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ヴァンサバにかこつけて悪魔城ドラキュラシリーズを年表順に紹介してみた(その三) 近現代そして近未来へ

 Vampire Survivors(以下ヴァンサバ)のDLC「オード トゥ キャッスルヴァニア(Ode to Castlevania)」をダシに悪魔城ドラキュラシリーズ(以下シリーズ)を年代記もどきにダラダラ語ろうという記事の第三回最終回は、時代も近現代さらには近未来となり、もはやベルモンド一族が主役ではない(ほとんど登場しない)時代を紹介します。

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1844年 獣人コーネル、攫われた妹を探し悪魔城にたどり着く『悪魔城ドラキュラ黙示録外伝 LEGEND OF CORNELL』

初出:NINTENDO64 1999年

キャラ:コーネル、ヘンリー(後述)、青い三日月 コーネル
解説:
 タイトルのとおり後述の『黙示録』の外伝というか前日譚。しかし同作のディレクターズカット版も収録されており、さらに東方正教会の拳銃使い・ヘンリー編はそちらと時系列が同じなのがややこしい。
 かなりマイナーな作品で私も印象が薄いのですが、変身能力を持つ獣人が主人公というかなり珍しい作品で、ディレクターズカットも含めていずれまたプレイしておきたいと思います。

1852年 ラインハルト・シュナイダーら、復活した悪魔城討伐に向かう『悪魔城ドラキュラ黙示録』

初出:NINTENDO64 1999年

キャラ:ラインハルト・シュナイダー、キャリー・ヴェルナンデス
解説:
 3Dゲームを得意とした64で登場したシリーズ初の3Dアクション。しかしあの悪魔城の仕掛けを(当時の視認性と操作性のあまりよくない)3Dでプレイすると大変な目に遭うということが、よくわかる内容となっています(また、中途半端にアドベンチャー要素があるのも結構辛い)。しかし独特のグラフィックや静かめのBGMなど、雰囲気を味わうにはかなり良い作品です。
 キャラ的には色々あってベルモンド一族との絡みがなくなったこともあり、こちらも外伝的扱いではありますが、本作でのドラキュラの扱いは、今見てくるとなかなか興味深いものがあります。

1800年代 シャノア、究極のグリフを奪った兄弟子アルバスを追って旅立つ『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』

初出:ニンテンドーDS 2008年

キャラ:シャノア、アルバス、バーロウ、ブラックモア
解説:
 印術「グリフ」をその身に宿すことで攻防や移動能力を高めるヒロインを主人公とした探索型作品。ベルモンド一族が消息を絶ったため、様々な組織が対抗手段を模索したという背景設定が魅力的です。
(なお、ヒロインの能力や周囲の人間関係は同じプロデューサーの『Bloodstained: Ritual of the Night』にオマージュされているように思います)
 ただ、色々と派手だったDSの前二作に比べるとシステム的にちょっと地味な(しかも結構難易度が高い)上、シリーズの中で(お祭り的な作品を除いて)唯一具体的な年代が特定されていないのが、個人的に残念です。

1897年 キンシー・モリス、ドラキュラを倒す『バンパイアキラー』

キャラ:キンシー・モリス
解説:
 『バンパイアキラー』の設定でのみ語られている出来事。本当に名前しか登場しないキンシーですが、しかしヴァンサバにはPCとして登場するという……
 なお、キンシーの名はブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』でドラキュラを倒したメンバーの一人(実質トドメ)から取られており、そのためかヴァンサバでは「唯一ドラキュラを2度倒した男」と呼ばれてプレイヤーを悩ませる羽目になりました。

1917年 ジョニー・モリスとエリック・リカード、ドラキュラ伯爵復活を目論むエリザベート・バートリーを追う『バンパイアキラー』

初出:メガドライブ 1994年

キャラ:ジョニー・モリス、エリック・リカード、エリザベート・バートリー、メガロエリザベート・バートリー
解説:
 設定にサラエボ事件が登場したり、敵にエリザベート・バートリ(さらに彼女に仕えたといわれる魔女ドロテア・ツェンテス)の登場など、史実との絡みがある珍しい作品。ステージがヨーロッパ各地に及ぶのもユニークです。
 ゲームとしては多関節キャラとガビガビしたBGM(しかし名曲揃い)がいかにもメガドラらしいのですが、ピサの斜塔やベルサイユ宮殿の幻想味は素晴らしく、一見の価値があります。
 しかし実に四半世紀移植版が発売されず、他のコナミのメガドラソフト同様に相当なプレ値がついていましたが、今ではコレクションソフトなどでプレイできるのは何より。

1944年 ジョナサン・モリスとシャーロット・オーリン、吸血鬼ブローネルが復活させた悪魔城に向かう『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』

