見出し画像

#書く人生がはじまった瞬間 noteコンテストの審査結果を発表します!

2026年3月2日〜3月31日にnoteで開催したコンテスト「書く人生がはじまった瞬間」には、115作品ものご応募をいただきました。

応募作品はこちらのマガジンに収録しています。

今回の審査にあたり、フリーライター兼作家の「みくまゆたん」と、著書の編集担当であるインプレスNextPublishing編集長・岡本雄太郎さんの二人で選考を行いました。

それぞれが一作品ずつ拝読していきながら、作品に込められた思いを真摯に受け止めながら、審査と真剣に向き合いました。

また、最終審査の際には、1時間半にわたる白熱したオンライン会議を実施しました。会議では、お互いに「心を打たれました……」「痺れましたね!!」と率直な感動を共有しながら、真剣な議論を重ねていく中で、1つずつ丁寧に受賞作品を選ばせていただきました。

その結果、グランプリ・準グランプリ・審査員特別賞(みくまゆたん賞2名・岡本雄太郎賞2名)・心が動いたで賞・応援したいで賞が決定いたしました。審査員特別賞は当初「1名」を予定していましたが、優れた作品がとても多かったので、それぞれ「2名」にさせていただきました。

ここに、心からの敬意とともに発表いたします。あらためて、このコンテストに作品を寄せ、場を温め、盛り上げてくださった皆さまに深く感謝申し上げます。

賞の内容について

・グランプリ:Amazonギフト 10,000円
・準グランプリ:Amazonギフト 5,000円
(審査員特別賞)みくまゆたん賞:あなたのインタビュー記事をオンライン取材して、noteで紹介します。(顔出しなし・あり両方選べます)
(審査員特別賞)岡本雄太郎賞:専属編集者サービス スタンダードプラン 1ヶ月無料
・心が動いたで賞:(5名)Amazonギフト 1,000円+サイン本
・応援したいで賞: (3名)みくまゆたんのサイン本1冊

※Amazonギフト・サイン本についてはこちらの告知記事後、数日後に送付させていただきます。まずはメールにて、連絡先などの確認を実施する予定です。

グランプリ賞 受賞作品

お前のためになんか書かない/髙塚しいも|5児の母さん

選評:みくまゆたん
タイトルを読んだ瞬間から物語が動き出し、最後の一行まで一気に心が持っていかれました。構成力の高さと「読ませる力」が圧巻で、思わず鳥肌が立ちました。

夢に向かって走り続ける中で出会う才能、受賞という栄光、そしてその裏側にある「夢は賞を取れば叶うわけじゃない」という辛辣なリアリティ。それでも前を向き、書き続けていく━━書くことへの「真っ直ぐな姿勢」と熱い思いが、作品の軸になっていました。

しいもさんはこれからどんな「書く人生」を見せてくれるのだろう。
Fには、いつか思いは届くのだろうか。その続きを、これからも見届けたいと思わせてくれる作品でした。

選評:岡本雄太郎さん
まずタイトルの強さに度肝を抜かれました。思わずクリックしたくなる魅力的なタイトルだと思います。

もちろん内容も素晴らしく、終始鳥肌が立ちっぱなしでした。書き出しから意外性を持たせる導入部も良かったですが、個性の強いFという存在に対する観察と、書き手としての自分に対する内省のバランスが絶妙でした。

準グランプリ賞 受賞作品

「家族」が書けなかった私の、10年の空白/Asuna|ライターさん

選評:みくまゆたん
構成・文章力が高く、作品の完成度としても素晴らしかったのもさることながら、「書けないテーマや、苦手だったエッセイ」へと丁寧かつ真剣に向き合っている姿に心打たれました。読み終えた瞬間、気づけば編集の岡本さんに「素晴らしい作品に出会いました!」と熱いメールを送っていたほど、私の心はガツンと動かされてしまいました。

私自身、エッセイを書くことは好きですが、同時に「自己開示」を伴うため、書くことにおいて常に「難しさ」を感じています。

エッセイには正解がないけれど、私の場合は、人を救ってくれるもの、背中をそっと押してくれるもの、思わず笑顔になれるもの、読了感が心地よいもの、そして心がぐっと揺れるものに惹かれます。本作はまさにそのすべてがバランスよく入っているのも良かったです。苦手なことを書き抜くために必要な「勇気」をもらえた気がします。

