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「ネイティブチェック」信仰を打破せよ

一般的に英語教育や翻訳の世界では「ネイティブチェック」がおこなわれます。これは「ネイティブスピーカリズム」から生じた悪しき慣習であると私は考えます。「ネイティブ発音崇拝」と同じ種類のものであり、打破していかねばなりません。

たしかに「誰がおこなうのか」は英文チェックにとって非常に重要なポイントです。しかしその「誰」とは、たんなる「英語ネイティブ」のことであってはなりません。

英文チェックにふさわしいのは、正確な英文チェックをおこなうことができ、同時に最良の解決策を示す能力を持つ人です。

ここでいう「最良の解決策」とは「書いた人に対して、改善に向けての適切なフィードバックができ、同時に適切なリライト作業もおこなえる」ということです。

そのためには、チェック作業以前に「何を」「どのように」チェックするのかを明確化しておかなければなりません。

それなくして価値ある英文チェックはできず、最良の解決策を示すこともできません。「英語ネイティブチェック」という発想には、このポイントが完全に抜け落ちています。

私が皆さんの英文原稿をチェックする際には、英語として不適切と思われる部分を見つけ出し、その原因を詳細に解説したうえ、書き直しへのアドバイスを提示し、そのことによって書き手の英語力および普遍的な思考力・表現力の改善を図ります。それが目的です。

単なる選別や能力把握のための「評価」ではなく、人間の成長のための「評価」ができるようになることは私の長年の夢でした。

それを言葉の学びの場で実現するために数十年にわたって英語や日本語や翻訳などを勉強してきたわけです。

このところになって日本語・英語・翻訳の領域に関しては、それを行うに足るだけの能力が、私のなかにそれなりに身についてきたと自分では判断しています。

本当の教師としての第一歩をようやく踏み出せたのではないかと思っていますです。


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