なぜ人は続けられなくなるのか―断絶点②:負荷断絶―
行動を始めたばかりの頃は続く。
しかし、ある時から急に重くなる。
疲れる。
時間がかかる。
面倒になる。
やる意味は分かっているのに、なぜか止まってしまう。
このときに起きているのが
〝負荷断絶〟である。
「負荷」という言葉の意味
ここで言う「負荷」は、
例えば次のようなものを含んでいる。
・身体的疲労
・時間コスト
・心理的摩擦
疲れる。
時間がかかる。
面倒になる。
つまり行動には必ず
現実コストが発生する。
そしてこのコストが一定のラインを超えたとき、
人は行動を止めてしまう。
私はこれを
〝負荷断絶〟と呼んでいる。
能力ではなく構造
ここで重要なのは、
これは能力の問題ではないということだ。
行動には必ず負荷が発生する。
そして負荷は、続けていくほど増えていく。
つまり人が止まるのは
意志が弱いからではなく、
負荷の構造によるものなのである。
多くは「習慣化の手前」で止まる
負荷断絶が起きやすい場所には
一つの特徴がある。
それは
習慣化の手前である。
行動を始めた直後は、むしろ続きやすい。
新鮮さもあり、負荷もまだ小さいからだ。
しかし続けていくうちに、
行動は現実のコストを伴い始める。
疲れる。
時間がかかる。
面倒になる。
それでもまだ
ある種ゾーン的な
楽しさを帯び始める習慣には至っていない。
この習慣化の手前で、
多くの行動が止まる。
人間関係でも同じことが起きる
これは人間関係でも同じである。
例えば、誰かから相談を受ける。
最初は自然に話を聞ける。
相手の役に立てるならと思う。
しかし回数が増える。
返信を考える時間も増える。
気を遣うことも増える。
するとある時から
返信を考えるだけで疲れる。
嫌いになったわけではない。
意味もある。
それでも
少し距離を取ってしまう。
ここでも起きているのは
ズバリ〝負荷断絶〟である。
断絶点という構造
人の行動が止まる場所には、
いくつかの断絶点が存在する。
前回の記事では
〝意味断絶〟を取り上げた。
▼意味断絶の記事はこちら
意味断絶は、
行動の意味が見えなくなったときに起きる。
それに対して負荷断絶は、
意味があっても行動が止まる。
現実コストの重さが
思考の接続を上回ったときに起きるからだ。
それでも人は止まる
しかし人が止まる理由は、
これだけではない。
✔意味もある。
✔負荷にも耐えられている。
それでも人は迷い、立ち止まる。
そこに現れるのが
もう一つの断絶点である。
それが
〝不確実性断絶〟だ。
次回は
この〝不確実性断絶〟をテーマに
深掘りする。
▼不確実性断絶の記事はこちら
第一層《滞留思考》
第二層《解像思考》
第三層《接続思考》
既に投稿済みの
三層思考モデルは、
思考が動き出し(あるいは思考を鍛え)
現実に結び付ける構造を説明している。
だが、
そこに接続した行動が続くとは限らない。
思考は動く。
しかし人は途中で止まる。
今、私は
三層思考モデルの先に
否応なく存在する現象
その停止地点
〝断絶点〟を観察している。
▼思考が止まる構造《断絶点》を整理した記事はこちら
三層思考モデルは
完成した理論ではない。
思考を観察するための
進行中のモデルである。
▼三層思考モデルの全体構造《完全目次》
共に考え、
その過程を一緒に見届けてほしい。
