おはなし「春のある日の第ニャン村」【春のニャン祭り】
こちらにお話と曲で参加です。
その日、博とさくらは寅が今滞在しているという第ニャン村に向かっていた。
「箱根の旧仙石原ってのは判ってるんだけど道が変わっちゃてて迷ったみたいだ。」
「あそこに駐在所があるわよ。聞いてみましょうよ。」
博は車を止めた。
「あら、お兄ちゃん!。なんでこんなところでおまわりさんの恰好なんかしてんのよ!。」
「え?、あっしにはあんたのような妹はいねえはずですが・・・。」
「すみません、あまりにも駐在さんが兄によく似ていたもので。」
「えーっと、旧仙石原にあるという第ニャン村に行きたいのですが?。」
「ああ、それだと一本違う道だぜ。手前の分かれ道の別の道をまっすぐ行けば一本道さ。ところであんた方お名前は?。こちとらー職務でねー、日報に書いときゃならねえんですよ。まあ、その間お茶でも飲んで休んでいきなよ。」
「まあ、しゃべり方までそっくり。葛飾柴又で団子屋をやってる諏訪さくらと諏訪博って言います。露天商をやってる兄の車寅次郎に会いに第ニャン村へ行こうとしてるんです。」
「さくらさんってかい?。兄想いのいい妹さんだねえ。その寅ってやつが羨ましいですよ。おお、白バイの千速が来た。こいつは逆に弟想いが過ぎるぐらいのやつでね。爆処理に居て殉職しちまった弟とその親友のことを今でもひきづってやがる。」
「神奈川県警交通部第三交通機動隊小隊長、萩原千速です。さっき職務で第ニャン村へ寄ったらなかなかさくらさんが来ないってことで探していました。まさかここの駐在にいらっしゃったとは!。ここの駐在、寅さんにそっくりでしょ!。」
「ええ、私も最初に兄の変装だと思いました。」
「少し休憩したら私が先導して第ニャン村までご案内します。」
「兄はそこで何をやってるのですか?。」
「例のインパクトが阻止されてからは平和が戻って物資も自由に入るのでお団子屋さんをやってますよ。」
「なんでまた団子屋なのよ。修行もしたことないのに。」
「村で診療所をやってる鈴原トウジさんって方の家に居候してましてね。実はそのトウジさんにもサクラさんって妹さんがいるんですよ。」
「いまはまだ他の隊員とともに復旧作業であちこち回っているようですがそのうち兄貴の元に帰ってくるはずです。」
「あら、うちと逆ね!。でもそもそもなんで第ニャン村にご縁があったのかしら?。」
「寅さんがニアサーのあと一人で彷徨ってるときに艦に保護されたそうです。そのときに医療担当のサクラさんと意気投合して。」
千速は駐在所に止めてあったバイクにまたがりストッピーをかますと180度向きを変えた。
「す、すごいバイクの腕ですね!」と博。
「ああ、もし警察官になってなかったらバイクスーツの似合う世界一の女盗賊になってたかもな!。」
「兄の寅次郎が村に迷惑をかけてないといいのですが?。」
「私も妹のようにかわいがってもらっているよ。心配ご無用。トウジの妹のサクラと私がどことなく似ているらしい。では制限速度厳守で行きますので後をついてきてください。」
「わかりました。よろしくお願いします。」
千速のバイクと博の車がいよいよ村に入る峠のトンネルを抜けた時、村中の建物と言う建物、車両と言う車両に黄色いハンカチが結ばれているのが見えた。戦いの象徴の赤く染まった緑のスカーフではなく・・・。
「あれ?、サクラも一時下船で戻って来ていたのか?。」
「はい、どないしても兄に会いとうなってしもて・・・。」
「私が先導してきたさくらさんと同じだな!。」
「寅さんの妹さんにも絶対会いたかったですー。さくらさんが来られると聞いたので余計に村に降りとうなって一晩の休みまでもろうてしまいました。」
「じゃあ、今回はゆっくりできるな。」
「そうそう、こないだ渋谷の再立ち上げの際に研二さんと松田陣平さんのお墓にお参りさせてもうときましたー。」
「気を使わせてすまんな。」
「千速さんもうちの家を実家やと思ていつでも気楽に立ち寄ったってください。」