選評:岡本雄太郎さん
「書けない自分」と真剣に向き合う様子に胸を打たれました。導入も映像から始まって引き込まれる構成になっており、細かい情景描写の精度が高く小説を読んでいるような感覚でスラスラと読み進められました。総合力が高いエッセイだと思います。

(審査員特別賞)みくまゆたん賞(2名)

真夜中を越えるためのツートン、ツーツートントンとシュシュシュ。 #書く人生がはじまった瞬間 /野やぎさん

選評:みくまゆたん
構成、読了感、世界観、表現力も素晴らしかったです。エッセイの醍醐味は、一つの世界を切り取ることで、まったく別の景色へと連れていってくれるところにあると考えています。

本作では 「寝かしつけ」 という日常のなにげないシーンから、『アイススケート・能・おまじない・アンミカ』へと自在に飛び移り、読者を次々と異なる世界へ誘うところが、実にお見事でした。まさに、「野やぎさんだからこそ書ける世界」だなぁ、と。

読み終えた後、「頭の中はどうなっているんだろう」と、思わず覗いてみたくなる――そんな魅力に溢れた作品でした。

私が書くようになったきっかけ/ことえ|出版プロデューサーさん

選評:みくまゆたん
高い文章力に裏打ちされた、とても完成度の高い一作でした。祖母とのエピソードに触れる中で、「書く人生」がはじまっていく繋ぎも自然で、技術力が素晴らしいです。そして、ブログ記事や書籍、どんな媒体でも、自分が書いた言葉の向こうには人がいることを、私も忘れないでいようと思いました。

今後、さらに「化ける」としたら……タイトルで読者を「ハッ」と立ち止まらせる工夫や、文章のどこかで「ガツン」と感情に訴えかけるような、著者の強い思いが一文でもいいので垣間見える瞬間があると(※これは私の好みかもしれませんが)、読者はさらに作品の世界へと深く引き込まれるのではないかと感じました。これからの「可能性」を感じたため、みくまゆたん賞に選定させていただきました。

※受賞者には、後日みくまゆたんより「インタビューの日程打診」のメールが届きます。

(審査員特別賞)岡本雄太郎賞(2名)

失恋しても、名文は生まれなかった。/喜木凛🌿ブックシェアコーディネーターさん

選評:岡本雄太郎さん
書くことに挫折を経験してきた喜木凛さんが、1冊の本との出会いによって、「あぁ、私は今まで書くことに本気ではなかった。」という気づきにまでたどり着いた心情の変化に心を動かされました。

喜木凛さんのこれからはじまる「書く人生」を微力ながらサポートさせていただきたいと思い、選出させていただきました。

「書く」に挑みつづける。人間であるうちに。/亜麻布みゆ📕言の葉みゆフィーユさん

選評:岡本雄太郎さん
思いもよらぬ展開で「これ、どう着地させるのだろう……」ドキドキしながら読ませていただきました。「書くことの苦しみを引き受けずに、書いたことによる栄誉だけ受けようとしている。」という気づきが、私自身にもとても刺さりました。まだ日の目を見ていない多くの書き手にも刺さる1文だったと思います。

これからも「書く」に挑み続ける亜麻布みゆさんを微力ながらサポートさせていただきたいと思い、選出させていただきました。

※受賞者には、後日岡本さんよりDMが届きます。

心が動いたで賞(5名)

バスに乗ってみようと思った日のこと/くろさん

「つまらない奴」の書く人生/本田すのうさん

二通の手紙と、二人の父。/「ひとりにひとつ物語を」人生を編集する人 | 木全彩花さん

でもさ、それでも。/三條 凛花さん

文学少女とよばれて/こと(片付けコラムニスト)さん

※受賞者には、Amazonギフト1,000円+サイン本送付のために、後日みくまゆたんからDMが届きます。

応援したいで賞(3名)

