【韓国・展覧会レポ】国立現代美術館 ソウル館(국립현대미술관 서울)
【約3,900文字、写真約70枚】
韓国旅行に行った際、国立現代美術館 ソウル館(以下、MMCAまたはソウル館)に行きました。その感想を書きます。
※ 現在、一部の企画展はすでに終了しています。
▶︎ 結論
大満足の美術館でした!それは主に、1)延べ床面積は、日本最大の美術館を超える圧倒的な開放感のある空間、2)質の高いたくさんの現代アート、3)全部見ても約700円と安いことによります。近くには、景福宮などの観光スポットも多いため、韓国に来た際は、現代アートに興味があってもなくても、是非、訪問をオススメします!
おすすめ度:★★★★★
会話できる度:★★★★☆
混み具合:★★☆☆☆
展覧会名:「Korea Artist Prize」ほか
場所:国立現代美術館 ソウル館
会期:2024.10.25.-2025.3.23 ほか
休館日:1月1日、旧暦1月1日・旧暦8月15日
開館時間:10:00~18:00
住所:서울특별시 종로구 삼청로 30
アクセス:安国駅から徒歩で約15分
入場料(一般):₩7,000
事前予約:可能だが必須ではない
展覧所要時間:1時間半以上
撮影:すべて可能
URL:https://www.mmca.go.kr/jpn/ (日本語サイトあり)
▶︎ 訪問のきっかけ

韓国旅行では、韓国の現代アートを見たかったです。Googleで「韓国 ソウル 現代アート」でヒットしたサイトを見ると、どこも「国立現代美術館 ソウル館」を筆頭にオススメしていたため、行くことに決めました。
▼ 韓国旅行まとめ
▶︎ アクセス

ソウル館へは、安国駅(안국역)から徒歩約15分。駅から出て真っ直ぐ歩き、一度曲がるだけなので、比較的分かりやすい道順です。とりあえず景福宮(경복궁)を目指せば到着できます。

▶︎ 国立現代美術館 ソウル館とは?

国立現代美術館(국립현대미술관)は韓国唯一の国立美術館として、1969年に設立しました。
✔️ 韓国内に4つ

MMCAは、韓国内に4つの館があります。

果川館(1986年):「子供美術館」を含む、家族や自然にやさしい美術館
徳寿宮館(1998年):韓国近代美術を扱う古宮の中の美術館
ソウル館(2013年):都市と歴史と同時代美術が呼吸する開かれた美術館
清州館(2018年):作品の収蔵と保存に特化した収蔵型美術館
✔️ ソウル館は3つ目
ソウル館は、軍関連施設のあった敷地に、約4年の工事期間を経て2013年に開館。レンガの建物部分は、朝鮮戦争前に建設されたもので、病院や保安司令部として使用されていた建物をリノベーションしたそうです。
✔️ おしゃれカフェや映画館も!

構成は、地下3階・地上3階。多くの展示室に加え、映画館やカフェ、ミュージアムショップなどがあります(屋上もあるそうですが、私は気づかず)。





✔️ ネット予約は不要

インターネット予約は可能です。しかし、当時実施中だった展覧会については、空いていたため、予約する必要はありませんでした。
✔️ とにとくデカい!

ソウル館の特徴は「とにかくデカい」こと(延べ床面積は52,125㎡)。日本で最大の国立新美術館の延べ床面積は、49,834㎡なので、それよりソウル館の方が4.6%大きいです。
▼ 国立新美術館(日本)の展覧会の感想

空間がものすごく広いため、とても快適に鑑賞できます。また、天井も非常に高く、場所によっては、2〜3階層吹き抜けです。青森県立美術館のアレコホールより高いかもしれません。
▼ 青森県立美術館(日本)の感想
また、入館だけなら無料。韓国の人は、休憩したり、写真撮影したり、MMCAを身近な存在として捉えていました。


✔️ 現代アート好きは絶対行くべし!

