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グローバルビジネス英語入門(1)聞く技術:ゆっくりと話してもらう(1)

聞く技術:ゆっくりと話してもらう(1)

Listening skill: Ask to speak slowly
 

司会:
みなさん、こんにちは。今回のレッスンのテーマは、「ゆっくりと話してもらう」です。キーワードとなるのは、どうやら「ゆっくり」ですね、成瀬さん。

成瀬:
そのとおりです。ところで、英語を聞いているときに、途中で聞き取れなくなることって、ありませんか?

司会:
あります、よくあります!

成瀬:
そんなときは、どうされますか?

司会:
そうですね、もう一度集中しなおして、なんとかして聞き取ろうとします。

成瀬:
それでも聞き取れなかったら?

司会:
それでも聞き取れないとしたら・・・う~ん、困りますね。

成瀬:
そうですね、困りますね。では、まずそうした状況のビジネスシーンのスキットをみてみましょう。

司会:
わかりした。では、スキットです。最初は、悪い例ですね。どうぞ。

☆☆☆

【スキットA:悪い例】
Bad Example

マコトくんは、日本のデパートの若きバイヤーです。
今日は、ユニークな靴下を製造販売している米国メーカーのセールスパーソンのAさんが、売り込みにやってきました。

マコトくんは、いまその女性と会議室にいます。Aさんがセールストークを始めます。
マコトくんは、途中から彼女の英語についていけなくなります。
 
Ms. A: (少し丁寧に)
Let me begin by giving you some details about our company. Our company specializes in producing sports socks.

Makoto:
Oh, I see.(マコトくん、まだ余裕)

Ms. A:(急に早口になる)
That’s why our company logo is made up of a pair of socks. One sock is printed with a letter “W” which represents our company name. We encourage people to walk more by wearing our product. Therefore, our company motto is “Walk more!” Walk Company was established in 1950. It is based in the USA. We do business worldwide. We are experts in producing different kinds of socks, especially sport socks. Our customers include kids, teenagers and even adults around the world. We have won ‘The Best Fashion Design Award’ as well as ‘The Top 5 Sales in Product Category Socks’ awarded by the Hong Kong Trading Department. And...

(マコトくんは、途中からまったく彼女の英語が聞き取れなくなった。
茫然としていると、彼女から質問がとんできた。)

Ms. A:
Well, they are the marketing promotions we have been doing in Asian markets. Do you think they are also effective in the Japanese market, Makoto?

Makoto: (はっと我に返って)
えっ?ああ・・・、Yes, yes.

Mis. A:
Oh, really?

Makoto:
いや、Yesは、まずいかな・・・ あはは(といって、頭をかく)

Mis. A:
????

Makoto:
あ~、Would you please explain that again?
I am sorry I couldn’t understand it.

Mis. A:
Oh....(明らかに失望した様子)
 
 ☆☆☆

司会:
これ、まずいでしょ!

成瀬:
そうですね。
では、こうした状況で、マコトくんは、いったいどうすればよかったんでしょうか?

司会:
とにかく、聞き取れなくなった時点で、彼女の話を止めないといけないですね。

成瀬:
そのとおりです。
では、彼女の話を止めるには、どうすればよいですか?

司会:
Wait, please.
とでもいうんですかね。
それとも、Excuse me.ですか。
いや、それよりも、I’m sorry, but..のほうが、いいかな。

成瀬:
それらの表現は、どれも大丈夫です。
でも日本語の会話では相手に対して「ゆっくり話してください」ということはあまりないでしょう?
ですからこんな単純な表現でも、英語ではなかなか自然には出てきません。

司会:
そうでしょうねえ。

成瀬:
一番簡単なのは、態度で示すことです。
手を前に出すだけで、相手は話を止めてくれます。ビジネスですから


司会:
なるほど。
でも、相手が話している途中で相手の話を遮るのは、なんだか気がひけますね。

成瀬:
相手の話を遮ることが申し訳ない、などと気を遣う必要はまったくありません。
ここでのお互いの目的はお互いを十分に理解し合うことですので、遠慮は無用です。
逆にそれをせずに、聞き取れもしていないのに聞き取れたように見せかける方が、相手に対して本当の意味での誠実さを欠いており、無礼です。


司会:
そのとおりですね。

成瀬:
そのうえで、「ゆっくり話してください」と頼むのが、とても有効です。
英語は強弱の強い言語ですので、スピードが速ければ、音のつながりで単語として認識しにくいことがあります。
ゆっくりと話してもらうと、少なくとも単語単位で耳に入ってきます。
そうすると、どの言葉がわからないかが明確になります。
これが重要です。
以上のことをおさえて、こんどは同じシチュエーションでの良い例のスキットをみてみましょう。

司会
はい、それではスキットをどうぞ。

(以下、次回)


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