【MSA深層秘録FILE】クレオパトラの最後の選択:毒薬か蛇か、謎の死の真相に迫る!?
「MSA深層秘録FILES」は、
世界各地に残された未解決事件、歴史の謎、説明不能現象を追うミステリー考察シリーズである。
なぜクレオパトラは蛇に噛ませて自決したのか?
クレオパトラは、最愛のマルクス・アントニウスがローマとの戦いに敗れ、彼の命が尽きる瞬間を目の当たりにする。
そして、アントニウスの血で染まった手を握りしめ、
「愛しいアントニウス、あなたの魂が冥界に彷徨うなら、私もあなたと共に行きます。ローマが私たちの体を奪ったとしても、魂だけは決して触れさせません。」
クレオパトラはアントニウスの遺体を抱きしめ、彼の胸に身を預けながらコブラを自らの腕に近づける。
そして毒がゆっくりと体に回り冥界へと旅立っていった。
この物語は、古代エジプト最後の女王クレオパトラが選んだ壮絶な最期として広く知られている。
しかし、その真相は――シェークスピアの史劇が描いた幻想的な一幕に過ぎない。果たして、それが史実と呼べるものなのかは、極めて疑わしい。
クレオパトラは確認されているだけで7人存在している。
ここで取り上げるクレオパトラは紀元前50年から30年に活躍したプトレマイオス朝最後の女王クレオパトラ7世になる。
シェークスピアの史劇やエリザベス・テーラー主演の映画によって、その名は広く知られている。しかし皮肉なことに、クレオパトラの生涯を直接語る史料は驚くほど少なく、彼女の真実は今なお深い謎に包まれている。
現存するクレオパトラの史料は、すべてローマ帝国側の記録に依存している。
一方、彼女が治めた古代エジプト側からは、墳墓もそうだが、いまだ何一つとして発見されていない。
クレオパトラの歴史を今に伝えるのは、ローマ帝国の支配者層や知識人の教養書ともなった『英雄伝』。著者プルタルコスによって語られた内容が、今のクレオパトラ像を作り上げている。
ただ、特筆すべきは、女王が紀元前30年に自決してから100年以上経過したのちに書かれているということだ。
プルタルコスの『英雄伝』が語ったクレオパトラのローマ皇帝ユリウス・カエサルやマルクス・アントニウスとのロマンスのエピソードは冒頭に紹介したシェークスピアの史劇となり多くの人の関心を引きつけた。
とりわけ蛇に噛まれて自決したというのは際立った印象を与える。
ただ、最近、妙な真説がある。実はクレオパトラは蛇に噛まれて自決したのではなく、やっぱり合成毒薬を服毒したのではないかと。

クレオパトラの死因は蛇に噛まれたのはなく、服毒?
最近のドイツの研究では、古代エジプトの最後のファラオ、クレオパトラ7世が蛇に噛まれて死んだという古典的な話は否定され、女王は致死性の薬物カクテルで自殺した可能性が高いとされている。
ドイツの歴史家クリストフ・シェーファー氏をはじめとする専門家たちは、次のように述べている。
コブラに噛まれた場合、死に至るまでには数日を要し、特に斑点が現れることで身体が醜くなると主張している。
トリアー大学の教授でもあるシェーファー氏は、クレオパトラがこのような長く苦しい死を選んだとは考えにくいとした上で、自身の神話を永遠のものにするために美しい死を望んだに違いないと述べている。
クレオパトラが自殺を決意したときに使った方法は、致死性の薬物を混ぜたものである可能性が高いという。
シェーファー氏によれば、王妃は毒物の様々な種類や、それらの効果が現れるまでの時間について非常に詳しかったとか。
クレオパトラが飲んだカクテルは、アヘン、ヘムロック、トリカブトでできていたとシェーファー氏は主張する。
この3つの物質を混ぜると、数時間で苦しまずに死ねることが当時から知られていたらしい。
ヘムロックは地中海やアフリカ南部に自生する毒草で、ギリシャでは囚人を処刑する際の毒薬の材料としてよく使われていた。また、ギリシャの哲学者ソクラテスは、死刑の宣告後、ヘムロックの入った薬を飲まされたことからもかなり一般的な毒薬だったことはわかる。
今回の研究に参加した毒物学の専門家の一人であるディートリッヒ・メブスは、クレオパトラは当時、体内に注射する方法がなかったので、この薬を飲んだに違いないと述べている。
メブスは、コブラによる死が苦痛を伴うだけでなく、その結末があまりにも不確実であるという不気味な危うさだと指摘している。
だからこそ、女王がそのようなリスクを冒すことはなかっただろうと付け加える。
残念ながら、女王のミイラも、彼女の生涯を直接語る史料も、いまだに発見されていない。そのため、シェーファー氏の主張は、想像という霧の中をさまように過ぎない。

蛇に噛まれて自決した事に、古代ローマ側の記録によって後世に伝えている。
薬物カクテルで自決したとしたら、なぜ古代ローマ人が「クレオパトラは蛇に噛まれた」ことにしなければならなかったのか理由が説明できない。
そこは素直に文面通り受け取るべきだろう。
それにクレオパトラは蛇に噛まれる必要があった。
誰も描けない壮大な計画を練っていたと筆者は考えている。
実は蛇に噛まれて死ぬのに数日もかからない。
24時間以内に死ねる。
ある科学者が遺した、一冊の『死の日記』がある。
猛毒ヘビに噛まれたその科学者は、体に起きた変化を――死の直前まで――克明に記録していたのだ。
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