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出張先にフルトラ機材全部持って行って、VRChatのライブ出た話

2024/08/17 に、pixiv FANBOXにて公開した記事をリライトしました。
サムネ画像は別のタイミングのものです!📷️Photo: @jellekayen
※この記事では一部広告を利用しています。

こんにちは!mokzです。

Virtual Idol Contest 2024 feat. サンリオVfes 予選では、私たちのユニット「mokz×Vivi」へたくさんの応援ありがとうございました!
(本リライト記事からすると、大分前の話ですね……今でもあの素敵なステージをよく覚えています!)

前提として、VRChatをはじめとしたメタバース空間で行われるライブに出演して、全身を使ったパフォーマンスをする人のほとんどは
自宅でフルトラッキング環境を整えているのですが……

私はその「サンリオVdol」出演当日、なんと、出張先からVRを接続してステージに立っていました🤯
出張と出演が被ってしまうことが決まった時、実際にそういう経験をした人はいるのかな?とたくさん調べたのですが、なかなか情報がない。

今回は、単純にこんなレアケースがあったよ!という記録と、
今後もしそういう機会が訪れてしまう方のためにも、どのようにして出張先からのフルトラ出演を実現したのか?実際やってみると、どうなるのか?についてまとめてみました。


機材について

まず、VR環境に必要なものと、
それを出張先で使うためにどんなことをしたか、を超ざっくり紹介します!

・ゲーミングPC

ライブは特に負荷が比較的高くなりやすい!スペック勝負です。普段はデスクトップPCですが、今回は出先なので、ノートPCを知人から借りてきました。

知人のPCはちょっと特殊なものだったのですが、フォロワーさん曰く、RTX4070くらいのGPUを積んでいればノートでも大丈夫かな?という感じみたいです👀

参考:2026年4月現在のデスクトップPCスペック
CPU: Intel Core Ultra7 GPU: RTX 5070 SUPER メモリ: 64GB
普段の環境については、以前も反響をいただいていたので、近々動画でもご紹介したい……!/ᐠ、. ̫ . ᐟ\、

・HMD&コントローラー

たくさん種類があり、Meta Questシリーズの方が多いかな?と思いますが、
私は当時「Valve Index」を使っていました!

コントローラーの指が決まった形以外にも動かせるのが特徴的で、後述する「ベースステーション」の使用が必須です🕶️
コントローラーの操作は各デバイスによってクセが少し違っていて、急に違うの握ると操作がわからなくて混乱しがち🌀

いつもの環境と変わると、折角練習したパフォーマンスがうまくいかないことが心配で、とにかくそのまま全て持っていきました!

ちなみに、今はHMDを Bigscreen Beyond 2eに変えました!
こちらの記事でレビューしています↓


・ベースステーション

部屋の隅(2~4箇所)、床から2mほどの場所に取り付けています。見た目だけだとカメラっぽいセンサーで、各座標を認識しています。この方式を「Lighthouse」と言うことがあります!
勿論、これも3台持っていきました!


・VIVEトラッカー3.0

頭と手以外のパーツを動かすためのもの。私は両足・お腹・両肘の5点につけていました。これも、ベースステーションが必要なアイテムです!


・SYNCROOMアプリ、マイク、インターフェース

音楽ライブなので、もちろん歌が歌える環境が必要です!
遠隔で一緒に演奏するために、SYNCROOMを利用しています。

普段は、ワールドへ音声を流すためにもっと色々なソフトが必要ですが、
今回はPAさんがいらっしゃったので、これだけでOKでした!

ちなみに、普段のルーティングは日本⇔ドイツ間の遅延解消含め、SUSABIさん監修のプロジェクトファイルを使っています。これを汎用化した設定方法とプロジェクトファイルは、SUSABIさんのページで解説&販売されているので、対応のDAWさえ持っていれば、誰でも使える形になっています!
気になる方は是非🎶



1. なぜそんな(頭のおかしな)ことを?