「ところで今気づいたが重吾、なぜここにいる?」
「さっき駐在んとこ寄ったらよ、お前が第ニャン村行ったってーじゃねえか。いわくのある村だからよ。何かやらかさねえかと思って来てやったんだよ。」
「いつも立ち寄って親切にしてもらってる村だ。心配ない。それよりお前えー、私と団子デートでもしようと思ったんじゃないのかー、えー、どうなんだー?。」
「なわけねえだろ!。何事も無いなら俺は本部に戻る!。」
「まあ、そう言わずにゆっくりして行けー。今日は寅さんの妹のさくらさんがお土産に持ってきてくれた葛飾柴又の団子だぞー!。」
「ここの診療所の妹の鈴原サクラですー。よろしくですー。」
「あなたも妹のサクラさんって言うのかい?。よろしく。あいにく俺は兄貴も警部なもので、弟のほう、って言われるのが苦手でね。」
「重吾さんのことはよう聞かせてもろてますー。千速さんと重吾さんってお似合いや思うんですけどねー。そんな訳に行かないんですかね。」
「ま、こいつは弟と昔の男のことを引っ張ってるからな!。死んじまった奴にはかなわねえよ。」
「重吾さんがちゃんと言葉にしゃあはらへんからやと思いますよー。まあ、うちの兄貴夫婦も学校の頃は委員長とガキ大将で喧嘩ばっかりしてたっちゅう話ですけどー。」
「なんだかサクラさんと話してると説教されてるみたいで千速が二人いるみてえだな!。」
「さくらさん、こないだ沖縄の離島にも行きましてん。note村と行ったり来たりしてはるコトーセンセともお会いしましたよ。」
「あらま、光男に?。」
「うちの兄も私も同じようなことしてますけど立派な先生や!と思いますわ。」
「団子屋も継がずにあっちこっちふらふらしてるのは誰の血を引いたんですかね。うちの柴又も艦隊にお花見をやってもらって以来人のにぎわいも戻ってきて感謝してます。」
「あのとき私も寅さんに教えてもろた作り方でお団子用意しましてん。今度ちゃんと習いに行きますわー。」
「このまま世界が平和になるといいわね。」
「戦争も無くしていかなあかんし、あちこちの災害の復興もまだまだです。」
「そういえば、そのnote村にも寅さんが妹のように思ってる桜と書いてサクちゃんって子がいてはるらしいですわ。」
「私も時々息子に預けていただいてる兄へのお手紙を拝見してます。」
「さくらさんも昔レコード出してはったって聞いたんですけどサクちゃんも歌を歌とうてはるそうです。また聞いたげてください。」
こうやって第ニャン村ののどかな春の時間は過ぎる・・・
※ このおはなしはえーっと、「フーテンの寅さん」シリーズと「幸せの黄色いハンカチ」、それに「シン・エヴァンゲリオン」と「名探偵コナン」から「萩原千速」にまつわるお話のミックスパロディです。
(あと「Dr.コトー」と「ルパン三世」もかな?)
って、肝心の「寅さん」が出てきてへんやんかーい!。🍵。
「男はつらいよ」シリーズのパロディはこの方が元祖です。
春は希望(あかうまさん作詞2026版)
能登で 季節 移り変わる中で
祭り 神輿だけでも 練り歩くのさ
爪痕残る 街だけど
ここからスタートさ!
未来へ! つなげ!
未来へ! ここからスタートさ!
作曲 くえす
編曲 みすてぃ
春は希望(Sen-singさん作詞2026版)
音もなく花びらは風に乗り詩(うた)に乗り
たどり着く岸辺へとまほろばのふるさとへ
めぐり逢うとき風はやみ時止まる
ローカル線ドアが開く
舞い降りる詩 ロングシート
新しいこの岸辺
パステルの春へ 春へ還る
作曲 くえす
編曲 みすてぃ
同じメロディを元にした曲は夕凪遙さん作詞「春の向こう」として作曲のくえすさんと南かのんさんのユニット「KANΦQUE」が完成版を披露しておられます。
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#沢城みゆき #鈴原サクラ #萩原千速 #峰不二子
(あとおまけ)
ではまた。
みなさんにいいことがありますように。
