from図書館返却本棚その20−1 「おしゃべりながんの図鑑」 小倉加奈子
がん怖い
この歳になれば、いや本当は誰だって気になる「がん」の話。
健康オタクの私ならば言わずもがな。
実は先月、健康に対するなかなか貴重な体験をしており、それに関する記事(体験記)も書き終わったところです(詳しくは後述)。
だからこのコーナーの趣旨である「普段読まない系の本を返却本コーナーから選んで読む」という趣旨からはやや外れますが、まあそんな私の目にビシッと入ってきてしまったんだから仕方がない。
このような事情もあり、いつもよりもマジで履修していこうかななどと思っています。
ということ2回に分けてお送りします。
著者はこんな人
著者は小倉加奈子さん。
現役の病理医さんです。
しかも医大の准教授でもあり病理検査課長。
つまりかなりエラい人。
そんなことよりも、病理医ということは「フラジャイル」!!
私もマンガアプリで、全部じゃないけど読まさせていただきました。
とか思ってたらやはり本物の病理医の皆さんの間でも話題(主にドラマの方のようですが)だったらしいですね。まあそりゃそうでしょう。
それでは少し真面目に読み込んでいきましょう。
あ、いつも真面目に読んでますよ。
ただこの企画で読むときはちょっとタイムアタック的要素の方を意識することが多いのです。
今回はあまり時間は気にしない、という意味です。
がんの診断、誰がどこでどんな風に?
これこそ「フラジャイル」を読むと実にわかりやすいのですが(^_^;)
かんたんに説明するならば、
最初に検査した医師が怪しい組織片を採取し、
それを臨床検査技師さんが標本化し(このあたりは本当に「フラジャイル」に詳しい描写がある)、
病理医がそれを顕微鏡で精査して診断を下して最初の医師にレポートとして回答する、
という流れのようです。
「腫瘍」の定義
「後天的な遺伝子異常による細胞増殖の異常」
が腫瘍(新生物)の定義だそうです。
更に良性腫瘍は
「周囲の組織を破壊することなく局在し、その部分のみを切除すれば治癒するであろう腫瘍」、
悪性は
「周囲の組織を破壊しながら増殖し、他の部位に転移をきたしうる腫瘍」
という定義になっています。
あまりいい例えではありませんが、良性は「一人で身を処すことができる人」、悪性は「俗に言う無敵の人」といった感じでしょうか。
「がん」と「癌」の違い
一般的に「がん=悪性腫瘍」と考えて良いそうですが、専門医学的には違うそうです。
つまり「がん」と「癌」は違う!?
知らんかった!
「癌」とは「 上皮性の悪性腫瘍」を指す言葉で、上皮性というのは外界と接している細胞で、皮膚とか消化管の表面(胃の内側とか)のこと。
なるほどわかったようなわからんような……(;´Д`)
まあ我々一般人は「がん=悪性腫瘍」と捉えておいても問題ないようです
がんのステージ
ここでよくがんの進行状況で使われるステージという言葉について、この本からまとめておきます。
ステージ0:粘膜内癌。がん保険だと上皮内がんなどともいう。転移の心配はほぼなし。
ステージ1:粘膜下層に達するがん。浅いと内視鏡でとれる。
ステージ2:腸管の外に飛び出している。
ステージ3:リンパ節転移がある。
ステージ4:他の臓器に転移済み(元のがんが小さくても転移していればステージ4)
とのこと。これは覚えておくといいかもしれませんね。
大腸がん
小倉先生いわく、大腸がんがもっともがんらしいがん、 つまり代表的ながんと言うことらしいです。
なぜかというと、大腸がんが一番がんらしい異型(異常な状態)を有しているから。
つまり一番診断がしやすいし、その進行状況も分りやすいのです。
大腸がんの一番の原因は遺伝子の異常。
じゃあ対策はないのかというとそうでもなく、やはり基本は食生活を見直すこと。
そして大腸がんの前段階であることが多いという大腸ポリープの段階で発見して対処すること。
これにはやはり真面目に健康診断を受けることにつきるでしょう。
この項目では、若い病理医の方に大腸ポリープの病理診断をレクチャーする様子が描かれていました。
非常に興味深く、面白い内容でした。
詳しくはぜひこの本で読んでみて下さい。
ということで以下次号!
↓
【予告】
実は私、今年春の健康診断で「便潜血陽性」と診断されました。
え、それってどういうこと!?
どどどどどうしたらいいの!?!?((((;゚Д゚))))
ということでその一部始終を記事にまとめています。
次次回公開予定です。
その記事がこちらです
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