今回出張期間と被ったライブ…それは
「Virtual Idol Contest feat. #サンリオVfes」
優勝するとサンリオVfesの出場権をゲットできる!その予選が、2024年7月に3Daysで行われました。

サンリオVfesにはずっと出たい!でもどうしたら呼んでいただけるんだろう……と思っていたところでこの募集を見つけ、この機会は逃すまい!と、相方のVIVIを誘って、すぐに応募しました。

mokz×Viviは、日本⇔ドイツの10000kmを越え音楽で繋がった、愛し合う最強の絆とハーモニー💜なツインボーカルユニット。
普段は基本ソロシンガーとして活動していますが、たまに集まって一緒に歌う、親友であり"俺の女"なふたりです!

応募時にはいつも通り出演できる予定だったのですが、しばらくした後、急にどうしても外せない・時期もずらせない出張が入ってしまいました。

そのすぐ後の日程も、本業の夏休みに合わせて相方のViviに会いに行くため、ドイツへのフライトが入っていました…!
元々出張の日に被った日程で行ってくる予定だったし、そこにしか日程ずらせなかったというか。

ドイツにいる間の日程にしていただくのも考えたのですが、ベースステーションなど、見えない光線が出る機材であることから、どうやら国外に持っていくとかなり手続きがめんどくさいらしいです。軍事ナンチャラ的な……。これは気合いとかでなんともならん。

運営さんにも事情をお伝えして、色々とダメそうなら諦めよう!と2人で相談して決めていましたが、最終的には一番おさまりの良い形で出演させていただくことができました。たくさんご親切に対応してくださった運営の皆さまには、本当に感謝しています🥹❤️‍🩹

2. 機材と場所選び

現実的に考えると、HMDをQuestに変える、トラッカーをHaritoraなどの、ベースステーションがいらないものに変える、などの選択肢で持ち運びやすくなると思いますが、今回は、PC以外全て普段のまま持っていきました!

VRパフォーマンスでは、機材が変わってしまうと、体の動き方や表情の切り替え方も変わってしまい、そのための練習が必要になります……!
FPSで言うなら、キーマウからコントローラ急に持つみたいな感覚で。

そして、場所に関しては本当に難関!ネットを調べればレンタルスペースは沢山出てくる中で、下記条件を気にする必要があります。

・固定回線か何かで、インターネットが通っていること
あまり回線速度が公開されている例は少ないですが、配信とかできる設備があると、「配信がまともにできる回線速度なのかなあ」と予測することができます。

・鏡張りではないこと
ほとんどのダンススタジオが候補から外れた理由です!
LightHouse環境に反射物、特に鏡は厳禁も厳禁。そんな部屋を使った日には、トラッキングが狂って身体がありえん方向に飛んでいくことでしょう。

・夜大声を出しても大丈夫であること
22時以降は静かにね!← 夜開催VRライブではほぼ無理。そもそも、遅い時間には閉まってしまう場所も!

いやいや~こんなニッチ条件に合う場所あるわけ……ありました。あったんですけど、今はもう営業終了してしまっています😭

元々ライブハウスを運営されていて、その移転のため一時的に開設されていたそうです。
機材オタク垂涎のガチな環境……は、今回はほぼガン無視。DJ卓前の2.2m×2mほどのスペースを使わせていただきました!でかくていい感じのスピーカーは、なんとベースステーション置き場。

スタッフさんも超優しくて、普通は無人貸出なのに、「VRでなんかするの?面白そう!」と、最初の設営を手伝いに来てくださいました🥰

現在は、その移転先を運営されているそうです!

3. パッキング、運搬

・パッキング

出張後は沖縄から東京を経由してそのままドイツ行きだったこともあり、一般荷物を入れたスーツケースと、VRオンリー、2台構成でした。
そして、ライブが終わったら、片方に機材と仕事道具を詰めて自宅に送り、友達にピックアップしてもらうという流れでした。

VR一式は機内持ち込みスーツケースに詰まるくらいで済みました!
できるだけ手持ちのバッグで、安全に楽に持ち運べるか、を検討してみるとよいでしょう。

いろんな通販で届いたプチプチを雑に詰め込んで、中身が揺れないようにしたり。スーツケースの耐久性を信じてぎゅう詰めなら雑でもなんとかなるけど、ベースステーションだけは絶対に梱包したほうがいいです。こいつは脆いらしい。

