「感じの良さ」だけでは「信頼」は築けない
「宮崎くんって、感じはいいんだけどね。」
私はこれまで、この言葉を何度も聞いてきました。
笑顔で接することは得意です。初対面の人ともすぐに打ち解け、「話しやすいね」と言っていただくことも少なくありません。
一方で、返信を後回しにする。確認を怠る。約束したことを忘れてしまう。そんな小さな積み重ねで、人をがっかりさせてしまうことが何度もありました。
そのたびに反省するのに、また同じ失敗を繰り返す。
「なぜ自分は変われないのだろう。」
そんな問いを抱えたまま、30代を迎えました。
「感じがいい」と「信頼される」はまったく違う
ある日、仕事でご迷惑をおかけし、厳しい言葉をいただきました。
その中で今でも忘れられない一言があります。
「感じはいい。でも、それだけじゃ信頼はできない。」
当時の私は、「感じがいい人=信頼される人」だと思い込んでいました。
しかし、それは大きな勘違いでした。
感じの良さは第一印象です。
一方、信頼とは、小さな約束を守ること。返信を早く返すこと。責任を最後まで果たすこと。そうした日々の積み重ねによって生まれるものだったのです。
今振り返ると、「なんであの先輩は、契約を取れるんだろう」と思っていた人たちも、決して特別な才能があったわけではありません。
仕事が集まる人は、相手を心配させない人だったのです。
信頼とは「当たり前の積み重ね」
今年に入ってから、私は「信頼とは何か」を考える時間が増えました。
そして、今の私なりの答えがあります。
信頼とは、相手を心配させないこと。
・返信が来る。
・約束は守ってくれる。
・お願いしたことは最後までやってくれる。
当たり前のようですが、この安心感が積み重なることで、人は「この人なら大丈夫」と思えるようになります。
逆に、
「返信は来るだろうか。」
「本当に覚えているだろうか。」
「時間通りに来るだろうか。」
そんな小さな不安を相手に与え続ける人には、大事な仕事は任せられません。能力以前に、「上手くいくか読めない奴」だからです。
30代になってようやく、その意味が分かりました。
私が変われなかった理由
振り返れば、私は昔から同じことで注意されてきました。
・返信を忘れる。
・確認が漏れる。
それでも周りの人が助けてくれていました。
私は三兄弟の末っ子です。
兄とは年齢も離れており、小さい頃から本当に可愛がってもらいました。
だからどこかで、「最後は何とかなる。」と思っていたのだと思います。
以前、ある方から言われました。
「宮崎くんって、怒られ慣れてないよね。」
最初は意味が分かりませんでした。
でも今なら分かります。
怒られてこなかったのではありません。
周りの人が、私の代わりに責任を背負ってくれていただけだったのです。
保険営業マンとして独立した今、その責任はすべて自分に返ってきます。
「感性がない」と言われて気づいたこと
もう一つ、自分を変えるきっかけがありました。
あるセミナーで先生から、「宮崎くんは感性がないね。」と言われたのです。最初は芸術的なセンスの話だと思いました。
でも違いました。
感性とは、「出来事に対して何を感じ、なぜそう感じたのかを深く考える力」でした。
私は嫌なことがあっても、「まあいいか。」
嬉しいことがあっても、「良かった。」
で終わってしまう。
感情を深掘りせず、本音も語らない。
だから反省も浅く、同じ失敗を繰り返してしまう。
信頼は、行動だけでなく、「自分自身と向き合う深さ」にも支えられていることを知りました。
信頼される人は「準備」が違う
最近、一緒に仕事をさせていただいている税理士の高坂さんから、多くのことを学んでいます。
何より印象的なのは、その準備力です。
質問を想定し、資料を整え、段取りを組み、連絡も早い。
仕事を見ていると、「準備が八割」という言葉を体現しているように感じます。
私はこれまで、「本番で頑張れば何とかなる。」と思っていました。
でも、本当の信頼は、本番ではなく、本番までの準備で決まる。
だから信頼される人ほど、余計な確認をさせません。
仕事ができる人ほど忙しい。
忙しい人ほど確認の回数を減らしたい。
だから「この人なら安心して任せられる」と思える人に仕事が集まる。
これは感情論ではなく、仕事の構造なのだと思います。
気合いではなく、仕組みで変える
私は何度も、「次こそ気を付けよう」と思ってきました。
でも、人は忙しくなると忘れます。
疲れると返信は遅れます。
だから最近は、気合いに頼ることをやめました。
約束はその場でカレンダーへ入れる。
返信できないときも「確認して追って連絡します」と一言返す。
締め切りは自分の中で一日前に設定する。
小さなことですが、この仕組みが、自分だけでなく相手の安心も守ってくれます。
これからの自分へ
今年、私は地域でさまざまなイベントを企画しています。
以前の私なら、「きっと何とかなる。」で進めていたかもしれません。
でも今回は違います。
・準備をする。
・確認する。
・返信を後回しにしない。
当たり前のことを、当たり前に積み重ねる。
それが関係者や参加してくださる方への、私なりの誠実さだと思っています。
私はまだ変われたわけではありません。
これからも失敗はあるでしょう。それでも、自分の弱さから目を背けず、一つずつ改善を積み重ねていきたい。
30代になってようやく、自分という人間の「取扱説明書」が少しずつ分かってきました。
感じの良さは、出会いをつくる。
誠実な行動は、信頼をつくる。
そして信頼とは、相手を心配させないことの積み重ね。
きっと、未来の大きなチャンスは、そんな何気ない一日の積み重ねの先にあるのだと思います。
わたくし宮崎将哉。これから変わります!
保険営業マン 宮崎 将哉
