フランス文化、すき?③ : À propos de Disneyland Paris
このシリーズの①で、
私はフランスのことを
「豊かな文化の歴史の中で、
センスよく美しくを体現してきた国」と
表現しました。
ですが、その反面には
影があるような気もしています。
何をするにもセンスよく、
優雅で美しい光と
そんな美意識があるからこそ
一筋縄ではいかない、影。
今回はそんな、フランスという国の気質の話を
やっぱり馴染み深い(笑)ディズニーに絡めて
記していこうと思います!
フランスにもディズニーランドがあります。
現在の名称は
ディズニーランド・パリですね。
昔はユーロ・ディズニーランドと言いましたが
その進出の際は、
あまり歓迎ムードではなかったようで。
株式上場を記念するセレモニーでは、
当時のCEO、マイケル・アイズナーと
キャラクターたちに向かって
現地の共産党員から卵が投げつけられるという、ちょっと可哀想な事件も起きました。
というのも、
フランス人にとっては
ディズニーって、ヨーロッパ文化の
ほんの一部をかいつまんで
アメリカに持っていって、
なんかアニメーション技術で
流行らせただけ…みたいな
安易な子供騙しのような感覚があったようで。
そんなものの遊園地を作るなんて言われても、
魅力を感じないどころか
自国の豊かな文化を軽視しているようで
不快だったのでしょうね。
それもそのはずなんです、
聞いてみれば、フランス全土に本物の"お城"は
なんと45000以上もあるそうで!
今更、本物そっくり(=つまり偽物)の
お城なんて、
別に、欲しく思うはずもありません。
しかも、本物のお城って案外暗く湿っぽく、
要塞のような役割だった場所。
ディズニーが作る豪華なあのお城は、
ウォルトがアートディレクターの
ハーブ・ライマンに頼んで
明るく解釈し、デザインしてもらった
実際で言えば"宮殿"に近い雰囲気のもの。
これはもう、フランス人にしてみれば
「違う、そうじゃない」案件ですよ!笑
そんな状況を、
それもそうだと懸念したディズニーは
そんなフランスの文化を汲み、敬意を払い、
アメリカや東京のパークより
もっともっと
"お伽話"と"美しさ"を強調した
夢の世界のパークとして
ユーロ・ディズニーランドを
仕上げたというわけです。
夢の世界とは言っても、
それこそ子供騙しのようなセンスではなく、
入念に演出されているわけですから
本当に美しいんですよ♡!
曲線を活かし優美に聳えた、
眠れる森の美女のお城。
周りの木々も映画と同じよう
キュビズム的に剪定し、
アニメーターのアイヴァンド・アールが
描いた世界そのものです。
そして振り返れば、
全面ピンクの外観、
いっぱいのお花に囲まれたランドホテル。
他パークのトゥモローランドにあたる
「ディスカバリーランド」のテーマは
レトロフューチャーとなっており、
長い年月が経っても違和感なく、
むしろ説得力が増していくように
設計されているのも、とっても上手ですよね!
フランス人にとって馴染み深い、
レオナルド・ダ・ヴィンチや
ジュール・ヴェルヌの要素も
取り入れられています。
実際にオープンしてみると
納得してくれたフランス人も
多かったとは聞いていますが、
その象徴的なエピソードとして
建設や演出に携わったイマジニアたちが、
夜のパレードの観客列の後方で
手を取り合ってワルツを踊る
紳士淑女を見かけた話や、
一日パークを楽しんだご婦人に
「思ったよりは悪くなかったわよ!」と
声をかけてもらった話などがあるそうです。
もう、その反応にさえも
優雅なセンスとプライドが
凝縮されていますよね!!
はーん、なんかもう大好きです!美しいです!
フランスの方の気質!♡
実際に接したら、きっと気難しいかな?
大変そうかも…とは思うのですが
やっぱり綺麗だな、孤高だなと
魅力にも感じてしまいます。笑
彼らのそんな、
洗練された美学。
難しくも、かっこいい!!
同じ"ディズニーランド"に対する視線も、
ここまで違ってくるものかと
世界の多様を実感する
ディズニーランド・パリのお話でした。
…そして、余談なのですが
今回、そして前回の記事のサムネ。
同じ文化シリーズの③、
同じディズニーランドが話題の内容
(傾向は違いますけどね)、
そして、その両パークは
両方とも"眠れる森の美女の城"がシンボル!
ということで、サムネも揃えてみました。
ピンク〜ブルーのグラデーションは
お城のカラーリングから。
装飾、フォント、キラキラは
それぞれアメリカとフランスを
イメージしたものを選んでいます。
よかったら、見比べてみてね!
その記事はこちら!
「アメリカ文化、すき?③ : In Disneyland Resort」
フランス繋がりもどうぞ。
「フランス文化、すき?② : マリー・アントワネットのこと」
