ヴァンサバにかこつけて悪魔城ドラキュラシリーズを年表順に紹介してみた(その一) 始まりの時代
Vampire Survivors(以下ヴァンサバ)のDLC「オード トゥ キャッスルヴァニア(Ode to Castlevania)」で私が全キャラを出し終わった記念として、悪魔城ドラキュラシリーズ(以下シリーズ)の作中年表&作品解説&ヴァンサバでの扱いを解説した記事を何回かにわけて書きたいと思います。
ディスクシステム版以降、人生の八割近くシリーズと付き合ってきた人間のタワゴトと思ってご笑覧下さい。(全三回)
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はじめに
2024年末に発売されたOde to Castlevaniaは、シリーズファンとしては、あまりにも衝撃的な事件でした。
あまりにも自明の話なのでサラッと書けば、ヴァンサバはジャンルこそ違えど、キャラクターや武器・アイテムなど、明らかにシリーズにオマージュを捧げた作品。それだけに、たとえシリーズが近年様々なゲームとコラボしていたとしても、ヴァンサバのDLCとして同じコナミの魂斗羅が登場したとしても、ヴァンサバとシリーズのコラボはなかろうと思っておりました。
しかしその予想を嬉しいことに裏切ってくれた今回のDLCは、オマージュ元との、つまりは公式とのコラボ故か、プレイヤーキャラ(PC)や武器の膨大な数、そして数は1つですがこれまでで最大規模(ゲームが進むに連れてどんどん広がっていく)のステージと、異常に気合の入った物量の大作でした。
それも数を揃えただけでなく、シリーズをここで総覧してやろうといわんばかりの、細かいネタまで拾い上げた内容となっています。特にその拘りは、まず初期キャラクターの並び順が作中の年代順になっている点からも窺われます。
であれば、こちらもシリーズファンで架空史年表マニアとしての立場に則って記事にしよう、というわけで、以下に、作中年代順に作品を紹介いたします。
なお、あくまでも年代記としての紹介なので、オールスターもの的ゲームはここでは取り上げません(ヴァンサバにもBGM以外ほとんど採用されていないことですし)。また、本記事の年表は、これまで公式に発表されたもの等を踏まえてこちらで再構成したものです。
ちなみに、小島秀夫プロデュースのリブート作については、ヴァンサバでも取り上げられていませんし、私も全く疎いので触れません。
1094年 レオン・ベルモンド、聖鞭ヴァンパイアキラーを手にする(ベルモンド家とドラキュラの因縁の始まり)『Castlevania』
初出:プレイステーション2 2003年
ヴァンサバでのPC(以下キャラ):
レオン・ベルモンド、リカルド・ガンドルフィー、サラ・トラントゥール、ヨアヒム・アルムスター、ヴァルター・ベルンハルト、デス(歴史上の初出)
※複数作品に登場するキャラは、原則として初出のみ取り扱います。
解説:
ベルモンド一族とドラキュラの因縁の始まりに位置する物語――の割には、現在プレイ方法が限られるのと、ジャンルが3Dアクションのためちょっとマイナーな作品。
内容的にはベルモンド一族の象徴である鞭・ヴァンパイアキラーの(そしてドラキュラの)誕生秘話という、かなり重要な作品であり、ヴァンサバでは、レオンやサラの能力にその辺りが再現されているのが泣かせどころです。また、隠し要素をオープンするレリック「黒檀と真紅の石」は、本作に登場した吸血鬼の魔力を増大させる秘宝が原典です。
しかしヨアヒムまで登場するのに重要人物であるマティアスは登場しないのは、まあ仕方ないか……
1450年 ソニア・ベルモンド、悪魔城でドラキュラ伯爵を倒す『悪魔城ドラキュラ 漆黒たる前奏曲』
初出:ゲームボーイ 1997年
キャラ:ソニア・ベルモンド、ドラキュラ(歴史上の初出)、アルカード(同)
解説:
ある意味、ヴァンサバに登場してシリーズファンが一番驚いたのがソニアでしょう。というのも本作は発売時点ではシリーズの最初の物語的に宣伝されながらも(まあ初期はそんな作品が幾つかありましたが)、その後シリーズの公式年表から消され(1450年という年代は、以前に公式年表に掲載されていた際のもの)、ほとんどなかったことにされた作品だったので……
