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MVP ARCHIVE NASA | Search for Life Phase 02-03 : Perseverance / 古代火星に生命の痕跡を探す探査車

Perseverance / 古代火星に生命の痕跡を探す探査車

古代火星に生命の痕跡を探す探査車

2021年2月、NASAの火星探査車「 Perseverance 」は、ジェゼロ・クレーターへの着陸に成功した。

このミッションの最大の目的は、かつて生命が存在できた可能性のある環境を詳しく調べ、その痕跡である「 バイオシグネチャー( 生命活動の痕跡 )」を探すことである。

着陸地点に選ばれた ジェゼロ・クレーター は、約35億年前に大きな湖が存在し、川が流れ込むデルタ( 三角州 )を形成していたと考えられている。

地球では、このような堆積環境は微生物の痕跡が保存されやすい場所として知られているため、火星でも生命探査の最有力地点の一つとされている。

Mars Sample Return計画

Perseverance は岩石や鉱物の組成を詳しく分析し、古代の環境を復元するとともに、将来地球へ持ち帰るための岩石サンプルを採取・保管している。

このサンプルは、将来の Mars Sample Return計画 によって地球へ運ばれ、研究室でこれまでにない高精度な分析が行われる予定である。
また、このミッションでは世界初となる火星でのヘリコプター飛行「 Ingenuity 」も実施された。当初は技術実証が目的だったが、数多くの飛行に成功し、将来の惑星探査に新しい可能性を示した。

Perseverance の観測では、有機物を含む岩石や、生命活動との関連が考えられる特徴を持つ岩石も見つかっている。
しかし、それだけで生命が存在したと結論づけることはできない。
地質学的な作用でも似た特徴が形成される可能性があり、詳細な分析が必要だからである。

現在分かっていること

ジェゼロ・クレーターは古代に水が豊富な環境であり、生命を探す上で極めて有望な場所であるということである。

現在分かっていないこと

それらの岩石に記録された特徴が生命活動によるものなのか、それとも生命とは無関係な自然現象なのかという点である。

Perseverance は、火星で生命を発見することだけを目指した探査車ではない。
火星から持ち帰るサンプルを通して、地球の最先端研究施設で生命の痕跡を検証するという、新しい時代の生命探査を切り開く探査車なのである。


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