回のそっちゃそさんとの対話の補足バージョンです。英語の発音に関して、そのベーシックスとなる知識の一部を説明したのち、発音ドリル演習の実際の一例を示しました。
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0:30 高橋
第9回「週刊ことさきく」、はじまります。今回のテーマは「英語発音はこうやって学べ」です。
では、成瀬先生、よろしくお願いします。
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英語発音はアウトプットできることが大事
1:30 成瀬
私はこれまで英語発音についてもずいぶんと勉強してきました。
翻訳という観点からみても英語の発音の勉強は大事だからです。
きちんと音がわかっていないと本当の翻訳はできません。
さらに聞くだけではだめで、英語発音がアウトプットできることが大事です。
ネイティブ発音である必要はないけれども、英語としての発音のコアの部分をちゃんと抑えて練習をするべきです。
高橋さん、発音はどうやって練習しましたか。
3:00 高橋
私はNHKラジオ講座ですね。
アメリカ人講師の発音を聞きながら自分もそれについて発音する、というやり方です。
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アウトプットの仕方を最初にちゃんと理解する
3:20 成瀬
それがスタンダードなやり方で私も賛成です。
それを踏まえたうえで、アウトプットの仕方を最初にちゃんと理解して、それで自分でアウトプットをしていく。そして耳から入ってものと比べて、修正していく。このように両方から攻めるのが効率的な学習のやり方です。
今回はアウトプットの仕方を最初にちゃんと理解するという点についてお話をします。
今日は私がつくった資料をつかってお話をします。
6:00
まずVowelとConsonantについては、前回、そっちゃそさんが説明してくれました。
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母音の弱母音化
高橋さん、日本語と英語の母音の違いは何だと思いますか。
7:30 高橋
アクセントの違いですか。
7:45 成瀬
はい。アクセントがつく母音は強母音として発音ですが、つかない母音は弱母音化します。
そして弱母音化すると究極的には英語の音は全部個性をなくしてしまう、全部同じ音になります。
さらにもっと速く話すと、その弱母音さえ消えてしまいます。
このことは辞書をみると書いてありますが、実際には知らないひとが多いのです。
例としてよく使われるのはchocolateです。
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英語の単語はひとつずつは発音しない
もうひとつ、英語の発音で大事なのは、実際の会話では英語の単語はひとつずつは発音しないということです。
11:15 高橋
前の言葉とリエゾンしていくということですね。
11:45 成瀬
そのとおりです。息継ぎもしないで全部つなげて発音するんです。
つづり字だと単語と単語のあいだにスペースがあるんですが、発音ではそのスペースはないんです。それにあわせた書き方をしている本もあります。
これは英語発音の基本です。だからこれを練習しなければなりません。練習すると、できるようになります。
アメリカの口語的発音だと弱母音化や母音の脱落などがさらに著しくなります。イギリス発音ではそこまでは著しくはありません。
17:00 高橋
アメリカ発音がそこまで崩れているとは思っていませんでした。
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つづり字のとおりには発音できない
18:00 成瀬
大事なことは、つづり字のとおりには発音できない、ということです。
英語は表記と発音が著しく離れてしまっている言語なのです。
19:00 高橋
英語を発音するときは、アクセントは意識していないと駄目だということですね。
19:00 成瀬
さすがです。そのとおり。
アクセントがちゃんとわかっていないと、リズムがとれません。
リズムがとれないと英語は英語として聴こえません。
19:30 高橋
単語のアクセントだけでなく、文のアクセントも重要ですね。
19:30 成瀬
そのとおりです。
アクセントがあるところは、強い≒高い+長い、です。
これがセンテンスのイントネーションを生み出していきます。
いかがですか、ここまで。
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知識があるのとないのとでは、ぜんぜん違う
22:10 高橋
そうですね。特に弱母音と強母音のところは、目からうろこでした。
22:30 成瀬
そうですね。これをなぜ教えないのかといつも不思議に思っています。
それから強勢拍と強勢拍のあいだの時間が同一になろうとするモメンタムが働きます。
ここまでの説明で唖然としている人もいることでしょう。
そんなこと、できない、と思いませんか。私はそう思いました。20歳のときでした。
大学で英語音声学をしっかり勉強しましたが、勉強すればするほど、こんなの無理!と思いました。
もう英語の勉強、やめようかな、と思いました。
27:30 高橋
でも、自分で発音できなくとも、こうした仕組みがわかっていれば、聴き取るときに聴き取りやすいですね。
27:30 成瀬
そうですね。ただ私は50年たった今でも、まだ聴き取れないところがあります。まあ、そんなものです。
28:00 高橋
特にnotが入っているかどうか、なんかですか。
28:00 成瀬
そうそう。
ただ、いずれにしても知っているのと知らないのとではぜんぜん違います。
それから、頑張ってすべて聞き取れて発音できるようになることは可能だと思いますが、それが果たして必要か、という思想哲学の問題もあります。
28:40 高橋
そうですね。
英語ノンネイティブの英語発音は、もっとスタンダードに近いですよね。
ネイティブ発音にどこまで近づけるか
29:00 成瀬
どこまでネイティブ発音にこだわるかは、どこで生活するのか、何を目的に英語を学ぶのか、といったことに関わってきます。それぞれのニーズにあわせればよいのではないでしょうか。
ただ、そっちゃそさんが前回いったように、英語発音としての中核部分だけは絶対に抑えておかなければなりません。
ここまで説明したようなことは、これは理解して、そして実行できるようにしておかなければならない、ということです。
(以下、省略)
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「ことさきく|成瀬由紀雄の日英文章・翻訳教室」では、このほかにも日本と日本人、英語・日本語・翻訳その他に関するコンテンツを数多くアップしてあります。総数は1900本を超えています。
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