AIを使っても個性が消えない人の共通点。壊れたプロンプトの数だけ「自分」が資産になる理由。#AIライティング #自分らしい文章 #知的資産
AIを使って書くほど自分の個性が消える不安を持つ人へ。独自の「声」は完璧な出力ではなく、試行錯誤と修正の反復から生まれます。壊しては直す「設計」のプロセスが、いかにあなたの文章を資産に変えるかを整理しました。
最近、AIに指示を出すたびに「もっと僕っぽく言ってよ!」と画面に向かって独り言を言っています。
端から見ると、文明の利器を相手に喧嘩しているちょっと危ない人かもしれません(汗)。
こんにちは、メンタルツヨシです。 僕はADHD傾向や疲れやすさを努力不足ではなく「前提条件」として扱い、壊れずに働き続けるための思考と仕組みを整理しています。
普段は、AIライティングを含む記事制作や運用を受託する「実務者」として、複数のメディアを一人で回すためのフローを設計しています。
僕がどういうスタンスで「書くこと」と向き合っているかは、こちらのプロフィール記事に詳しくまとめています。
「書きたいことはあるのに、AIを使うとかえって自分の言葉が死んでしまう気がする」 そんな違和感を抱えながら、それでも表現をあきらめたくない僕らライターが、どうすれば自分の「声」を守りながらAIと併走できるのか。
今日は、あえて「壊すこと」から始まるライティング設計についてお話しします。この記事を読み終える頃には、あなたの「失敗作」の見え方が少し変わっているはずです。
自分の型を探し始めるほど、言葉が遠くなることがある
いざAIを前にして「自分らしい型」を探し始めると、なぜか言葉がどんどん遠ざかっていく感覚になることはありませんか?
僕もこれまで、AIライティングを実践しながら、自分の文体を再現しようと何度もプロンプトを書き直してきました。
「もう少し柔らかく」「語尾は断定しないで」と細かく指定するほど、
AIが出してくるのは「それっぽいけれど、どこか血の通っていない優等生の文章」でした。
AIに指示を出して、出てきた文章を見て「ああ、これじゃない」とがっかりする。プロンプトを数十回書き直し、作っては壊してを繰り返す。
この1年、2年、数え切れないほど繰り返しています。
でも、これこそが、AIに自分の声を覚えさせる過程になってるということを知りました。
熟練した書き手ほど、「書く→見直す→熟成させる」という反復サイクルを意識的に繰り返し、それが独自の文体形成につながるという研究(Dawn Atkinson, 2020)があります。
つまり、何度も壊してきたのは、迷走ではなく「訓練」だったわけです。
AIが出した「ピンとこない文章」に対して、「ここが違う」「この表現は僕なら使わない」と違和感をぶつける過程そのものが、僕らの専門性や文体を育ててくれているというわけ。
もし、今、AIを使って狙った文章がなかなか出てこないと感じているとしても、
うまくいかなかった試行錯誤は、決して無駄ではありません。
それは、僕らが「自分ならこうは言わない」という境界線を引くための、貴重な材料になっているのです。
残った軸は、最初から決めたものではなく削れなかったもの
結局、自分の「声」とは、
綺麗に作り込んだ結果として現れるものではありません。
何度壊しても、どれだけAIに代替させようとしても、どうしても削れずに残ってしまったもの。
それが「自分」という軸になります。
彫刻家が岩を削り出して像を作るように、僕らもAIという塊を「壊して削る」ことで、自分の声を形にしていくと考えるとわかりやすいです。
最初から完璧な設計図があるわけではなく、削れなかった違和感の塊が、最後に自分の個性として残る。
何を書いても残ってしまう、あなた特有の「癖」や「こだわり」。
それこそが、自分そのものなんですね。
AIはライター、自分は編集者
同じAIを使っていても、どうしても「その人の色」が出てしまう場合があります。 その差は、AIをどう使ったかという「役割の設計」に隠されています。
例えば、ウェブメディア「DANRO」を運営する亀松太郎氏は、非常に興味深いワークフローを公開しています(あしたメディア研究会レポート、2025年8月)。
彼はAIに自分を「インタビュー」させ、その回答をもとにAIが構成・執筆した原稿を、自分自身で徹底的に編集・修正するという手法をとっています。
「AIはライター、自分は編集者」という明確な役割分担。
