「To Doリストじゃなくて、To Beリスト?」 人気手帳で見つけた日常の変化
手帳の使い方を模索し続けて約1年、そこで私が得たものは、これまでのスタイルでは出会うことがなかった言葉でした……。
予定管理が上手く行かないのは手帳が原因。
そう思った私は、より機能的な手帳を求めて、旅に出ました。
文房具屋さんを見つければ、手帳コーナーを見て歩き、手帳マニアさんの記事に出くわせば、むさぶるようにそれを読む。
あれこれ模索しているうちに、知らなかった言葉に出会うこともありました。
ハビットトラッカー、ライフログ、裏抜け、手帳会議等……。
その中でも特に心に残ったのが 「To Beリスト」 です。
「To Doリスト」は、今日やるべき「行動」を書き出すもの。
それに対し「To Beリスト」は、どういう自分でいたいか、という「あり方」のリスト。
とはいえ、この言葉自体が一般的に使われているようではなく、必ずしも「リスト」という形式を取るものでもないようです。
ただ、その概念が広がっている、そんな印象です。

To Do と To Be、何が違うのか?
従来の「To Doリスト」は「Doing(行動)」 に焦点を当てます。
要はタスクの管理です。
でも、自己理解を深めたいときに必要なのは、行動そのものよりも「Being(あり方)」を意識することだといいます。
そこで登場したのが「To Be」と言う概念。
たとえば手帳に、
今日、どんな自分でいたいか
今週、大切にしたい姿勢は何か
を書き出し、夜にその「あり方」を振り返ります。
これは「どれだけできたか」という量ではなく、行動の質を見つめる習慣です。
自己肯定感を下げすぎずに、改善も促してくれるやさしい方法だといえます。
表で比較するとこんな感じでしょうか?

「To Beリスト」は、生産性の「内側の土台」を整える働きがあるようです。
目標は、書くことで達成率が上がると言われていますが、「To Do」だけでなく「To Be」も併せて使うと、さらに効果が高まるという調査もあります。
双方を意識してバランスよく取り入れるのが良さそうです。
なぜ、私は「あり方」の手帳を素通りしてきたのか?
この概念自体はずいぶん前から手帳文化に存在していたようです。
例えば、Geminiがあげた、この思想を反映させている日本の代表的な手帳には「ほぼ日手帳」「ジブン手帳」「CITTA手帳」等があります。
さらに、既製の手帳ではなく、自身でカスタマイズする「バレットジャーナル」もその一つです。
ジャーナリングもそうです。
一方で、私の手帳術はずっと「予定管理」と「To Do管理」が中心。
この2つが回れば十分だと考え、長年そのスタイルを続けてきました。
もちろん、上記の手帳の存在は知っていましたが、どこか「単なる日記」っぽいものだろうと決めつけていて、興味を持てずにいたのです。
だから、このような手帳の使い方は、発想にありませんでした。
ところが今年、ふと心に強く響くようになりました。
おそらく「書く」ことで起こる心や体の変化を、以前よりも敏感に感じられるようになったからだと思います。

そして、この概念が、思っていた以上に広がりを見せている。
その気配を実感したことも、大きな理由でした。
手帳トレンドの最前線!「To Be」を支える機能が続々登場
今年、いくつかの手帳マーケットに足を運んでみて強く感じたのは、「To Beリスト」的な機能を持つ手帳が多いということです。
・今日の気分や調子を書く欄
・その日のテーマを書く欄
・自分の価値観を可視化するページ
こうした機能を扱うフォーマットが、複数のメーカーから出ていました。
日付フリーのもの、しっかりと何を書くかを促しているもの、短時間で書けるとっつきやすいもの、美しいカバー、かわいらしいページ等……。
じっくり自分と向き合う形式や、気分を高めたり、楽しく続けられる工夫がそれぞれに見られ、ひとつのトレンドになりつつあるのだと感じました。
手帳マーケットでは、発案者の方々から説明を受けたこともあり、より理解が深まったのも有意義な体験でした。
人気手帳『24 Diary』で「感情」をデザインしてみた
実は私自身も、このタイプの手帳をひとつ試しています。
選んだのは『24 Diary』。

深い理由があったわけではなく、「予定管理にも良さそうだし」と軽い気持ちで手に取り、ページを開いてみて驚いたのが最初の出会いです。
『24 Diary』は、手帳総選挙で3年連続1位を獲得した程の人気手帳なので、細かい説明は省きますが、毎日のページに 「その日に感じたい感情」 を書く欄があるのが特徴的です。
行動だけでなく、感情ごと一日をデザインしていくという考え方に、とても影響を受けました。
思いがけない出会いでしたが、使ってみると、日常に予想以上の変化がありました。
今年、家の片付けがいつになく進んだのです。
「何を」「いつやるか」というタスク管理ももちろん大事ですが、「片付いた部屋でスッキリしたい」という感情を最初に意識したことで、自然と行動が進む場面が何度もありました。
これは、少し意識するポイントを変えるだけで、物事はこんなにスムーズになるのかと実感した出来事でした。
もうひとつ、ささやかな日常の例を挙げると、
親戚の中に、会うたびに無神経な冗談を言う人がいて、集まりに参加するのが、気が重い時がありました。
これまでは「我慢して参加する」か「行かないか」の二択しかありませんでした。
そこで試しに、前日の手帳に 「明日はみんなで楽しく過ごす」 と書いてみたのです。
すると不思議なことに、当日は嫌なひと言が一つもなかったのです。
「願う」というより、「そうなると決めて書く」のが良かったのかもしれません。
もちろん、他人を動かすことはできませんし、これはたまたま起こったことだと思います。
ただ、事前のストレスは緩和され、嫌々参加するというモヤモヤした気持ちから解放されたのは事実です。
ほんの小さなきっかけにより、スイッチが変わるだけで、心はこんなにも明るくなるのだと実感しました。
書くと、心がちょっと前へ動く
心の奥に沈んだままの漠然とした違和感は、そのままだと忘れたふりをしたり、どこかへ押し込めてしまいがちです。
でも、それを言語化してみると、自分の本当の気持ちに気づいたり、逆に「これは望んでいなかったかもしれない」と判断できたりします。
手帳に書くことで、小さな一歩を踏み出す勇気が湧いたり、「決めて書いた」ことで現実が少しずつ動き出したり。
その積み重ねが、遠くにあると思っていた夢への道を、意外なほど近づけてくれるのかもしれません。
来年へ向けた航海
タスクを片付けるためだけでなく、「自分を整えるために書く」という姿勢があれば、手帳はより心の支えとなり、単なるツール以上の存在になります。
その深さを知ったからこそ、手帳やノートをたくさん持っている人の気持ちが、今年になって、なんとなくわかってきたような気がします。
ところで、複数使いする手帳やノートの中で、メインとなるものを「母艦」というそうです。
海好き、旅好きの私としては、このロマンあふれる表現はたまりません。
To DoとTo Be。
この両方を手帳の中で育てていけたら、来年はもう少し、進化した自分と向き合える気がします。
手帳を開くことが、「整う時間」になりますように。
私の手帳の旅はこれからも続きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
追記:コングラボードをいただきました!
お読みくださった皆様、ありがとうございました😊

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