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学校が育てる「時間の切り売り体質」。なぜ『雇われる選択肢』しか持てない大人が量産されるのか。親子のための【学校が教えないお金の真実・第3話】

(前回・第2話:「貯金しなさい」は親の怠慢? なぜ真面目な『貯金信者』ほど貧しくなるのか。へ)

 前回、お金はただの「交換チケット」であり、それを「価値あるもの」と交換することこそが一番重要だ、というお話をしました。

 では、ここで皆さんに質問です。

「あなたはどうやって、その交換チケット(お金)を手に入れていますか?」

 きっと、ほとんどの方がこう答えるはずです。
「会社で働いて、お給料をもらっている」

 これが、世の中の9割以上の大人が選んでいる方法です。
 でも、なぜ私たちは、お金を手に入れる方法として「会社に雇われること」しか思いつかないのでしょうか?

 実はそれこそが、学校教育が十数年かけて私たちの脳に植えつけた「最大の洗脳」なのです。

 学校は、知らず知らずのうちに、私たちを「自分の時間を切り売りする体質」へと育て上げています。


「時間をお金に変える」
 これは、社員やパート:アルバイトで働く時の基本です。

 時給1,000円なら、1時間働く。
 月給30万円なら、毎月およそ160時間、会社に自分の時間を差し出す。

 とても分かりやすく、安定しているように見えます。
 でも、この働き方には「致命的な弱点」があります。

 それは、「自分の時間は、24時間しかない」ということです。

 体調を崩して働けなくなれば、お金は一瞬でストップします。
 どんなにがんばって2倍働こうとしても、48時間は存在しません。つまり、自分の時間を売っている限り、手に入るお金(交換チケット)には、最初から「絶対的な限界」があるのです。

 それなのに、なぜ学校は、この限界だらけの働き方しか教えてくれないのでしょうか?

 理由は、学校の「チャイム」にあります。

 朝8時半にチャイムが鳴れば、席につく。
 45分間、じっと我慢して授業を聞く。
 チャイムが鳴ったら、休憩する。
 先生(上司)の言う通りに、みんなと同じ作業を、ミスなく行う。

思い返してみてください。これらはすべて、「工場や会社で、文句を言わずに、決められた時間通りに働くロボット」を育てるための訓練そのものだと思いませんか?

 学校は、「自分のアイデアで他人の困りごとを解決して、お金をもらう方法」を絶対に教えません。そんな自由な人間が増えると、国や企業を支える「真面目な労働者」が足りなくなってしまうからです。

 学校を卒業した私たちは、「時間の切り売り体質」を身につけたまま社会へ出荷されます。そして、
「時間をお金に変えることしかできない大人」
が量産されていくのです。

 では、この「時間の切り売り」という檻から脱出するには、どうすればいいのでしょうか。

 それは、「時間ではなく『価値』をお金に変える」という考え方にシフトすることです。

 例えば、
「1時間働いたから、1,000円もらう」のではなく、
「相手の困りごとを解決して喜ばせたから、1,000円もらう」
…と考えるのです。

 もしあなたが、誰かがものすごく困っていることを一瞬で解決できる「仕組み」を作ることができたら、どうなるでしょうか。

 あなたが寝ている間も、その仕組みが誰かを助け、価値を生み出し続けます。
 そこには「1日24時間」の限界はありません。

 お金持ちの親は、子どもに「バイトをして時間をお金に変えなさい」とは言いません。
 代わりに、
「お父さんやお母さんの困りごとを、あなたのアイデアで解決してみて。うまくいったら、お小遣いをあげるよ」
…と教えます。

 子どもに「自分で価値(仕組み)を作り出す楽しさ」を経験させるのです。

 これが、雇われる選択肢しか持てない一般家庭と、自分の力で自由に生きられる富裕層の、決定的な違いです。

「自分の時間を切り売りすることだけが、お金を得る方法ではない」

 この事実を知るだけでも、心の中にあった「会社にしがみつかなければ生きていけない」という恐怖が、少しずつ消えていくのを感じませんか?

 でも、この「価値を生み出すマインド」がないまま、世間のブームに流されて『投資』に手を出してしまうと、大変なことになります。
 日本人の大半が投資で大失敗する理由は、ここにあります。

 明日は、第4話:『なぜ真面目な日本人ほど投資の「養分」になるのか? NISAブームに潜む搾取の構造』でお会いしましょう。