館内には、現代アート作品が盛りだくさん!ハングルや英語が分からなくても(宗教画などと違って)現代アートは心に訴えるものがあります。
また、来場しているお客さんはオシャレな人が多かったです。センスのいいところにはセンスのいい人が集まりやすいのでしょう。



日本では見かけない素晴らしいスタンス
▶︎ 展覧会の感想

訪問した日は、4つの展覧会が開催中。価格は、3つの展覧会がそれぞれ₩2,000、1つが₩5,000、全部込みが₩7,000でした。私は全部込みのチケットを購入しました。

近年、日本の国公立の展覧会のチケットの価格は2,000円前後です。それに比べると、₩7,000(約700円)は非常に安い!なお、後日訪問した「MUSEUM SAN」の入館料は、₩23,000から₩46,000だったため、韓国すべての美術館が安い訳ではありません。


✔️ 「Korea Artist Prize 2024」

場所:1階 Gallery1〜地下1階 Gallery2
期間:2024 2024.10.25.-2025.3.23
料金:₩2,000
「Korea Artist Prize」は、2012年から国立現代美術館がSBS文化財団の後援により運営している展覧会。毎年、必ず4名を選んでいるそうです。




韓国の美術館では、キャプションを読んでいると時間がないため、基本的にサクサクと鑑賞しました。



怖かったり、シュールな作品が多い印象でした。これが、現代を代表する韓国人アーティストの特徴なのでしょうか…。



✔️ 「Lee Kang So:Where the Wind Meets the Water」

場所:地下1階 Gallery3、4、Seoul box
期間:2024.11.1.-2025.4.13
料金:₩2,000
Lee Kang So(이강소、李康昭)は韓国・大邱生まれ(1943年〜)。パリビエンナーレ(1975年)、シドニービエンナーレ(1976年)、東京国際版画ビエンナーレ(1976年)などにも参加した実力派による個展です。



全体的に、抽象度の高い作品が多かったです。


Lee Kang Soは、日本で「東京画廊」に属しています。
▼ 東京画廊・代表の山本豊津が書いた本(2023年7月読了)


「Gallery Madang」では、Lee Kang Soのパブリックアートも楽しめます(無料)。Madangは、ハングルで「마당(庭)」という意味。この吹き抜け空間が、とんでもなく広い贅沢な空間でした。






✔️ 「Connecting Bodies:Asian Women Artists」

場所:地下1階 Gallery5、6
期間:2024.9.3.-2025.3.3
料金:₩5,000

この期間中のメイン企画展。「Connecting Bodies」とは、国民や国家、家父長制、資本主義、民族主義などのイデオロギーにより「結び付けられた身体」を意味します。アジア11カ国の女性美術家たちによる、それらを疑問視した作品が約130点が並びます。

日本人作品もある


ロッテ(롯데)など、企業が女学生を買い叩く風刺画?


アジアの女性作家といえば草間彌生










✔️ 「Project Hashtag 2024」

場所:2階 Gallery8
期間:2024.11.15.-2025.4.27
料金:₩2,000
MMCAが韓国のクリエイターを発掘するプロジェクト。2019年から現代自動車の後援でスタート。「#」はSNSで使われる検索用の記号です。予測できないつながりやコミュニケーションを可能にする「#」のように「アートで慣習や境界を超えていく」という意味が込められています。
2024年は「ゲーム」というテーマで構成。ここだけ会場が2階にあったため、危うく見逃すところでした。


▶︎ まとめ

いかがだったでしょうか?韓国語は分からなくとも、大満足の美術館でした。日本では見ないレベルの巨大で快適な空間設計に加え、質の高い現代アートが見られます。また、値段も日本に比べて破格です。韓国に来た際は、アートに興味がある人もない人も、是非オススメしたい美術館です!
▼ その他に訪問した韓国の美術館
▶︎ 今日の美術館飯

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