もし、キュゥべえがnoterだったら?<其の十一>最悪の正論「家畜に引け目を感じるかい?」
第11話「最後に残った道しるべ」
第10話でほむらの壮絶な過去が明かされ、物語はクライマックスへと向かいます。しかし、今回深掘りしたいのは、キュゥべえが言い放ったあまりにも冷徹な一言です。
まどかは「さやかや杏子が死んだのはキュゥべえのせいのようなもの」とキュゥべえを責めます。また、第9話でも
「わたしたち消耗品なの? あなたたちのために死ねっていうの? 」
と詰めています。
それに対するキュゥべえの答えです。
「家畜に対して引け目を感じたりするかい?」
「君達(人と家畜)は皆、理想的な共栄関係にあるじゃないか」
「むしろ僕らは人類が家畜を扱うよりもずっと君たちに対して譲歩しているよ」

キュゥべえのセリフにカチンときた人、手を上げてください✋
「私たちは家畜じゃない、搾取されてたまるか」
というのが一般的かと思います。
しかし、十数年経ったいま、この言葉に対して改めていろいろ考えてみると、まどマギの魔女の絵のような気持ち悪い社会の仕組みが見えてきます。

至るところにある「見えざる家畜化」
世の中の仕組みを知れば知るほど、キュゥべえの言う「搾取」に近い構造が、私たちの身の回りにも溢れていることに気づきます。
例えば、「noteの稼ぎ方」も一部が総取りしやすい構造になっています。
安価な服や食べ物もそうです。
驚くほどの低価格を実現した背景には、必ず安く買い叩かれる労働力が存在します。
かつて大手アパレル企業の下請け工場で時間外労働が月100時間を超え、労働環境が悪いと問題視されたように、安さは誰かの犠牲の上に成り立っています。※現在は改善されています。
綺麗ごとで隠蔽されたシステム
現代日本の政策にも、似たような構図が見え隠れします。
移民政策と賃金の停滞
人手不足を賃金上昇による雇用促進や生産効率の向上ではなく、移民政策などによる安価な労働力で解決しようとしている動きがあります。これでは日本人の賃金は上がりません。
労働者を「人」というより、コスト調整のための「リソース」としてみているなら、キュゥべえと大差がありません。
再エネ賦課金
「環境のため」という大義名分のもと、再エネ賦課金として各家庭から自動的に徴収される隠れ税金。これも見方を変えれば、特定のビジネスモデルを維持するために、国民から薄く広く搾取する構造と言えなくもありません。
キュゥべえは、はっきりと「魔法少女はエネルギー回収のため」と目的を告げていますが、「共生」「多様性」「環境」と言った綺麗な言葉でオブラートに包み、搾取の構造を見えなくしている方が、よほど悪質と言えます。
「自分は特別」という意識への一撃
ちなみに、私たちはキュゥべえの言葉になぜ腹が立つのでしょうか?
それは私たちが「人間は特別」「私は特別」と無意識に思っているからです。それに対してキュゥべえは「宇宙から見れば君たちも家畜(管理される)側だよ」と、どストレートに言い放ち、プライドを粉砕しています。
偉い人がぐうの音も出ないほどの正論で図星を突かれた時に激怒するように、特別意識が高ければ高いほど、怒りが高まります。
だからと言って、「自分は特別だ」という意識は必要です。
これは時に現実を曇らせるノイズになるものの、特別感がないと自己肯定感もなくなり、ただの効率的な家畜に成り下がってしまうからです。
大切なのは、自分が社会の一員であることを自覚した上で「自分の意志」を尊重することだと感じます。
「環境のため」「人類のため」と全体最適化の論理に巻き込まれ過ぎず、かといって感情的に否定するだけでもなく、まどかのように悩みながら考えて見つけ出した、自分の内側にある思いを大事にしていくことが重要なのかもしれません。
次回、最終回です。
いよいよ、まどかが魔法少女に!

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おまけ考察
普通は魔力が尽きた時にグリーフシードを使うはずですが、まどかは使わずに取っておきました。それはなぜでしょうか?
答えは、さやか魔女化のグリーフシードだからです。さやかの形見であるグリーフシードを使わずに取っておいたのだと思います。「だからワルプルギスの夜戦で魔力が尽きても使わなかった」が一番説得力がある説です。
「もし、キュゥべえがnoterだったら」マガジン
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