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私達は、エンターテイメントを創作している。

 「なんのはなしですか」という言葉を見たことがある。読んだことがある。知っている。書いたことがある。そういう人がこのnoteの街で、この一年間で増えているのかも知れません。今日までの四年間に費やした時間と過程を記すことで、さらなる面白さへの発展を願いながら、この記事を書いています。

 私は、一年前の創作大賞へ「#なんのはなしですか」を文芸発祥のジャンルにしたいと問いかけました。「なんのはなしですか」は、現在700名以上が使用し、13,000件以上の記事が、このnoteの街に存在しています。このたった一つの言葉が拡大した背景には、私が期間内に投稿された「なんのはなしですか」のタグを使用する記事を回収し、一斉に通信としてまとめて紹介していることが主な理由になります。

 私は、「なんのはなしですか」と使う人達の居場所を「noteの街の路地裏」と名付けています。書き手の皆様が表舞台で活躍することを願いながら、「くだらないな」と、日常を表現しながら皆で、喜怒哀楽を楽しむ場所として定義しました。

 上記記事が「はじまり」になればいいと、ありったけの願いを込めて書きました。結果は、2024年の創作大賞の受賞にはなりませんでしたが、ベストレビュアー賞という形で私は授賞式への参加となりました。

 ここが、一つの転機になったのは間違いなかったと思います。私がしたいことは、創作大賞を通じてnoteの運営の方に「なんのはなしですか」を知ってもらうこと、もっと面白くしていきたいと伝えることでした。

 この日に直接、運営の方と話が出来て感じたことがあります。

「わからない」

 これがすべての答えだった気がします。今、起きていることをどうしていけば良いのか「わからない」つまり、手は貸さないから自由にして良い。これが答えだったのだと思っています。

 この時点で、すべての思考を切り替えることにしました。noteという存在と一緒に楽しめていければ良いと漠然と考えていたことが、まったく違うことだということに気付きました。

 今後、時間をどれだけかけてでも、多くの人達が楽しんで表現している事実を、もっと自分で証明していかなければならない。エンターテイメントとしてしっかりと形にして、提示し続けていかなければならないことだと変化させました。

 これは、新しいことをしている。だから、わからない。どうすべきかの答えが存在しない。という回答だったということだと感じました。

 それが、しっかりと明確になりました。

 このキッカケは、私にとってnoteの街の外へと意識を向けていく転機となりました。この時点で、「なんのはなしですか」を楽しむ人達は、毎日のように増えてはいましたが、2024年の創作大賞が終わり、noteというコミュニティのみで発散させていたエネルギーを、今後どこに向けていけば良いのか、全員に伝えていく方向性が曖昧になってきていました。

 同じように、このままだと散漫していく、解散へ向かうような形になると、コンテンツ、ジャンルとしての危惧を感じている人から提案がありました。

 人の意識を外へ向けるために「ミッション・ビジョン・バリュー」を提示して欲しいということでした。それは、自分達が外の世界で訴えるのに、意思を明確に伝えるために必要なことでした。

 「なんのはなし」か分からないことを人に伝えるのに必要なことは、大真面目にしっかりとした形を言葉で伝えるということでした。「何を大袈裟なことを」と、最初は私自身も感じていましたが、すでに多くの人達を巻き込んでいて、この現象は、内輪で楽しんでいるだけのものではなく、もっと多くの人が自由に楽しめるものだということを、きちんと証明することが大事だと思うようになりました。それは、私の覚悟そのものを問われているような気がしていました。

 そのために、自分自身が本当に明確に、「なんのはなしですか」というものを言語化し、自分が考えるエンターテイメントの世界を、明確に言葉で提案出来るのかと真剣に悩むことになりました。

 個々で楽しく表現していた路地裏という居場所に、共通した意識を提示する必要性があるのか。この時に存在している絶妙なバランスのものを壊していくことが本当に正解なのか、すごく考えることになりました。

 物事は、動くと必ず歪みが出てきます。

 悩みながら浮かんできたことの中で、形あるものを壊して創造していくからこそ、新しく来る人達が楽しめることになる。それこそが、エンターテイメントとして健全なのではないかと自分の心と向き合うことになっていきました。

 結果、このミッション・ビジョン・バリューを提示したことは、この先に私自身を、初心に戻してくれる大切なものとなっていくことになります。

 私の中でミッション・ビジョン・バリューとは、判断を迷った時の指針であると確信しています。


 ここで、明記したこと。

「誰もがどんな些細なことでも、楽しく、自由に表現出来るようにする」 

 このミッションは、自分が描いているエンターテイメントそのものであり、覚悟でした。そして、この頃から、路地裏や「なんのはなしですか」は、文章だけにこだわらない、一つの言葉が、表現として形を変化し始めていくことになります。

