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40年越しの夢、立山黒部アルペンルートへ 松本寄り道編

二人の息子が大学生になり、家を出て初めての夏。

夫婦で立山黒部アルペンルートへ行くことになりました。

今回は、その途中で立ち寄った松本散策のお話です。

実は私、松本には少し詳しいんです。

というのも、10代の頃からずっと大好きな小説の舞台が松本だから。

初めての松本聖地巡礼は、高校3年生の卒業旅行でした。

それ以来、独身時代にも何度か松本を訪れています。

結婚してからはなかなか行く機会がありませんでしたが、去年の秋には久しぶりに一人旅で松本を訪れました。

ということで、私にとって松本は9か月ぶりです。

懐かしの松本へ

今回の旅のスタートは新大阪駅。

7時51分発の「のぞみ」で名古屋駅へ向かい、9時発の特急しなのに乗り換えました。

松本駅に到着したのは11時5分。

自宅から新大阪駅までは車なので、家を出てから約5時間の移動です。

朝が早かったこともあり、新大阪駅を出発してからはほとんど寝ていました。

でも、特急しなのが木曽の自然の中を走る頃にはしっかり目が覚め、車窓から広がる景色を眺めながら旅気分を満喫。

今日の天気は快晴。

真夏日予報で暑くなりそうですが、雨でないのが逆に有り難くもあります。


しなの車窓にて


さて、松本駅に到着。

前回の松本旅行は神戸空港から飛行機を利用したので、駅を使っていません。

ということは、前回駅に降り立ったのは四半世紀以上前?

駅の様子はすっかり変わっていました。

……当たり前か(笑)。

まずは信州のお蕎麦

松本といえば松本城。

ということで、生まれて初めて松本を訪れた夫と一緒に、お城を目指すことにしました。

とはいえ今回は外観だけ。

私は何度も中に入っているので、夫に

「中も見てみる?」

と一応聞いてみましたが、特に惹かれなかったようです。

まあ、想像通り(笑)。

その前に少し早めのお昼ご飯。

「何食べる?」

となれば、信州に来たのだからやっぱりお蕎麦でしょう。

夫が見つけた気になるお蕎麦屋さんがお城の近くにあるらしく、歩いて向かうことにしました。

この日はちょうど「松本ぼんぼん」の開催日。

まだお昼なので人はそれほど多くありませんが、あちこちで屋台の準備が始まっています。

夜にはきっと賑やかになるんでしょうね。

それにしても松本。

真夏のお昼なのでもちろん暑いのですが、湿度が低いからでしょうか。

日陰に入ると意外と過ごしやすい。

やっぱり信州の夏は、関西とは少し違う気がしました。

お目当てのお蕎麦屋さんに到着すると、すでにたくさんのお客さんが待っていました。

店先の名簿に名前を書いて待つスタイルです。

私、お店で並んで待つのはあまり好きではありません。

一人旅なら間違いなく別のお店へ行っています(笑)。

でも今回は夫婦旅。

せっかくなので待つことにしました。

待合スペースには韃靼蕎麦茶が用意されていて、自由に飲めるようになっています。

冷たい蕎麦茶をいただきながら待つこと約40分。

ようやく名前を呼ばれ、店内へ。

このお店のお蕎麦、一人前が二枚分あるそうです。

私はそんなに食べられそうになかったので一枚だけ。

夫は一人前を注文しました。

卵焼きや天ぷらなど魅力的なメニューもありましたが、私たち夫婦はシンプルにお蕎麦だけ。

運ばれてきたお蕎麦は、関西で食べるものより少し細め。

そして、めんつゆは醤油の風味がしっかりしています。

暑い中待ったからでしょうか。

のど越しもよく、とても美味しくいただきました。

帰りには蕎麦茶のティーバッグまでいただきました。

家でも冷たい蕎麦茶を楽しもうと思います。

「こばやし」さんにて

「また来るね」と松本城に

お蕎麦屋さんを出て、いよいよ松本城へ。

とはいっても今回は中には入らず、外から眺めて写真を撮るだけ。

滞在時間は10分ほどだったでしょうか。

この場所は私にとって特別。

青春時代からずっと思いを寄せてきた物語。

その物語をきっかけに出会った友人たち。

そんな思い出が、この場所にはたくさん詰まっています。

だから松本城を背にして、心の中でそっとつぶやきました。

「また来るね。」

松本城

まさか松本でも、わらび餅!?

さて、松本市内で松本城まで来たものの、この後どこへ行こう?

