心と言葉の日本語文法(22)日本語文の分析(13)ビジネス文章の日本語を分析する(6)「ご多用中のところ、まことに恐縮ながら、…」
(↓のつづきです)
ご多用中のところ、まことに恐縮ながら、何とぞご光来の栄を賜りますようお願い申し上げます。
認識=命題:「関係者のパーティーへの出席を我々が希望する」
対事的モダリティ(判断・態度):「お願いする」(断定)。
対人的モダリティ(伝達):
「ご多用中のところ」「まことに恐縮ながら」「何とぞ」「ご光来の栄」「賜る」「お願い申し上げます」(すべて儀礼的ていねい表現)
伝達(対人的モダリティ)として膨大な儀礼的ていねい表現が用いられているが、そうしたトッピング要素をすべて取り除くと、
「関係者にパーティーへの出席を我々が希望する」
という認識(命題)と判断(対事的モダリティ断定)が残る。
この部分は、例えば次のような英語表現に転換できる。
We wish those concerned to attend the party.
まずは、略儀ながら書中をもちましてご案内申し上げます。
認識:なし
判断:なし
伝達:
「まずは、略儀ながら書中をもちましてご案内申し上げます」(儀礼)
冒頭の「貴社ますますご清栄のことと大慶に存じ上げます」と同じく、単なる儀礼表現である。
英語表現に対応させるのであれば、yours trulyぐらいだろう。
(つづきは明日)
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