心と言葉の日本語文法(8)日本語文の「まんじゅう」構造
日本語文の「まんじゅう」構造
ここからは、命題、対事的モダリティ、対人的モダリティという3つの機能の観点から日本語の表現と英語の表現とを比較分析を行ってみる。まずは日本語の表現である。
日本語での命題、対事的モダリティ、対人的モダリティの3機能を考える際、私(成瀬)は、その比喩として「まんじゅう」をよく用いている。
比喩的にいえば、
日本語の文とは、「命題」というあんこが、「対事的モダリティ」「対人的モダリティ」という2枚の皮にくるまれた、「まんじゅう」構造をしている。

日本語の表現には「アンなしまんじゅう」タイプもある
さらに日本語の表現の最大の特報として、対人的モダリティの機能が他の言語に比べて抜きんでて強力なことが挙げられる。そ
のため、次に挙げるメールの冒頭の文である「いつもお世話になっております」のように、命題(あんこ)もそれに伴う対事的モダリティもなく、ただ対人的モダリティしか表さないものもある。

これらを、まんじゅうに例えるならば、アンのない「アンなしまんじゅう」のようなものである。

