ランチ読書感想文その3 「順列都市」グレッグ・イーガン
読書量の低下を嘆く私が打ち出した3つの読書時間確保施策が一つ、「ランチタイムは読書する」によって読了することが出来た本の感想文第3弾です。
第一弾と第二弾はこちら。
ちなみに「ランチ読書術」に関してはこちらをご参照ください。
どんな本?
現代ハードSF界の第一人者と言ってもおそらく過言ではないグレッグ・イーガン氏によるハードSF。
あらすじは、Amazonの商品紹介欄をそのままいただいてしまいます。
だって難しいんだもん(;´Д`)
上巻
記憶や人格などの情報をコンピュータに“ダウンロード”することが可能となった21世紀なかば、ソフトウェア化された意識、“コピー”になった富豪たちは、コンピュータが止まらないかぎり死なない存在として、世界を支配していた。その“コピー”たちに、たとえ宇宙が終わろうと永遠に存在しつづけられる方法があると提案する男が現われた……。
下巻
ソフトウェア・デザイナーのマリア・デルカは、思いもよらぬ申し出を受けた。天才的人工生命研究者ランバートが考えだした人工宇宙―オートヴァース内に、ひとつの惑星全体と、さらには高い知能をもつ生命体に進化する原始有機体を設計してくれというのだ。だが、地球にあるすべてのコンピュータの計算能力をあわせても、走らせることさえできないプログラムを作る目的とは……?
とにかく難解だった(;´Д`)
感想を一言で言えばこれにつきます。
私は超文系で数学とか全然まったく苦手おじさんなのですが、そのくせハードSFと言われるジャンルのSFが大好きです。
これは若いうちに「ハードSFは、科学理論とかわからんけどなんとなく納得できて、更に話が面白ければ超面白いジャンルだ!」という天啓?を得たからです。
それで若かりし頃J.P.ホーガンとかラリィ・ニーブンとか読みまくったのですが、最近はとんとご無沙汰でした。
ですが数年前にハヤカワのセールで衝動的に買ったグレッグ・イーガンの「ディアスポラ」を読み、その世界に戻ってきました。
ちなみにこの「ディアスポラ」も難解でしたが、「順列都市」ほどじゃなかった。
そのうちレビューを書くかも知れません。
どこがわからなかったのか?
以下の全ては、私の読解力と理系的学習能力の無さから来てるのでしょうが……。
実は物語の根幹となる理論である「塵理論」がぜんぜんまったくさっぱり理解も納得もできませんでした。
珍しく読んでる途中に何回かその説明部分らしきところに戻って読み直しても、読み終えた後にググったりしても、ちっともわからんかった(;´Д`)
それと小説的には、上巻でたくさんキャラクターが登場するのですが、私には最初それぞれ脈絡なく登場しているように見えて、しかもあんまり魅力的な人物じゃなくて、読んでて混乱してかなり困りました。
登場人物一覧を自分でつくろうかと思ったほどです。
(作りませんでしたが)
正直、「弁当の準備の前にスマホでこの本を開く」ということを習慣化していなければ、上巻の途中でぶん投げていたと思います。
これはこの習慣さえあればある程度難解だったりつまんなかったりする本でも読めてしまうという実例でもあります。
そして物語の根幹理論に納得行かないまま読み進めた結果、オチも全然理解できなかった。
理解できた多くの方にはとても素晴らしいオチだったらしいのですが。
おもしろかったところは?
それでもそこかしこに素晴らしいところはありました。
例えば、前半の部分で描かれるのですが、
コンピュータ上にコピーされた人格が、自分がバーチャルな存在であり現実世界にオリジナルがいるということを理解した時どうなるのか
というテーマには唸らされました。
私なんぞは弐瓶勉さんの「BLAME!」的世界観に憧れるあまり「早く俺を電脳化してくれ〜、そのためなら人体実験にも志願するで?」とか割とマジで思ってるのですが、この部分を読んだらちょっと迷い始めました(ちょっとですけど
もちろん、理論はわかりませんでしたが、下巻の人工宇宙が発進したところ以降などはSF的面白さに溢れていて、まあまあおもしろかったです。
でも肝心の「塵理論」がわからなかったので、「まあまあ」なのです(;´Д`)
まとめ
正直、ランチライムに読む本ではなかった(;´Д`)
でもある程度のSF的的素養と、理系的理解力のある方ならもっと楽しめる作品だったのは間違いなさそうです。