 音声配信、イラスト、歌、書道、動画、モノ作り。各々が思う「くだらなくて、面白い」という方法で、「なんのはなしですか」という言葉を用い、もしくは意識しながら外の世界に向けて表現し始めていくことになります。

 ミッションを提示したことで、「なんのはなしですか」という言葉の可能性が一気に拡大していき、歯車が回り始めたことを実感したキッカケになりました。

 世の中では「自由に表現して良い。好きに書いて良いんだよ」という、創作でよく使われる言葉があります。この、手段と方法が提案されない曖昧な定義に、言葉として「なんのはなしですか」という土台がしっかりと出来ていきました。

 「なんのはなしですか」という言葉を使用すれば、表現されたものをどうやって楽しむかを考える人達がいる。文章の上手い、下手ではなく、書かれたもの、表現されたそのものを、「どこが面白いのか」を考える。そういう土台がハッキリと創作されていったと思っています。

「自由に書いて良いと言われたけど、どうして良いのか分からない」

 「だったら『なんのはなしですか』と付けてみれば、一緒に楽しんでくれる人達がいるよ」

 と、変化してきました。自由に書いて良いと提案はされていても、書いたあとのフォローの世界は存在しませんでした。

 まずは「そのものを楽しむ」という文化は、時間をかけて、私達が創作の入口として発展させていったものと思っています。

 私は、路地裏で「なんのはなしですか」と、楽しく書くことを目一杯遊び尽くして、本当に進みたい道が出来たならば、全力でその道に進めば良いと思っています。楽しむことをする前に、伝えることが上手い人達と比較をして、筆を折る人をいっぱい見てきました。

 正しいことや、役に立つこと、表現が豊かで、誰かに突き付けるもの。すべて大切なことですが、それを最初から同じ土俵に立たせて比較すべきではないと考えています。

 プロの作品を読み、それを面白いと思うのは、大半が素人だということを忘れてはいけないと思います。

 だからこそ、そこに憧れながら、楽しく遊べる場所は必要だと思っています。一生に一度でも書くことに向かおうと思った心を折る前に、楽しむことが出来る居場所があって良いと思っています。

 そんなに甘い世界は作家やライターを目指すのに必要ないと思える人は、どんどん進めば良いと思っています。私の人生は今までも遠回りであり、甘くて、くだらなくて、でも、この人達は、一生懸命生きてるよね。と言える世界を文学でも作りたいと心から思っています。

 プロを目指す道は、選択肢がいっぱいあるのに、楽しく書くことを続けさせる道があまりにもない。自由に拓けているように思えて、閉鎖的な文学世界は、新しい表現の誕生を拒んでいるようにも思えていました。

 これは私の意見に過ぎませんが、同じように路地裏から外の世界へ「なんのはなしですか」を出していきたいと思ってくれる人から、声がかかりました。「なんのはなしですか」を電子書籍にしたいとの話でした。ここから、私は私の想いを人に相談出来るようになりました。そして、それを理解してくれる人達と出会えたことは、一生忘れられません。一人でしてきたことは、一人ではなくなっていて、こうして自分に返ってくるのかと実感出来ました。

 この企画が提案され、動き始めた時に私達は、「読んで楽しくなり、書きたくなる人達が増える本」を目指したいとハッキリとした目標がありました。多くの方が一緒に楽しんでくれて、賛同してくれたことで、今まではnoteの街の路地裏にしか存在しなかった「なんのはなしですか」というジャンルが、本当に一つの形となって世の中へと出発していきました。形にしたことは、この先も「これを読めば『なんのはなしですか』を理解することが出来ます」と、説明出来ることを意味します。この期間に起きたことは、下記記事をお読みください。

 ここにある電子書籍の副題は、私達が楽しく表現しながら、誕生してきた路地裏言葉です。発売して、日本文学や、色々なカテゴリーでランキングされた時は、嬉しかったです。いつかこれを読み、「書いてみたくなりました」という人が現れたら幸せだと思っています。

 同時に、この企画をするうえで一つの懸念事案が出てきました。#なんのはなしですか を文芸発信のジャンルにするには、#なんのはなしですか を商標登録しといた方が良いのではないかということです。

