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【死の舞踏】フランツ・リストのピアノ曲紹介

この記事では次の曲を紹介します。


死の舞踏 - 「怒りの日」によるパラフレーズ 〔最終稿〕 S.126ii

リストの代表的なピアノ協奏作品。単旋律聖歌「怒りの日」を主題とする変奏曲形式の作品。コーダのグリッサンドの後は、元々、即興で演奏してよいことになっているが、多くの楽譜において最後がオクターブのパッセージになっているのはリストの時代からの伝統とのこと。1859年完成。ちなみにベルリオーズも幻想交響曲Op.14の第5楽章で同じ主題を使用している。原題はドイツ語で「Totentanz」。
演奏はクリスチャン・ツィメルマンの独奏で、小澤征爾の指揮とボストン交響楽団。


死の舞踏 - カミーユ・サン=サーンスの交響詩 S.555

こちらは訳題が同じだが、音楽的にはリストの死の舞踏とは関係ない。サン=サーンスはリストの信奉者だったが、彼はリストに倣い交響詩を4作書いている。その交響詩の中で最も有名な「死の舞踏」のリストによるトランスクリプション。1876年作。原題はフランス語で「Danse macabre」。
演奏はアーナルド・コーエン。




【関連作品】

死の舞踏 - ピアノと管弦楽のための幻想曲 〔"深き淵より"編入稿〕 S.126i

リストは1847年ごろから「死の舞踏」を作曲し始めた。そしてその第1稿は1849年に一度完成したと言われる。そしてリストは1853年にその初稿へいくつかの改訂を加えた。初稿自筆譜の所有者がその自筆譜の閲覧許可を出さないため、演奏家たちはブゾーニの校訂版を使用して演奏している。このブゾーニ版は1849年の初稿のままなのか、それとも後の改訂を含めたものなのか不明。そもそもこのブゾーニ版がリストの書いたものにどの程度忠実なのか不明。この稿の最大の特徴は単旋律聖歌「深き淵より」の旋律を使用した部分があること。
演奏はスティーヴン・メイヤーの独奏、タマーシュ・ヴァーシャリの指揮するロンドン交響楽団。


死の舞踏 第7変奏 〔初期稿〕

死の舞踏 〔"深き淵より"編入稿〕がブゾーニ校訂版であるのは前述の通りですが、その校訂譜に付録として第7変奏のさらに前の初期稿が収録されている。


死の舞踏 〔ピアノ独奏稿〕 S.525

ピアノとオーケストラの協奏的作品として有名な死の舞踏だが、ピアノ独奏編曲もある。1865年初版。
演奏はアーナルド・コーエン。


ドリア旋法の旋律 S.701d

「死の舞踏」の主題を抜粋した小品。およそ1860年に作られたと推測されている。


ある芸術家の生涯の出来事 - 幻想大交響曲 (ベルリオーズ) S.470

第5楽章 魔女の夜宴の夢 

ベルリオーズの幻想交響曲の第5楽章も同様に、「怒りの日」の旋律を使用している。
演奏はニコライ・ペトロフ。



【その他】

死の舞踏 〔加筆稿〕 S.126iii

「死の舞踏」の通常稿に更に加筆されたバージョンを演奏している人もいる。このバージョンにS.126iiiという番号を与えている資料もある。
演奏はアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ独奏、ラファエル・クーベリック指揮のトリノ放送交響楽団。このミケランジェリの演奏は超越的です。他にはホセ・ヴィアンナ・ダ・モッタ(リストの弟子)、エゴン・ペトリやグリゴリー・ギンズブルグがこのバージョンを演奏しています。


死の舞踏 〔レーヴェンタール編〕

レイモンド・レーヴェンタールの編曲版も非常に興味深いです。こちらは通常稿と初期稿である「"深き淵より"バージョン」を織り交ぜて編曲しています。


死の舞踏〔ピアノ独奏稿・マーシュ編〕

オーザン・マーシュはピアノ独奏稿「死の舞踏」がリスト本人によるものかどうか疑わしいと思っていて、ここでは「死の舞踏」の初期の草稿を含む全ての稿やブゾーニ版を参考にして編曲したとのこと。この編曲はその恐ろしさが増幅されている。


死の舞踏〔ピアノ独奏稿・リシッツァ編〕

リストによる死の舞踏の独奏編曲は最後の方でいくつか省略があり、盛り上がりに欠けます。ここでのリシッツァはリストの協奏稿を忠実に編曲して演奏してくれています。


死の舞踏 - カミーユ・サン=サーンスの交響詩 〔ホロヴィッツ編〕

サン=サーンスの作品のリスト編曲をさらにホロヴィッツが編曲したもの。




● 楽譜紹介

新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています

・死の舞踏 〔ピアノ独奏稿〕 S.525


・死の舞踏 - カミーユ・サン=サーンスの交響詩 S.555




それではみなさま良い一日を



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