見出し画像

ディズニー アトラクション物語 カリブの海賊

アトラクションシリーズ、2回目♡
今回はカリブの海賊についてです!


ディズニーランドの中でも古株ながら、
堂々たる存在感を放つアトラクション。
東京のパークでも1983年の開園当初から
ずーっと人気アトラクションですね。

圧倒的なスケール感と、
海賊さんたちの容赦ない恐ろしさ。
なのにちょっと楽しそうとも思えてしまう、
ディズニーらしいユーモア。
私はそんな風に、何度乗っても新鮮に
ドキドキさせてくれるカリブの海賊が好きです。

一番最初のカリブの海賊は
アナハイムのディズニーランド。
フロンティアランドとアドベンチャーランドの
境目あたりにあった、アメリカ南部モチーフの
「マグノリアパーク」とその周辺を改修、
テーマをよりピンポイントに
ルイジアナ州ニューオーリンズと定め、
「ニューオーリンズスクエア」として
1965年に独立させ、2年後の1967年、
そこへオープンとなりました。

ディズニーランド自体のオープンは1955年。
ウォルトさんは元々、
海賊のアトラクションについては
ディズニーランド開発のかなり初期の段階から
構想があり、導入したいと考えていたそうです。
幼少期に読んだ小説、
ロバート・ルイス・スティーヴンソンの
「宝島」などの影響で、
彼自身が"海賊"を好きだったのですね。

最初はウォークスルー(歩いて回る)タイプで
海賊さんの蝋人形を見ていく
アトラクションにする予定だったのですが、
なんだかパッとしないと、
ずっと保留にしていたのだそう。

そして1964年。
ディズニーにとっての大きな機会となる
ニューヨーク万博が開催されます。
万博にまつわるお話としては、詳しくは
ぜひイッツ・ア・スモールワールドの記事を
読んで下さったら嬉しいです!

軽く流れをおさらいすると、
その万博でディズニーが担当したパビリオンは
4つあったのですが、その中の2つに
リンカーン大統領の
オーディオ・アニマトロニクス
(オーディオ+アニメーション+エレクトロニクス。今では色々なアトラクションで見られる、ディズニーが開発した、喋ってぬるぬる動くお人形)
を観るアトラクションと
水路をボートで進むシステムを使った、
イッツ・ア・スモールワールドがありました。

その2つを組み合わせて
誕生したのが、カリブの海賊です!

海賊さんのデザインはマーク・デイヴィス。
彼はシンデレラやティンカーベルなど…
数々のキャラクターを生み出してきた
名アニメーターなのですが、
同時にとてもユーモアのある方で
コミカルな面白さ、明るさを演出するのが
得意だったのだそうです。
カリブの海賊のどこか楽しそうな雰囲気は、
マークのセンスなのですね。

そして空間演出としては
クロード・コーツ。
彼もアニメーター出身なのですが
マークとはちょっと違って
とても真面目な、常識人。
美しい背景を誠実に描くのが得意だったそう。
そんな彼が作る空間は、
臨場感に溢れる中世のカリブ海沿岸の町、
そのものです!

そんな正反対のふたりの合わせ技。
このコンビはこの後、
ホーンテッド・マンションの制作でも活躍します。

他にも、海賊さんの衣装は
マーク・デイヴィスの奥さんでもある
デザイナー、アリス・デイヴィス
(オーロラ姫のドレスのデザインや、
イッツ・ア・スモールワールドのお人形の
衣装も彼女です)が手がけていたり、
あの有名な楽曲「Yo-Ho」の作詞と
海賊さんたちのセリフを書いたのは
なんと、アニメーター出身の
X・アテンシオという方。
完全に専門外の仕事だったわけですが、
ウォルトが彼にストーリーテリングの
才能を感じ、任せることにしたのだそう。
ウォルトはときに、そういう無茶振りを
することがある人だったのです。笑

この頃のイマジニアにアニメーター出身の方が
多いのはこれと同じことで
みんな、パーク造りに夢中になるウォルトに
駆り出されてきて、
てんやわんやでお仕事していたのだそう。
大変そうでもありますが、
なんだかとっても、楽しそうですよね!
(他人事だからそう思えるのかもだけど!笑)

こんな感じで完成した、カリブの海賊。
結果は大成功、
「ディズニーランドの歴史を変えた」と
言われるほどまで
大人気アトラクションになりました。

それはもう、
フロリダのパークができたときには
イマジニアリングとしては、
「フロリダは本物のカリブ海に近いのだから、
わざわざカリブの海賊を作ることもない」
と判断し、別のアトラクションを
構想していたにも関わらず
ゲストからの要望が殺到して、
計画を変更したほど!

序盤で滝に落ちる演出も特徴的ですよね。
アナハイムのパークでは2回落ちるのですが、
あれは、元々
パーク内に土地が足りなかったために、
パークの枠組みとなっている
ディズニーランド・レールロードの
レールをくぐり、パークの敷地外の建物へ
ボートを連れて行くために
やむなく設計したものでした。
でも、あれがあるからこそ、より楽しく
没入感を高める結果になっていますよね!
(ちなみに東京のパークではその線路が
存在しないため、完全に演出です。笑)


カリブの海賊は、
ウォルトが生前最後に監修したアトラクション。
彼がどこまで見届けられたのか、
詳しくはわかりませんが
オープンのおよそ3ヶ月前に亡くなっています。

そんな意味でも、ディズニーにとって
大切なアトラクションである、カリブの海賊。

時代の価値観に合わせての細かな変更や、
パイレーツ・オブ・カリビアンの要素を
映画から逆輸入するなど
数々のアップデート、進化も重ねていますが
そんな歴史もゆったり抱きながら、
ずっとずっと、
堂々とパークに鎮座していて欲しい
そんなアトラクションですね!


読んでくれてありがとう!
良かったら、こちらもどうぞ。

「ジェミマおばさんのパンケーキ」
↑本物のアメリカ南部にも興味を持った方へ。
でも、やっぱりディズニーの話も出てくる記事だよ!

「フランス文化、すき?③ : À propos de Disneyland Paris
↑ニューオーリンズはフランス文化も強く根付いている地域!ということで、パリのパークの成り立ちのお話も、おいかがですか?

いいなと思ったら応援しよう!