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「#なんのはなしですか」を東京都美術館に送り込んだはなし。

 今年もクセ字コンテストの季節がやってきた――と思ったらペン字コンテストと改題されていました。



#ペン字コンテスト について

 わよう書道会が主催するこのコンテスト、「期日までにお金払って作品を送ればほぼ確で東京都美術館に展示される」というハードルの低さを誇ります。

単に文字を書いて応募するだけの世界で最もカンタンなアートコンテストです。
フォントのようなキレイな字より個性ある手書き文字を美術館で展示してください。

公式サイトから引用

――こう書いてあるわりには毎回ガチのクセ字より激ウマ作品のほうが多いんですけどね! 文化庁が後援についたから改名したんでしょうか? 代表のうどよし氏に質問するの忘れてました。



私の応募作品について

 さて前回の「平均的みねのもみぢば」に引き続き今回もガラスペンで書いた字で応募しようと思ったのですが、何を書こうかと考えたとき咄嗟に思いついたのが「#なんのはなしですか」です。路ゴ募集のとき作った下書きをまんま転用したわけですね。そこ手抜きとか言わない。

字にはモザイクかけてます

 インクは過去にTAGのワークショップで作ったもの、ガラスペンはきのこだまさんにフルオーダーしたものを使いました。紙は竹紙です。

 ガラスペンについては後日語らせていただきます。

 応募に際しては「#なんのはなしですか」提唱者のコニシ木の子さんに報告、なんのはなしですかパーティーで先行告知させていただきました。

 そして本日8/7、無事に展示されているかどうかドキドキしながら東京都美術館に向かったわけです。


展示室入口に掲示されたタペストリー

「#ペン字コンテスト6」のようす

作品はズラリと横並び

 わりと早めの時間だからか猛暑のためか、まだ人はあまり来ていませんでした。まず真っ先に自分の作品を探します。

みねのもみぢば『なんのはなしですか』

――ありました! ちゃんと〆切日までに作品が到着したようです。

『#なんのはなしですか』のアップ

 安心したところで他の作品を観賞。この公募展、コンテストと銘打ってるだけあって来場者アンケートから好きな5作品に投票できるんですよ。絞るのに毎回苦労します。そういうわけで、投票したかどうかに関係なく気になった作品をご紹介。

 画像キャプションの作者名については敬称略とさせていただきます。

陣ノ内 はるみ『おろかわいい』
しょっぱなから立体作品が来て驚いた。
『おろかわいい』を横から見たところ。
あらいふぉんと『こいこがれる』
よく見ると紙が焦げてて「うまい」と思った。
はまぐり『あんこでいい!』
和菓子屋の店先ってかんじ。
えすすたーえー『買っちゃった』
わかる。私もガラスペンたくさん買っちゃった。
ホネ山『水彩魔法少年』
イラストがメインの作品は数あれど
今年いちばん凄いと思った作品。
JOE『マイクラ』
作者は小学生の方でしょうか?
色鉛筆で描かれたクリーパーのインパクトよ。
いのっく『アスキーアートの少女』
AAなっつかしー!
私も若いころ顔文字板に投稿してたわ!
BBB『自己肯定感』
文字通り自己肯定感MAXなのがいい。
新見 登志枝『般若心経』
必ず一つはある写経系作品。
小柳 浩子『こ.古.コ...米 下さい!』
米の価格は早くなんとかならんのか。
春花『マイブーム』
わかる。私も覚えたら書くと思う。
みはる『はなたば』
色鉛筆で書いた花の名前を集めた花束。
海『どんぶり』
「きゅうどんまん」とは?🤔
中道 良『僕の作品たち』
何だかよく分からんけど理屈抜きに惹かれる。
後藤 麻衣子『俳句カリグラフィー』
ガチで上手すぎてビビる。
しんじ『おにいちゃんへのおてがみ』
正直読めないんですが微笑ましい。
永田 麻美『ジーコはジーコ』
よく見ると消しゴムハンコ?で捺された字なんですよ。



「第13回 おもしろい書展」のようす

その名に恥じぬおもしろい書が多い

 同時開催されている「おもしろい書」はペン字コンテストと同じくわよう書道会主催の「日本で唯一の『読める書』縛りの公募書展」です。

 額装が統一されたペン字コンテストより更に自由度が高く、ぶっとんだ作品の数々が楽しめます。なにせ代表のうどよし氏の作品からしてコレですからね。

Udoyoshi『みはし』

 レゴブロックで名店「みはし」の看板を再現。灰色のブロックでギャザってる感じを出してるのが最高です。うどよし氏に「どれか気に入った作品はありますか?」と訊かれたとき即座にこの作品を指しました。

 以下、驚異の作品群です。

ねもと えり『目が生きてる』
字と目は別々のアクリル板に書かれている。
山上由江 『よし』
「○○よし」の集合体。
ひとつとして被りは無いらしい。
『よし』のアップ
真っ先に目に入ってきた「うどよし」。
うどよし氏に「なんで判るんですか!?」と驚かれた。
永田 麻美『刻・捺』
彫るより捺すほうが難しいらしい。
『刻・捺』で使用された印鑑たち。
ちづる『余裕?』
驚きの動画作品。読めればマジで何でもアリ。


儒烏風亭らでん(ホロライブ)『ピクセルミュージアム』

 今回の「おもしろい書展」いちばんの目玉はホロライブ所属の人気Vチューバー・儒烏風亭じゅうふうていらでんさんの作品でしょう。掛け軸見てぶったまげました。

 ペン字コンテストの出品作品には気づかなかった。不覚。

 らでんさんの影響でペン字コンテストに応募したと思われる作品もチラホラ見かけました。



「スクバデココレクション2025」

2026年もやるらしい
みりあ『I Love Epel!!!!』
痛バの新しい形か?

 突如として登場した新顔。今回は4作品のみの展示ですがどれも力作。どうやら来年が本番のようですから発展が楽しみです。



おわりに

 今回の公募展はどれもが「自由な創作」の空気に溢れていました。懐の深さは「#なんのはなしですか」に通じるものがあると感じます。

 毎年観に行くたびに「また手書き文字を書きたい」と思うのですよね。来年はガラスペン画付き作品にチャレンジするのもいいかもしれない。

 この記事を読んだあなたも次回の「#ペン字コンテスト」に参加してみませんか?



【追記】

惜しい

 らでんさんのペン字コンテスト出品作品を見たくて再訪したらなんか付いてました。副賞はありませんが、「#なんのはなしですか」の進撃を印象づける成果ですね!

 また、うどよし氏に例の疑問をぶつける機会に恵まれました。なんでも「もともと『ペン字コンテスト』という名前にしたかったが、浸透するまで『クセ字コンテスト』という名前を使用していた。また『クセ字』という単語によい印象を持っておらず、『クセ字コンテスト』という名前なら応募しないという人が一定数いた。文化庁後援になったのは全国の皆さんが応募してくれた結果」ということだそうです。

 確かに最初から『ペン字コンテスト』という名前だった(私のような)ガチの字ヘタは応募を忌避したでしょうし、己の字をクセ字と思われたくない字ウマの方がいるのも納得できます。

――ただ、色鉛筆や筆、果ては消しゴムハンコの作品を許容している時点で「ペン字」というタイトルは違和感あるんだよなぁ。斬新なアイデアを妨げない第3の名前が出てこないかなぁというのが率直な感想です。

儒烏風亭らでん(ホロライブ)『草生える』



都美術館まで観に行ってくださった方々


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