書きたいものが見つからない時は「インプット期間」と思えば良い
【書きたいものが見つからなくなった時、どうすれば良いのか?】
小説が書けなくなる――いわゆる「スランプ」でよく聞くのが、「書きたいものが見つからない」「何を書けば良いのか分からなくなった」という声です。
そんな「書けない時期」を「充電期間」と呼んでいる物書きさんもよくいますが…
自分は常々「『充電期間』より『インプット期間』の方が、何をすれば良いのか分かりやすくて良いのでは?」と思っていました。
小説を書くという作業は、自分の頭の中身を「アウトプット(出力)」する作業です。
それができなくなるということは「インプットが足りていない」ということなのです。
■アウトプットした分、新たな何かをインプットする必要がある
小説というものは1作書き上げるたび、それなりの量の知識・アイディアを「アウトプット」することになります。
アウトプットした分、新たな知識・アイディアを補充しなければ「次」が書けないのです。
(あるいは書けたとしても、前作と「似たり寄ったり」のマンネリな作品になってしまいます。)
でもコレ、気づいていない方が多いですよね?
脳の中に「小説を書くための材料」が足りなくなっていることにも気づかず「書けない」「何も浮かばない」と嘆いている方、結構多いのではないでしょうか?
■インプットすべきは「知識」だけではない
新たな作品を書くために何を「インプット」すれば良いのか――それは「知識」だけ…ではありません。
それより何より必要なのが「新たな興味」「新たな好き」「新たな萌え」です。
「好きこそものの上手なれ」という「ことわざ」があるように、人間が一番パフォーマンスを発揮できるのは「好きなものを追っている時」なのです。
なのでまず何よりインプットするべきなのは「自然と創作意欲が湧いてくるような“魅力的な何か”」なのです。
知識ももちろん必要ですが「創作の原動力」無しに知識だけ集めたところで「書きたい気持ち」は復活しません。
■一読者の立場になって「楽しむ気持ち」を取り戻せ
「創作の原動力を探せ」と言われても「それができないから書けないんだ」という方、多いのではないでしょうか?
人間は1つ何かを達成すると「燃えつき症候群」に襲われることがあります。
意欲や気力を一時的に失ってしまうのです。
そんな時は無理に書こうとせず、一読者、一視聴者、一ファンの立場に戻り、世の中のコンテンツを楽しみ尽くすことです。
皆さん、最初に小説を書こうとした「きっかけ」って何でしたか?
「おもしろい小説に出逢って、自分もこんな小説を書きたいと思ったから」だったりしませんでしたか?
小説に限らず、映画、アニメ、演劇あるいは音楽などかも知れませんが…
素晴らしいコンテンツに出逢い、自分も何かを「表現」してみたくなった…そんな思いが「始まりの気持ち」ではありませんでしたか?
だったら「創作意欲を取り戻す」方法は簡単です。
初心に戻り、世のコンテンツを心から楽しめば良いのです。
素晴らしいコンテンツを生み出す源は、結局のところ作者自身の「ワクワク感」です。
何かに「ワクワク」心が躍って、それを読者にも教えてあげたいと思う――それがワクワクする物語を生むのです。
■「創作意欲」がなくなる原因
逆に創作の最大の敵は「何を見ても心がときめかなくなること」です。
これには様々な原因が考えられますが…
特に小説投稿サイトの場合「戦略のやり過ぎ」「数値信仰に囚われ過ぎ」で「ときめき」を失っていく方、多いのではないでしょうか?
小説投稿サイトというものにはランキングがあり、ポイントがあり、読者の反応が可視化されています。
その数字の上下に一喜一憂して、いつの間にか「自分の好き」より「数字が獲れるコンテンツ」を追うようになってはいませんか?
好きで書いたはずの作品を、数字が低いという理由で「嫌い」になったりしてはいませんか?
…でも実は、小説投稿サイトの数値って「おもしろさの可視化」ではないのです。
世に溢れる投稿戦略の記事の数々を読めば分かることなのですが…
あの数値は大部分が「投稿の仕方(露出やタイミング)」「インパクト」「読者層」で決まってしまうものなのです。
(最初のスタートダッシュを失敗すると、どんな名作も埋もれたまま、読者の目に触れることもなかなかできないと言われています。)
「投稿戦略を上手くやれば数字が獲れる」ということは、裏返せば、読者の「見る目」は「戦略に騙されてしまう程度のもの」だということになります。
悲しい話ですが、コンテンツを「おもしろいかどうか」ではなく「数字が獲れているかどうか」で判断してしまうユーザーは、現実に多いのです。
(自分の楽しむコンテンツくらい、ランキングや数値を気にせず「自分の感覚」で選べば良いと思うのですが…現代人にはそれすら出来ない人も多いのでしょうね…。)
数値ばかりを気にしていると、創作は辛く苦しいものになります。
「自分の好き」を忘れて、ランキングやトレンドにばかり合わせようとすれば、創作がつまらなくなります。
「創作意欲」を取り戻す(保つ)のに一番大切なのは、自分にとっての「好き」「おもしろい」を忘れないこと。
…だって、「自分の好き」を捨ててまで、必死にランキングやトレンドを追ったところで…
あるいは数値で差のついた「人気」の作品や作者に嫉妬してギリギリ苦しんだところで…
もしかしたらソレ、誰かの戦略によって「作られた」人気で、皆それに騙されているだけなのかも知れませんよ?
