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【シューマン作品編曲】フランツ・リストのピアノ曲紹介

この記事ではシューマンに関連する次の曲を紹介します。


愛の歌 (献呈) 〔演奏会用編曲〕 (シューマン) S.566

リュッケルトの詩による。ロベルト・シューマンがクララへ書いた美しい愛の歌(Op.25/1)。1848年作。終盤にシューベルトによるアヴェマリアの旋律が使用されている。リストは演奏会用トランスクリプションとして華麗に仕上げている。演奏される機会も非常に多い。
演奏はユンディ・リ。


愛の歌 (献呈) 〔初稿〕 (シューマン) S.566a

シューマンの歌曲「献呈」の編曲の短縮稿。改訂された「演奏会用稿」と比べると、より原曲に近い。これは草稿として残されたもので、その自筆譜はアメリカ議会図書館に所蔵され、近年アメリカで出版された。


春の夜 - ロベルト・シューマンの歌曲 S.568

アイヒェンドルフの詩にロベルト・シューマンが歌曲を書いた(Op.39/12)。その歌曲のリストによるトランスクリプション。1872年出版。演奏される機会も多い。
演奏はドミトリー・パペルノ。


日の光に寄すと小さき赤き薔薇 - ロベルト・シューマンの2つの歌曲 S.567

シューマンの原曲は2曲のそれぞれ別の曲だが、その2曲を1曲にまとめたもの。1861年出版。「日の光に~」の方はライニックの詩による(Op.36/4)。「小さき~」の方はロバート・バーンズの詩のドイツ語訳による(Op.27/2)。
演奏はジョセフ・バノウェツ。


ロベルトとクララ・シューマンの10の歌曲 S.569

1872年出版。

第1番 クリスマスの歌 S.569/1

ロベルト・シューマンの歌曲(Op.79/16)のトランスクリプション。原曲はアンデルセンの詩による。


第2番 さまよう鐘 S.569/2

ロベルト・シューマンの歌曲(Op.79/17)のトランスクリプション。ゲーテの詩による。


第3番 春の訪れ S.569/3

ロベルト・シューマンの歌曲(Op.79/19)のトランスクリプション。ファラースレーベンの詩による。


第4番 牛飼いの別れ S.569/4

ロベルト・シューマンの歌曲(Op.79/22)のトランスクリプション。シラーの詩による。ちなみにリストも同じ詩に歌曲を書いている(タイトルは「羊飼い S.292/2」)。


第5番 春だ S.569/5

ロベルト・シューマンの歌曲(Op.79/23)のトランスクリプション。メーリケの詩による。
奏者はブリジット・エンゲラー。


第6番 ただ憧れを知る者だけが S.569/6

ロベルト・シューマンの歌曲(Op.98a/3)のトランスクリプション。ゲーテの詩による。ベートーヴェンなど多くの作曲家がこの詩に曲を書いている。


第7番 我は戸口へ忍び寄り S.569/7

ロベルト・シューマンの歌曲(Op.98a/4)のトランスクリプション。ゲーテの詩による。シューベルトも同じ詩に曲を書いている。


第8番 なぜ他の者に尋ねたがるのか? S.569/8

クララ・シューマンの歌曲(Op.12/3)のトランスクリプション。リュッケルトの詩による。
演奏はガーボル・ファルカシュ。


第9番 私はあなたの瞳に S.569/9

クララ・シューマンの歌曲(Op.13/5)のトランスクリプション。リュッケルトの詩による。
奏者はガーボル・ファルカシュ。


第10番 密かな語らい S.569/10

クララ・シューマンの歌曲(Op.23/3)のトランスクリプション。ロレットの詩による。 
奏者はブリジット・エンゲラー。


プロヴァンスの愛の歌 (シューマン) S.570

ウーラントの詩によるロベルト・シューマンの歌曲(Op.139/4)のトランスクリプション。1881年作。シューマンの原曲のタイトルは「プロヴァンスの歌」。


パガニーニによる超絶技巧練習曲 S.140

第1番 〔シューマン版適用稿〕 S.140/1a

パガニーニのカプリース第6番のシューマン編曲(「パガニーニのカプリースによる演奏会用練習曲 Op.10」の第2番)に、リストがパガニーニのカプリース第5番の〔序奏部とコーダ部〕を前後に付けたもの。シューマンのものそのままではコーダ部が自然に繋がらないのでリストが改訂した。リストのパガニーニ超絶技巧練習曲が初版された際に、第1番はリストのものとシューマンのものが並記される形だった。リストはシューマンへの敬意を表してこのようにしたのだが、クララ・シューマンは「リストの楽曲の優位性を誇示するためだ」と不快感を露わにする。
演奏はゴラン・フィリペツ。



【歴史的録音】

バックハウスによる献呈

ヴィルヘルム・バックハウスによる1923年の録音。


ジョイスによる献呈

アイリーン・ジョイスによる情熱的な演奏。1936年録音。


ルービンシュタインによる献呈

アルトゥール・ルービンシュタインによる1947年の録音。


ヨゼフ・レヴィーンによる春の夜

奏者のヨゼフ・レヴィーンはアントン・ルビンシテインに気に入られ、そしてモスクワ音楽院のピアノ科の学生としてはラフマニノフやスクリャービンのライバルとして知られていた歴史的ピアニストです。そのレヴィーンによる春の夜の1935年の歴史的録音。



● 楽譜紹介

新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています

・愛の歌(献呈) S.566
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・日の光に寄すと小さき赤き薔薇 S.567

・春の夜 S.568
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・プロヴァンスの愛の歌 S.570
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・ロベルトとクララ・シューマンの10の歌曲 S.569
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それではみなさま良い一日を



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