一人旅なら美術館へ行ったり、神社を巡ったりして過ごすところですが、今日は夫婦旅です。

サッカー好き夫婦ということもあり、私は夫に松本山雅の「山雅カフェ」を提案しました。

松本城から歩いてすぐの場所です。

ということで、山雅カフェへ。

……

閉まってました。

営業時間は14時から。

時計を見ると、まだ13時過ぎ。

どうやら「松本ぼんぼん」の日だったので、営業時間が変更になっていたようです。

もしかしたら選手もお祭りに参加するのかな?

そんなことを考えながらも、入れなかったものは仕方ありません。

暑い中歩いてきたのにカフェにも入れず、

「さて、どうしよう?」

と夫に声をかけようとした、その時でした。

夫は、さっき通ってきた道にあった和菓子屋さんへ、すたすた歩いていきます。

どうやら「生わらび餅」の文字に吸い寄せられているようです。

私たち夫婦、わらび餅には目がありません。

ということで、そのまま和菓子屋さんへ。

ショーケースの中の生わらび餅を見た瞬間、二人そろって沈黙。

餡が入った葛餅のような見た目に、たっぷりのきな粉。

「あっ、これ……!」

実は私たち夫婦、1週間前に兵庫県丹波市をドライブした時も、たまたま見つけた和菓子屋さんに吸い寄せられました。

そこで初めて出会ったのが、この餡入りのわらび餅。

人生で初めて見るビジュアルに二人で衝撃を受けたばかりだったのです。

それなのに、その翌週。

遠く離れた松本で、また同じような生わらび餅と遭遇するなんて。

しかも今回は、一つずつ個包装され、きな粉もたっぷり。

あの数秒間の沈黙は、お互いきっと同じことを考えていたからでしょう(笑)。

店内で食べられるとのことだったので、お茶をいただきながら少し休憩することにしました。

この生わらび餅。

もちろん、とても美味しかったです。

「また買いに来よう。」

……と言うには、ちょっと距離がありますね(笑)。

でも私は、きっとまた松本へ来ます。

その時は、一人でこっそり食べようと思います。

「磯村」さんの生わらび餅

明日に備えて信濃大町へ

少し早いですが、信濃大町へ向かうことにしました。

松本駅から信濃大町駅行きの大糸線は、おおよそ1時間に1本。

14時台の電車に乗れば、15時過ぎには信濃大町駅へ到着します。

ちょうど宿のチェックイン時間です。

今日は早めに宿へ入って、ゆっくり過ごすことにしました。

松本駅から乗った大糸線は4両編成。

車内は登山姿の人たちでかなり賑わっていました。

始発駅だったので座ることはできましたが、さすが信州。

本格的な登山装備の人ばかりです。

大きなリュックを背負った登山客の中にいると、軽装の私たちが少し場違いなくらい(笑)。

暑い中たくさん歩いたので、電車の中では夫婦そろってお昼寝タイム。

気が付けば信濃大町駅に到着していました。

今日のお宿は駅から歩いてすぐ。

線路沿いに建っているので、駅からもすぐ見つかりました。

昔ながらの山小屋のような、どこか懐かしい雰囲気の旅館です。

部屋は、おそらく昔は和室だったのでしょう。

リニューアルされた洋室は広くて明るく、快適でした。

予約する時は、近くに新しくできたルートインとも迷いました。

でも、大浴場もありますし、

「まあ、寝るだけだしね。」

ということで、こちらのお宿に決定。

結果的には、この宿でよかったと思っています。

部屋によっては電車が通る音が気になるかもしれません。

それから私たちの部屋は窓にカーテンがなく、完全に真っ暗にはできませんでした。

でも、私たち夫婦はそういうことを全然気にしないタイプなので問題なしです。

部屋で2時間ほどのんびり過ごした後は、歩いて10分ほどのココスで夕食。

帰りに駅近くのスーパーで飲み物などを買い込み、宿へ戻りました。

そして、お楽しみの大浴場へ。

女湯は貸切状態。

男湯はそこそこ賑わっていたそうです。

古さはありましたが、お風呂は気持ちよく入れました。

ただ一つだけ。

女湯、ドアが完全に閉まらないのが少し気になりました。

私は平気でしたが、若い女性、特に一人旅だと気になる方もいるかもしれません。

そのあたりは正直にお伝えしておこうと思います。


竹の屋さんおせわになりました!


翌朝はかなり早起きです。

移動の疲れもあったので、その日は21時過ぎには布団へ。

40年越しの夢まで、あと少し。

明日はいよいよ、念願の立山黒部アルペンルートです。



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