 今後も同じように拡大していくのならば、#なんのはなしですか を第三者に商標としての権利を持たれたときに、電子書籍やnoteでの発信が自由にできなくなるかもしれない恐れがあるからでした。それは、「なんのはなしですか」という言葉を私達が独占するためではなく、このまま開放して、全員が自由に楽しく表現し続けるようにするには、私が権利として持っておいた方が良いということでした。

 この提案は、私一人では到底考えが及ばないことであり、私と同じくらい「なんのはなしですか」という言葉を大事に思ってくれている人達がいることを、実感した出来事でした。

 そこで、私達は「なんのはなしですか」を商標登録するための路ゴ(ロゴ)を作るために、路地裏の住人達からデザインを集め、投票をすることにしました。一つの事案が生まれれば、皆で面白く参加する循環がすでに出来てきていました。多くの人達が使う一つの言葉が、意味を持ちはじめてきていると実感出来た出来事でした。

 現在、上記で商標登録出願申請中を確認することが出来ます。そして、商標登録をするということが現実味を帯びてきた頃に、登録費用等が発生することが分かってきました。どうやって費用を支払うのかということも、この言葉の意味の変化を理解して貰うチャンスだと思いました。今まで積み重ねてきたことを外の世界に公に発信出来るチャンスということです。

 私達はこの機会に、クラウドファンディングで費用を募集するという試みをすることにしました。私は、本気で文芸発信のジャンルを創作しようとしている。その理解を得るには、外の世界へ意識を向けるのが一番だと判断しました。

 結果、初日の数時間で目標金額を達成し、400%以上の資金を集めることが出来ました。この事実は、このエンターテイメントを楽しみにしている人がいること。そして、もっと進むべきだと後押ししてくれている結果だと思っています。ちょうどこの頃に、「なんのはなしです課」通信は三十七通目を迎え、私が今までに通信で書いてきたその文字数は合計で百万文字を超えるものになっていました。

 百万文字を書いたからどうだということではありません。こうして、面白がって歴史になっていく過程そのものを楽しんでくれる人も出て来て、何をしているのか分からないことは、「何もわからない」まま、そのものを楽しむという文化が出来てきた証拠だと思っています。

 一人ではじめたことが、一人ではなくなり、頭の中の出来事が形になっていくことのスピード感が一気に上がってきました。それぞれが、「面白い」と思う方法で、noteというプラットフォームを利用し、そこからさらに各々に繋がりが出来てきて、文芸のジャンルとして確立されていきました。

 次に、クラウドファンディングの費用で資金が余分に余ったので、私達は「なんのはなしですか」を見える化する方向性を提示しました。私が目指すべきエンターテイメントは、文章という枠を超えて表現として見える必要があると考えていました。

 書くことを楽しみながら、物が出来る、そしてそれを「なんのはなしですか」と記事にする。

 書く→作る→売れる→書く

 のエンターテイメント循環が出来てくると考えていました。これだけ多くの参加者がいると、モノ作り、文章だけでなく、その作品で表現することが得意の方がいることを知りはじめていました。そういう人達にもさらに「なんのはなしですか」という言葉を土台として、表現を楽しめるはずだと感じていました。そこでnote内に別アカウントを作成し、グッズに特化した「なんのはなしです課」をオープンさせました。

 ここで、色々な人達が「なんのはなしですか」という言葉を通してグッズを売ることを可能としました。現在、14のショップが路地裏商店街に並んでいます。そのどれもが記事にして自由に表現して良いとしています。

 何かを動いて、誰かに提案する。それを面白い、楽しいと思って参加してくれる。続けてきたことが好循環になってきたと思っています。私は、見える化にあたりブランドとしての文芸発信のエンターテイメントにするのに、メインデザインが欲しいと考えていました。 

 きちんとデザインを示すことで人に説明することが出来て、物として存在するショップをオープンすることが出来ました。ここでも、路地裏を大事にしてくれる人達と出会い、デザインをお願いし、話し合いを重ねながら、路地裏を目で見える形にすることが出来て、本当に嬉しく思いました。

デザイン「路地裏」
©路地裏裏通り🍄本店

 すべては、「誰もがどんな些細なことでも、楽しく、自由に表現出来るようにする」というミッションからの派生の形だと思っています。

 電子書籍から始まった一連の流れは、実際に感謝を伝えるために皆さんと会いたいという気持ちに変化していきました。

 そこで、私達は電子書籍出版記念パーティーを自分達で行い、皆で祝おうと企画しました。自分達で形にしたことを自分達で祝うことが出来る時間は、幸せな時間であり、路地裏ならではだと感じていました。