一見するとAIに丸投げしているようですが、実は逆です。AIの出力を受け取った後に、何度も問い直し、加筆修正するプロセスこそが、自身の思考と言葉を記事に反映させる「自分らしさの注入」の場になっているのです。
差が出るのは出力ボタンを押した瞬間ではなく、その後の「壊し方と直し方」です。
AIというライターが持ってきた原稿に、「いや、僕の言いたいのはそこじゃない」と赤字を入れる履歴の中にこそ、他人が真似できない個性が宿る。
僕が、「僕と同じ文章を出せるAIはない」と感じる理由は、まさにこの再構築のプロセスにあるのだと僕は実感しています。
オリジナリティは才能よりも、壊し方に宿る
オリジナリティとは、最初からキラリと光る天賦の才のようなものではありません。
どちらかといえば、「どこを捨てて、どこを残したか」という選択の積み重ねです。
僕自身、何度も壊れながら仕組みを再構築してきました。
ADHD傾向や感情の波で手が止まるたびに、「なぜ止まったのか?」「どうすれば壊れずに回せるか?」と運用を設計し直してきました。
独自性は、最初のひらめきよりも、その後の「壊し方」に表れます。
「この記事のここだけは譲れない」
「この一文だけは僕の言葉で書き直す」
早く正解を見つけたい気持ちを一度手放してみると、面白いことが見えてきます。
一発でうまくいった時よりも、何度も詰まって、試行錯誤して、ようやく形になった時の方が、自分の中の「設計」が強固になっていることに気づくはずです。
「失敗した」と思う瞬間こそ、独自のメソッドが生まれようとしている瞬間なのです。(たぶん)
「呼吸するように書く」という状態は、決して一度も止まらず、機械のように完璧に動き続けることではありません。
それは、何度壊れても、何度詰まっても、また戻ってこられる状態を指します。
「ああ、今日は全然ダメだったな(笑)」と自虐しながらも、翌日にはまたPCの前に座れる。
そんな「戻れる仕組み」こそが、本当の意味でのメンタルの強さであり、継続設計の核心です。
僕もいまだに、朝から晩までプロンプトを書き換えて、結局一文字も進まない日があります(実話)。
でも、それも「自分の声」を見つけるための大切な設計工程だと思えば、自分を責める必要はありません。
AIを盾に、そして補助輪にして、僕らは僕らだけの言葉を、資産として積み上げていきましょう。
要点まとめ
「自分らしさ」は最初から存在するものではなく、AIが出した文章を「壊して削る」プロセスの中で、どうしても捨てられなかった違和感として浮かび上がります。
「AIはライター、自分は編集者」という亀松太郎氏の事例のように、AIの出力を叩き台として何度も問い直すプロセスこそが個性の源泉です。
完璧な出力を目指すよりも、壊れても戻れる「回る形」を設計することが、呼吸するように書き続けるための鍵となります。
「自分らしい型」に固執するほど言葉は遠ざかる。設計の問題として捉え直す。
反復修正は「実力不足」ではなく、専門性と文体を育てる「訓練」である(研究知見)。
亀松太郎氏の「AI=ライター、自分=編集者」モデルは、編集過程で個性を宿す実例。
オリジナリティは最初のひらめきではなく、何を捨て、何を残したかの選択に宿る。
メンタルの強さとは折れないことではなく、崩れても戻れる「仕組み」を持つこと。
編集後記
亀松さんの「AIにインタビューさせる」という手法、実は僕もこっそり試したことがあるのですが、AIに深掘りされると「うっ、そこ痛いところ突くな……」と冷や汗をかくことがあります(笑)。
でも、その「うっ」となる瞬間こそが、自分が本当に言いたかったことが言語化される直前のサインなんですよね。
この手法を応用して、僕も、ニュースやSNSでの発信をもとに自分なりの記事を作成するAIの使い方を編み出しました。
AIをライターとして使いこなしつつ、最後は自分の泥臭い編集で「体温」を吹き込む。そんなプロっぽくて、でも人間味のある書き方を、これからも一緒に探求していけたら嬉しいです。
この記事を最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
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僕の文章の「体温」に触れたい方は、こちらの記事から読んでみてください。
※本記事のエピソードは一部脚色を含みます。セルフヘルプとして、気楽に読んでもらえたら嬉しいです。
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