(ソニアがアルカードと結ばれたのが最大の要因ですが、肝心のゲーム内容がさっぱり――だったのも大きいような)
しかしつい最近、Nintendo Switch Onlineでいきなりプレイできるようになったので許されたのかと思えば、ここでもしっかりベルモンド一族の一人としてソニアが登場したのは、めでたいことです。
1476年 ラルフ・ベルモンド、仲間たちとともに暗黒邪神の力を借りたドラキュラ伯爵を倒す『悪魔城伝説』
初出:ファミリーコンピュータ 1989年
キャラ:ラルフ・C・ベルモンド、サイファ・ヴェルナンデス、グラント・ダナスティ
解説:
ファミコン版第三作にして、2Dアクションドラキュラの一つの頂点。グラフィック・BGM(専用チップをカセットに積むという、今から考えれば冗談のような話)がファミコンのものとは思えない、ほとんどオーパーツレベルの超名作です。ゲームバランスも見事で、シリーズ初採用の仲間キャラの誰を選ぶかによって(選ばなくてもよい)難易度が変わるのに感心させられました。
前二作が登場する前には最初のドラキュラ扱いだったのはさておき、その後のシリーズにも色々関わるためか知名度は高く、Netflixのアニメ版の原典でもありますし、後日談として『闇の呪印』も登場。パチスロの三作目の原典でもありますが、こちらは後述。
(また、『Bloodstained: Curse of the Moon』は本作がオマージュ元でしょう)
ちなみに海外ではラルフではなくトレバーで、ヴァンサバでも一部トレバー表記だったのが弱りものです。
1479年 元ドラキュラ部下の悪魔精錬士ヘクター、恋人の仇であるアイザックを追う『悪魔城ドラキュラ 闇の呪印』
初出:プレイステーション2 2005年
キャラ:ヘクター、アイザック、ジュリア・ラフォレーゼ、サンジェルマン、使い魔、罪なき人
解説:
『悪魔城伝説』の後日譚ながら(上述のアニメ版にはヘクターとアイザックも主人公の一人として登場)、3Dアクションということもあってか結構マイナーな作品。ゲームとしては、設定を活かしたイノセントデビル(使い魔)を育成して戦うというユニークなシステムがあったのですが……
(ヴァンサバの「罪なき人(Innocent Devil)」は、グラフィックは『月下の夜想曲』ですが、英名から見て、本作が原典と考えてよいかと思います)
実はパチスロ版悪魔城ドラキュラのベースながら、主人公や物語は『悪魔城伝説』に取られているという点も不遇です。しかもヴァンサバでは何故かキャラ順でヘクターよりアイザックが先に来るという……(いや、アニメ版を観ているとそれは納得かも)
1576年 クリストファー・ベルモンド、復活したドラキュラ伯爵を倒す『ドラキュラ伝説』
初出:ゲームボーイ 1989年
キャラ:クリストファー・ベルモンド
解説:
記念すべきゲームボーイ初のシリーズ作品。ステレオサウンドを駆使した音楽は名曲でしたが、ダメージを受けると鞭退化、サブウェポンなし、アクションや制限時間のタイミングが異常にシビアと、多くのプレイヤーを泣かした作品です。いまだに実機でクリアできる気がしない……
ちなみに、本作も当初は最初のドラキュラ扱いでした。
(そして後に何故かWiiで『ドラキュラ伝説Rebirth』としてリメイクされることに……)
1591年 生きていたドラキュラ伯爵、クリストファー・ベルモンドの息子ソレイユを攫う『ドラキュラ伝説Ⅱ』
初出:ゲームボーイ 1991年
キャラ:ソレイユ・ベルモンド
解説:
辛かった前作から大幅にパワーアップ、サブウェポンの登場と適度なゲームバランスでプレイしやすくなった快作。全7ステージのうち、最初の4つは自由に選択できましたが、あまり意味はなかったような?
ソレイユは作中ではボスキャラとして登場するのみでしたが、ヴァンサバでPC化したのに驚きました。(今回、そういうのばっかり)
前フリをダラダラと書いたせいか、その一で元祖『悪魔城ドラキュラ』にたどり着けないという事態に! ごめんなさい。その二に続きます(全三回)
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