 当日は、全国から総勢50名ほどが集まり、来れなかった方のためにスタエフ配信したり、Xでの実況をしたりと、多くの人がこの日のために動いてくれました。

 この流れは、どこまで進むのか誰にも分かりません。分かりませんが、私が一人で使用していた言葉は、多くの方が楽しく使うことが出来る文芸ジャンルとして確実に発展してきました。

 先日、noteを街として考えている上記記事を読みました。多くの方がこの考えに賛同して、noteを通じて創作での街づくりをしています。1000万人が参加する街づくりに、たった700人ですが、私達は、この街に路地裏を確かに創作してきました。あらゆる表現が集まる「なんのはなしですか」は、この記事に書いてあるnoteは創作を中心とした街にしたかった。という言葉を補完していると思っています。

 この流れを「何にもならない、ただ楽しく遊んでいる、くだらないことだ」と思う方がいるかも知れません。ですが、人間が否定から入る時は、大概新しいものに対しての環境の変化による不安からだということも理解しています。

 本当に書くことに迷った時、どうしようもなくなった時、しょうもないことだけど書きたくなった時、まとまらないけれど記したい時、「なんのはなしですか」を書いていることへの否定より、肯定の形で一度使用してみてください。

 机上の空論にすべきではありません。私達は、書けるのだから。

「書いてみたら、楽しくなる」

 そういった場所が本当に出来てきています。誰もが思っているよりも、楽しく、自由に表現が出来て、大切にされて生まれてきた作品や記事を「どうやって楽しむか」を考える場所が実際に存在しています。

 私がしてきたことは、記事を回収し、それを面白おかしく紹介してきただけの小さな積み重ねに過ぎませんが、これを読み「もっとこういうことが出来ないか?」「こういう展開を一緒に出来ないか?」「一緒に何か作ってみないか?」と、どこかで感じていただけることを願い、noteの街や、実社会にいて活躍している皆さんに届いて欲しいと思っています。

 人の日常は、かけがけのないものです。その記録、記憶、喜怒哀楽がいっぱい詰まっている「なんのはなしですか」というちょっとおかしな日常の世界を、もっと多くの人に届けたいと願っています。

 今年のはじめに、夢があると書きました。

 いつか、子供たちが創る「なんのはなしですか」を読みたいという夢です。誰もが何も否定せずに「書いたものを肯定し、そのままの姿を楽しむ」というこの土台は、もっともっと拡大すると思っています。

 私が、一人でしてきたことは、今は一人ではないと言い切れます。それぞれがそれぞれの表現を楽しみながら「なんのはなしですか」というたった一つの言葉を大事にして、エンターテイメントを創作しながら暮らしています。

 これを、ビジネスとして捉えるのかは分かりませんが、ここには確かに新しいエンターテイメントが生まれてきています。

 noteの街には、ビジネス方面で活躍されている方もいっぱいいると思います。

 「なんのはなしですか」とこういう企画をしてみたい。
 「なんのはなしですか」をもっと拡大出来る方法がある。
 「なんのはなしですか」をもっと楽しくすることが出来る。
 「なんのはなしですか」を使って商品を試みたいことがある。
 
 と、「一緒に楽しんでみたい」と感じてくれることを願っています。くだらないこと、役に立たないこと、人の頭の中のことは、無価値ではなく、集約すると、生活が少しだけ楽しくなる宝庫です。

 ほんの少しで良いから「これは、本当にくだらないけど、好きだよ」と、もっと多くの方に知られるように、私達に力を貸して欲しいです。

 届かない声であろうと、継続していけば人は関わってくれるということを体験してきました。

 人が集まる場所には、何かが存在します。

「誰もがどんな些細なことでも、楽しく、自由に表現出来るようにする」 

 やはりこれが、四年間精一杯「なんのはなしですか」と向かい合ってきた私の理想だと思います。

 そして、四年間精一杯コニシ木の子を演じてきたことにより、俳優となり「なんのはなしですか」をラジオで語ることになったのが、現実だということです。

なんのはなしですか

 ここまで書きましたが、これ全てnoteの街の私と路地裏住人達による壮大な創作です。

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コニシ木の子🍄クラファンは8.31まで🐙次回回収は8.24から8.28まで🛸 いただいたお気持ちは「なんのはなしですか」に関連する活動に使わせていただき、人に会いに行ったり、呑んだり、遊んだりとそれをまた記事にして有効に活用させていただきます。