初出:ニンテンドーDS 2008年
キャラ:ジョナサン・モリス、シャーロット・オーリン、ヴィンセント・ドリン、ウインド、ジョナサン&シャーロット、シャーロット&ジョナサン、ステラ&ロレッタ、ロレッタ&ステラ、ステラ、ロレッタ、ブローネル、ケレメット
解説:
 二人の主人公を切り替えあるいは同時に操作するシステムが採用されたユニークな探索型。一方がスイッチを押さえて一方がドアを通り抜けるといったパズルだけでなく、シャーロットの魔術で敵の攻撃をブロックしながらジョナサンの武器で攻撃などというアクションも展開できるのが楽しいところです。ラストバトルのドラキュラ&死神という最強タッグとの戦いは、シリーズ史上に残る名勝負でしょう。
 物語的にはある意味マイナーだった『バンパイアキラー』の後日譚に当たりますが、ベルモンド一族以外には獣の槍並みに面倒な存在であるヴァンパイアキラーの扱いが正式に語られたのも印象に残ります。
 ヴァンサバでは、主役二人がワンセットの状態まで(しかもどちらが主かで別キャラに)PC化。しかし解放条件やパッシブ内容が「ジョナサン!シャーロット!」なのは色々と毒されているとしか……(そして単なるショップ店員並みの扱いだったヴィンセントまでPC化したのに(以下略))


1999年 ユリウス・ベルモンド、ドラキュラを完全に滅ぼす『Castlevania 暁月の円舞曲』

解説:
 『Castlevania 暁月の円舞曲』の中で語られた過去の出来事――の割りには超重要な事件。長らく幻でしたが、なんとAppleArcade専用の『悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls』(2021年)のOPムービーでその時の模様がチラッと描かれることに……

2035年 ドラキュラの生まれ変わりの高校生・来須蒼真、ドラキュラ城に招かれる『Castlevania 暁月の円舞曲』

初出:ゲームボーイアドバンス 2003年
キャラ:来須蒼真、ユリウス・ベルモンド、ヨーコ・ヴェルナンデス、白馬弥那、ハマー、グラハム・ジョーンズ
解説:
 突然舞台が未来! しかも主人公は日本の高校生(転生系)でヒロインが巫女さん! と、いきなりライトノベル感の高い内容でファンを大いに戸惑わせた作品。しかも物語的には既にドラキュラが完全に滅んだ後という展開に、さらに驚かされたものですが――しかしゲーム内容がぶっちぎりで面白いので問題なし。主人公がドラキュラの転生で魔物を統べる力を持つという設定で、倒した魔物の能力を使えるようになるタクティカルソウルシステムが秀逸で、メトロイドヴァニアとしても、やりこみ要素としても非常に良くできたシステムです。(この辺りの主人公の能力は、やはり『Bloodstained: Ritual of the Night』のオマージュ元でしょう)
 ちなみに本作のラスボス・カオスはヴァンサバでも最後に解放されるプレイヤーキャラですが、使ってみると絶句すること請け合いのビジュアルと能力です。
 あと、ヒロインなのにほとんどいるだけの白馬弥那まで今回PC化して、誰だっけ? という状況に(最初のバージョンでは「ミーナ」表記だったので特に)。そして何故か初期バージョンでは名前が中国語表記だったグラハム。


2036年 来須蒼真、魔王再降臨を目論むカルト教団の本拠に乗り込む『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』

初出:ニンテンドーDS 2005年

キャラ:ダリオ・ボッシ、ドミトリー・ブリノフ、セリア・フォルトゥナ
解説:
 『Grimoire of Souls』を除けば、おそらくシリーズの歴史で一番先の作品。内容的には完全に『暁月の円舞曲』の続編で、ゲーム的にもアッパーバージョン(ストーリー的にも、まあ当たり障りがない)という印象ですが、ハードがパワーアップしたおかげで、ほとんど全てにおいて質が向上しています。
 しかし、ボスキャラを倒した後に、DS特有のタッチ動作で図形を書いて敵を封印するというシーケンスは、面倒で不評だった上に他機種に移植する際の大きな壁になっていたのですが――その辺は何とかなって今では手軽にプレイできるのは嬉しいところです。
(しかし、イメージアートがアニメ調になったのは正直ツラかった……)


 というわけで、途中から自分が何をやっているのかわからなくなるほど長い長い記事になりましたが、ヴァンサバでシリーズに興味を持った方が、さらに踏み込む機会になれば幸いです。
(なお、どうしてもヴァンサバのメガロデスの原典がわかりませんでした。ご存知の方はご教示いただければ幸いです。月下などの異形系の第二形態のイメージを踏まえたオリジナルのようにも思いますが――一応DLCのラスボスですし)

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