思い描いていた方向とは違う場所にたどり着いたら、書く人生がはじまった/山本ヨウコさん

書くことと、意志の力/宮田みれさん

西野カナに、いつまでも心を震わせていたいのに。/たこやき まゆこ (竹迫 麻裕子)さん

※受賞者には、後日サイン本送付のため、みくまゆたんからメールが届きます。

審査から得た学びの共有~今後に繋げていくために~

この度、みくまゆたんは初めて自主コンテストを開催し、審査という貴重な経験をさせていただきました。

実際に作品と向き合う中で、岡本さんとは「見ているポイント」に多少の違いはありつつも、大切にしていた「審査ポイント」は重なっていたように感じています。

ここでは、これから「エッセイコンテスト」に挑戦したい方に向けて、私たちが今回の審査で意識していた点を共有させていただきます。ちょうど創作大賞も始まっていますし、少しでも参考になれば幸いです。

初めて読む人、あなたの「ファンじゃない人」が、迷わず「世界」に入っていける工夫があるか

私は知っている方も多かったのですが、ネットで公開されている記事は「書き手を知らない読者」が読むことも多いです。だからこそ今回は、あえて「全員知らない人」という前提で、できる限りフラットな気持ちで読むよう努めました(正直、これが……とても難しかったです)。

これはエッセイに限らず「小説」も似ているのかもしれませんが、登場人物がどんな人で、どんな仕事をしていて(※別に有名じゃなくてもよくて、何をやっている人かがわかると、その世界に入りやすいという意味で)という説明が少しでもあると、作品の世界に入りやすい気がします。

テーマとの関連性がしっかりあるか

今回であれば、「書く人生がはじまった瞬間」というテーマに、どのように向き合っているかを重視しました。

タイトルや冒頭の引き

最初の一行、最初の数秒で「読んでみたい」と思わせる工夫があると、凄く考えてくれているんだなぁと感じました。

その他のチェックポイントについては、Xで私たちがそれぞれ投稿していますので、そちらも参考にしていただければ嬉しいです。

岡本雄太郎さんのXより
【審査ポイント】
✅エッセイは「読まれる前提」ではなく、「読ませる工夫」が必要。良い作品は気付いたら読み終わっている。
✅タイトルに意外性がないとクリックしたいと思えない。タイトルは読み手のためにつける。
✅書き出しで9割決まる。最後のどんでん返しがあっても、そこまでたどり着かなければ意味がない。
✅書いた人のことをよく知らないまま読むエッセイは前提を揃えないと意味がよくわからない。過不足なく背景をちゃんと説明する。
✅意外にもコンテスト主催者の意図を汲んでいない作品が多い。意図を汲んでもらえるだけでも高評価につながりやすい。
✅書き手の有名or無名やスキの数は全く関係ない。フラットに作品だけで評価できる。
✅一番最初の応募作品は記憶に残る。真ん中あたりが一番記憶に残らない。駆け込みも意外と印象に残る。

みくまゆたんのX投稿より
【審査ポイント】
✅初めて読む人(自分を知らない人)にも、理解できるように、工夫されているか
✅読みやすさ・タイトル・冒頭の掴み・構成力など
✅テーマ(書く人生)との関連性。「書く」と「人生」に触れられているか
✅真剣に向き合っているのが伝わる。心を揺さぶられるような、強い想い

あらためて、この度は受賞したみなさまおめでとうございます。本賞が皆さまのキャリアや創作活動における「次の一歩」を後押しするものとなれば、主催者としてこれ以上の喜びはありません。

同時に、熱意あふれる作品を寄せてくださったすべての応募者の皆さまへ、厚く御礼申し上げます。創作の道は時に険しいこともありますが、皆さまがこれからも「書く喜び」を忘れることなく、充実した創作活動を継続できることを……そして私自身も楽しく活動できるように頑張ろうと思いました。

【完】


【お礼】
こちらのコンテストがきっかけの「書籍」ですが、なんと発売3ヶ月弱で、実売800部を突破しました。

Amazonレビューも22件つきました。たくさんの方々から感想やレビューもいただき、とても嬉しいです。本当にありがとうございます。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集