・飛行機の荷物預け

まあさすがに追加料金案件。大きい方の一般荷物スーツケースが、お土産と仕事道具込みで32kgでした。持っていくものは厳選しましょう。

これに荷物の個数制限があると考えると、事前に送ったほうが安い場合もあるかもしれません。ただ、今回は沖縄で離島ということを考えたとき、持って行くしか選択肢がなくなりました。念には念を……

また、飛行機は持ち込み・預けともにいろんな基準がある中で、さすがに航空会社側も、こんなニッチ機材は見慣れないでしょう……。念のため「特殊なお荷物」カウンターで内容を説明&実際に見せたうえで、壊れ物タグをつけて預けにしてもらいました。

国内線は自動預り機がありますが、ちょっとでも気になったら近くのスタッフさんに相談したり、人がいるカウンターで預けるのがおすすめです。

・移動手段 ~レンタカー推奨~

普通〜〜にスーツケース2個持ちは電車乗るのしんどい。空港直通の線以外では歩きづらいし、熱中症不可避な暑さ……(夏に沖縄で用事考えたヤツ誰だよ……)
さらに、大きい方のスーツケースはキャスターが不調でした。
タクシー代を経費計上しながら、はじめて運転免許取っとくべきだったと思った夏の日。

・三脚でかいから持っていきたくないンゴ~

ベースステーションは、床から2mほどの位置にするのが一般的。三脚や壁に取り付けて使う……となると、出張先での設置に迷います。

これだけあれば、大抵の現場ではなんとかなることが多いです!柱に巻き付けたり普通に置いたり、いろんな使い方ができます。普段の自宅でも、カーテンレール、突っ張り棒に巻き付けて使っています。
何が特に良いかというと、自撮り棒を畳んだ時くらいの大きさ。脚の部分がやわらかく動くようになってるから、逆に言えば畳むことも!

今回は大きいスピーカーがあって、その上に載せちゃいました。多分スピーカー側も台座にされてびっくりしてたと思う。

とはいえ、1台だけ配置の問題で三脚をお借りしたので、事前に申請が必要な場合は、いくつか借りておくとスムーズです。物の配置とか、その耐久性とかは実際に観ないとわからないから……

・その他

絶対にトラッカーのドングルと充電ケーブルを忘れないで!私は出発日の朝までドングルの存在忘れてました。あぶね~。
また、Mini DisplayPortしか対応していないノートPCが多いので、必ず変換プラグを2つ以上持っていきましょう。

1個しか使わなくても、2つ以上……

4. 「本番の悪魔」襲来

「本番の悪魔」、トラブルはいつもイレギュラーなシーンでつきものです。
普段からHMD、コントローラー、ベースステーション…可能な限りの予備機材を用意している私ですが、遠隔地で持ち物も限られる中でできる対処は少ないです。最悪、何か起きた時は、Questくらいまでは現地で買うつもりでいよう!と腹を括っていました。

また、一番大事なのは精神面。本番前は「オラオラやるぞ!」と思っているときもありますが、トラブルがあったり普段やらないことをするタイミングでは、どうしてもナーバスになってしまいがち。

そんな中起きた事件がこちら。

Mini Displayportの端子折れた

今回のノートPCはDisplaportの口がなく、Mini Displayportに変換しました。

ただ、Mini Displayport自体がややニッチな規格で、量販店に変換ケーブルがないか、置いてあっても1個だけ!とか。

ところが当日のセットアップ中、端子の出ている部分から急にポキっと真っ二つ……(当時は、↑のようなものではなく、ケーブルがない端子のみのタイプを使っていました)

買ってから家での動作確認に1回使ったきりで、もしかすると輸送の段階で負荷がかかってしまったのかもしれませんが、とにかく復旧不可能。唖然としていたら、

スタジオのオーナーさん「近くのドスパラ行きましょう!車出します」
🐱「!!!!!!!!!!!」

集合時間の2時間前にはスタジオ入りしていたから時間に比較的余裕はあったけど、1人だったらと思うと。。。ありがたすぎた。。。
ドスパラさんにも、伺う前に在庫確認の電話してたのですが、緊急事態であることを察してくださっていていましたw

沖縄、あったけえ~~~~~!いや暑かったんだけど!


