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【漫画】ついに決着!? しかしその先も鬼ごっこは続く 松井優征『逃げ上手の若君』第26巻

 『逃げ上手の若君』も残すところ2巻となりました。今回ご紹介するのはラスト前の第26巻――尊氏の中の悪神を討つため、小手指ヶ原で決戦を挑む時行と逃若党。悪神の力を全開にした尊氏に苦戦する時行ですが、ついに最後の一撃を……

 東西で同時に軍を起こし、尊氏の動揺を誘う作戦に出た時行。その末に鎌倉を三度奪還した時行と逃若党は、小手指ヶ原で最後の決戦に臨みます。
 しかし追い詰められた悪神によって肉体と武力を高められた尊氏の圧倒的な力の前に、壊滅寸前までに追い詰められた時行たち。絶体絶命の瞬間、そこに現れたのは、死んだはずの吹雪――!?

前巻の紹介記事はこちら。

 そんなジャンプ漫画みたいな展開を経て、ついに最後の(?)南北朝鬼ごっこに臨む時行。しかし今度の鬼ごっこは追う者と逃げる者が逆転――時行が尊氏を追います。
 それでもなお、悪神の力であがく尊氏。それに対して、時行がこれまでの出会いと、そこから生まれた想いを込めて放つ一矢は……

 というわけで、この巻の冒頭でいきなり最大のクライマックスを迎えてしまったのですが、その後も激戦は続きます。
 惜しくも撤退を余儀なくされる時行たちですが――そこで特大の見せ場を攫っていくのが弧次郎なのには驚かされます。

 未来の言い伝えによれば特大のフラグを立てながらもそれをものともせず、長尾景忠という最強のパートナーとともにただ二人、敵陣に挑む弧次郎。
 もうここまで来たらやりたい放題やったれ! と言わんばかりの大暴れを経て、決戦は幕を閉じるのでした。



 さて、最大の敵を倒し、もはや最終回のような大団円ムードの末に、南朝連合軍はそれぞれの道を歩んでいくことになります。
 いやもう、本当にここで終わっていいのでは――という気がするのですが、一つの戦いが終わったとしても、まだまだ人の生は続くのです。その生が終わるときまで。

 その後一年間、さらにエピローグのような幸せな時間を過ごす時行と逃若党(正直、赤ん坊をネタにしたギャグはどうかと思いますが……)。しかし、そこで突然異変が!

 いやはや、Sランクのキャラから話をたたみにきた!! という感じですが、過去のデータを示されて説明されたら仕方ない。これはこれで以前からの予定されていたであろうと思えば、受け入れるしかないでしょう。

 そんな中でも時行はあくまでも打倒尊氏の想いを固める一方で、悪神から解き放たれた尊氏もまた、これまでが嘘のような姿で時行との決着を望みます。
 確かに、覇業のきっかけとなり、そしてこれまでそれを支えてきたのが悪神だったとしても、あくまでも全ては尊氏の行動の結果にほかなりません。だとすれば、悪神がいなくなろうがどうなろうが、時行と尊氏は必ず決着をつけなければならないのでしょう。



 しかし、悪神が消えても――いや、消えたあとの方がなお、尊氏は強い。その持てる力のすべてを使い、己の命を賭けてまで追いかけてくる尊氏を前に、さしもの時行もついに……

 はたしてこの鬼ごっこはこのまま決着がついてしまうのか。それとも、まだ真の鬼ごっこがあるのか――泣いても笑ってもあと1巻。いよいよ次巻で完結です。

前巻の紹介記事はこちら。


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