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「寝ても疲れが取れない人」が増えているその原因は、“体”ではなく“脳”かもしれない

研修講師、手話通訳士の横山熊太郎です。

AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。

「しっかり寝たはずなのに疲れている」

そんな感覚を持つ人が、いま非常に増えているそうです。

読売新聞オンラインで紹介されていた記事によると、第一三共ヘルスケアが実施した調査では、働く人の約7割が「眠っても疲れが取れないことがある」と感じているとのことでした。

しかも、「睡眠時間」そのものより、「睡眠への満足度」が低い人が非常に多い。

つまり、

“寝ていない”のではなく、
“休めていない”

ということなのです。

この記事を読んで、私はとても現代的な問題だと感じました。



私たちは、脳を休ませる時間を失っている

昔と今で大きく違うのは、「情報量」です。

スマホ。
SNS。
動画。
ニュース。
通知。
メール。
AI。
ショート動画。

現代人は、起きている間、ほとんど脳を休ませていません。

しかも怖いのは、「休んでいるつもりでも脳が働き続けている」ことです。

たとえば、

「今日は疲れたから、寝る前にスマホで動画でも見よう」

これは、一見リラックスしているように見えます。

しかし脳は、映像・音・情報処理を続けています。

つまり、“脳にとっては仕事時間”なのです。


「疲労」は体ではなく、脳から始まる時代

昔は「疲れた」と言えば、肉体疲労のイメージが強かったと思います。

しかし今は違います。

デスクワーク中心。
情報処理中心。
対人ストレス。
SNS疲れ。

つまり、脳疲労の時代です。

特に40代〜50代で睡眠満足度が低かったという調査結果は、とてもリアルだと思いました。

責任も増える。
仕事も忙しい。
家族のこともある。
介護問題も出てくる。

さらに、常にスマホが手元にある。

脳が休まる暇がありません。


「アクティブレスト」という考え方

記事の中で印象的だったのが、「アクティブレスト(積極的休養)」という言葉でした。

疲れた時、人は「何もしないこと」が休養だと思いがちです。

しかし実際には、

  • 自然に触れる

  • 人と会う

  • 趣味を楽しむ

  • 軽く体を動かす

といった“適度な刺激”のほうが、脳には良い場合があるそうです。

これは、とても納得できます。

私自身も、ずっと家にこもっていると、逆に頭が重くなることがあります。

少し外に出る。
人と話す。
景色を見る。

それだけで、不思議と気分が変わることがあります。


「裏スマホ」が象徴的だった

記事で紹介されていたセルフケアの中で、特に印象に残ったのが「裏スマホ」です。

スマホを裏返して置く。

ただそれだけ。

でも、これが意外と難しい。

なぜなら、私たちは常に通知を待っているからです。

スマホが見えるだけで、脳の一部は待機状態になります。

「何か来ていないかな」
「新しい情報はないかな」

つまり、完全に休めていない。

これは本当に現代的な疲労だと思います。


「何もしない」が怖くなっている

最近、私はあることを感じます。

現代人は、“無音”や“無刺激”に耐えられなくなっている。

少し時間が空くとスマホを見る。

待ち時間でも動画を見る。

食事中でも情報を入れる。

つまり、「何もしない時間」が消えているのです。

しかし、本来、脳に必要なのは、その余白なのかもしれません。

ぼーっとする。
空を見る。
風を感じる。

記事で紹介されていた「30秒だけ自然を見る」という方法も、実はとても本質的なのだと思います。


手話通訳にも通じる「脳疲労」

私はこの記事を読みながら、手話通訳のことも思い出しました。

手話通訳は、非常に脳を使う仕事です。

聞き取る。
理解する。
整理する。
変換する。
表現する。

しかも、それを瞬時に行います。

だから、単純な“体力”だけでは続きません。

脳の疲労管理が非常に重要です。

それなのに、多くの人は「もっと頑張らなければ」と考えてしまう。

しかし実際には、

「どう休むか」

のほうが大切なのかもしれません。


「休む技術」が必要な時代

昔は、「頑張る技術」が重視されていました。

もちろん努力は大切です。

しかし今は、それだけでは壊れてしまいます。

だからこそ、

  • 休む

  • 切り替える

  • 脳を静かにする

  • 情報を遮断する

そういう技術が必要なのだと思います。

そして興味深いのは、記事で紹介されていたセルフケアが、どれも「短時間」でできることでした。

3分目を閉じる。
呼吸する。
空を見る。
スマホを伏せる。

つまり、大切なのは「長時間休む」ことではなく、

“小さく脳を休ませること”

なのかもしれません。


「疲れている自分」を責めなくていい

疲れが取れないと、

「自分が弱いのでは」
「もっと頑張らなければ」

と思ってしまう人もいます。

でも、現代社会そのものが、脳を疲れさせやすい構造になっている。

まずは、そのことを知るだけでも大切だと思います。

そして、

  • 少しスマホを離す

  • 呼吸する

  • 外を見る

  • 好きなことに静かに没入する

そんな小さな休息を、自分に許してあげる。

それだけでも、脳は少しずつ回復していくのかもしれません。

「寝ても疲れが取れない」

それは、怠けではなく、“脳からのサイン”なのだと思います。
元記事はこちら

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