周りに頼るということ

技術的なトラブルそのものより、自分の中の厳しい部分から聞こえる声の方が、正直よっぽど手強かったなって今でも思います。
「自分がやりたいだけで、そんな我儘な条件で出て、周りに迷惑をかけてまでやるだけの、提供できる価値はお前にあるのか?」という囁きが……

でもみんなの温かさに触れて、ちょっとだけ、「これでいいのかも」と思えた気がします。しばらく経った今でも、何かあると同じように自分を責めてしまって、人に寄りかかるのが怖い、申し訳ないと思ってしまう自分のままだけど。
また新しい挑戦をするとき、勇気を出して周りに声をかけてみる、ということをしてみたい、できるようになりたい、と(今回リライトして、思い出して)強く感じました。

5. 今回かかった費用

さて、実際にもし同じ機会が訪れた方がいた時のために、現実的な数値もお出ししますね……。情緒ぶち壊しでごめん。

交通費・運搬費
・空港沿線駅までのタクシー 10000円
・ホテル⇔スタジオのタクシー往復 5000円
・行き飛行機の超過荷物 5000円
・家に送った荷物の送料 3000円 (沖縄→関東)
 ※受け取りの友達ありがとう!
・スタジオ⇔ドスパラの往復 スタジオさんありがとう!

スタジオ・機材費
・スタジオ代 10000円 (6h!めっちゃ安いよね)
・スタジオの三脚レンタル 1000円
・Mini Displayport変換ケーブル 1000円×2
・PCレンタル 友達ありがとう!
・インターフェース 友達ありがとう!

ありがたいことに私の場合、普段のYouTubeやFANBOX、音源などのご支援があって、だいぶ経済的負担は軽減されています……!いつもみんなありがとう。
あ、出張手当はご飯とお土産で消えがちなので、期待したら危ないです。沖縄は特にどこ行ってもご飯高かったよ~~😵‍💫観光地価格……

6. まとめ:本当にこうなった人へ

・一世一代の機会にどうぞ

そこそこ出費がかさんでしまったので、もうできればやりたくない……
今回は「どうしても出たいイベントのオーディション」だったから目を瞑ることにしたけど、基本的にVRライブは出演費が発生するわけでもないうえに、「これだけお金をかければイラスト発注できるかも…」なレベルの出費になってしまいました。
免許を持っていたり、これまでに経験があればもう少し節約できたかも?

それだけお金が出てもなんとしてでも出たい!!!という、滅多にない機会であれば、この記事を参考にして是非やってみてください(?)

・周囲に伝えておこう

「今度ライブ出る時出張先からになった、ワロタ」程度でもいいからフレンドに言い回っておくこと。何かあった時、先にみんな事情を知っていたほうが助けやすいかも。

・ド田舎だったら成立しないかも

今回は那覇周辺で栄えている場所でしたが、本当の田舎にはスタジオも、ドスパラも、そんなすぐになかったりする……。

・集合の2時間前には入りしておこう

このトラブルをもって、ちょうど時間に間に合う形でした。大正解だった。スタジオ代をケチるな絶対
場所によって長時間だと安くなるパックがあったりするから、全然差額大きくない場合があります。あとは早めの予約が必須。

・できれば、車の免許は取っておこう

親にお金出してもらえるなら、必ず学生のうちに免許を取ろう!
自腹か学生じゃない場合もできれば早めに取ろう!
そもそも運転に適性がまるでないヤツ!その分稼ごう……お互い……

私は今後も一旦免許取る予定はないかと……!
元々かなり注意力散漫なのと、機会があって簡単な脳波計測した時「お前は運転とかしないほうがいい(意訳)」と言われてしまった。ほっとくだけ自動運転の社会が来るのを期待!


最後に

もし、本当にこんな状況になった方が周りにいたら、是非この記事を紹介してあげてください。

VRでがんばって活動しつつ、お仕事で出張も多いよ~って人はそもそもかな~~り少ない気がします。これがそのまま参考になる時が来たら、ちょっとびっくりするかもしれませんが……!仮に、そんな当事者のかたがいれば、全然気軽に連絡してくれて大丈夫です!できる限り相談乗ります!


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mokzってこんな人!がわかる記事です⇓

最近のお歌はこちら。

当時のサンリオVdol映像は残っていないのですが、もくびびのライブアーカイブはあります!


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