いい嫁をやめたら、義実家が大好きになった話
義実家とうまくいかない、帰りたくないという女性の声はよく聞く。
かくいうわたしも例に漏れず、結婚直前の現オットとのデートで「わたしは義実家に帰省したり、あなた方の親戚付き合いはしないからね」なんて言い放って、おだやかなオットをびっくりさせた。
そうして、義実家とも夫の親戚とも交流する気がなかった私が、うっかり義実家を大好きになった話。
結婚後、はじめてのお披露目は、とにかく肉を食べた
入籍後、はじめて親戚に○○家の嫁として紹介されたのはお正月の会食だった。
わたしたちは、結婚式を挙げなかったので、親戚へのお披露目はその会食が初めてだった。「○○のお嫁さんの××ちゃんよ」なんて義母がみんなに紹介してくれて、和やかな会食が始まった。会食会場は○○家の本家である義実家。いい嫁を印象付けるためか、お義母さんはしきりにわたしにお手伝いの声掛けをしてくれるが、本当に最低限だけのお手伝いだけして、わたしはひたすら肉を食べた。その日はすき焼きで、いいお肉(松坂牛だったか…?)とコストコのオーストラリア牛が用意してあった。残飯処理がごとくすき焼き終盤の鍋でオーストラリア牛の切れ端を食べるのが嫌だったわたしは、鍋がきれいなうちにおいしいお肉を美味しくいただいた。
そうして座して食べていたら、親戚の方に「お嫁さんはこういう時はお手伝いするものよ」と言われた。
「そうなんですね」とニコニコ笑いながら、くたくたになった白菜を卵にくぐらせて食べた。今思い返すと、自分のことなのにハラハラするが、そのときは『最初が肝心』と強い気持ちがあった。
『わたしの親戚一同が会するときに、夫が期待されるであろう振る舞いをしよう』というのがわたしの決意だったので、もてなされてニコニコする、夫の手伝いをする、以外は嫁らしいことはしなかった。
おそらく、その最初の日で、義実家も親戚の皆様もこいつは使えない嫁だ、と思っただろう。
友人に会いに行くついでに、義実家に行く
さて、そんな使えない嫁でも出禁にはならず、義実家にお招きいただいていた。
でも、子どもがいないうちは義実家に帰省しても暇でしょうがない。それなりの距離なので、日帰りはできず、一泊で帰るのも交通費がバカバカしい。そこでわたしは思いついた。義実家を拠点に友人に会いに行けばいいのでは?ちょうどいいことに義実家はわたしが大学時代を過ごした地域とほど近く、学生時代の友人は多くいた。
義実家におじゃましてご挨拶したら、いそいそとまた出かける準備をする嫁。「では、夕方までには帰ります」と挨拶しさっとまた外に出る。そんなことを繰り返していたら、夫も義実家もそれに慣れたのか、今回は誰に会うの?なんて聞いてくれるようになった。ありがたし。
形だけでも夫婦そろって帰省してるので、世間体も良いでしょう。
テレビを見ながらの家族団らんはパスします
帰省はするが、義実家滞在時間を限りなく短くすることで乗り切っていたわたし。
それでも苦痛だったのが朝や夜のテレビを見ながらの団らん。わたしはテレビがひときわ嫌いで、特に自分に一ミリも関係のない芸能ニュースや事件・事故などのニュースは一切耳に入れたくないと普段は完全にシャットアウトしている。
ところが義実家ではテレビが一日中ついており、義母がそんなニュースの感想を話題に、わたしに話を振ってくれる。義実家にいる時間くらいは義両親とコミュニケーションをとろうと、リビングの同じ空間で過ごしていたが、心からどうでもいいと思ってることをネタに話なぞ弾むわけもなく、苦痛でたまらない時間だった。
あまりに苦痛なので2年目くらいからはもうそれもやめた。帰省には必ず本を持参し、別室で読書した。
義実家の定番はテレビを見ながらの家族団らん、ただし嫁をのぞく。
あちらがどうかは知りませんが、わたくしは義実家大好きです
あらためて書いてみると好き放題だ。
お手伝いはしない
義実家に帰省しても、すぐに出かけて留守にしている
家にいると思ったら、部屋にこもってなにやら本を読んでいる
そんな好き放題しているわたしを義実家がどう思っているかはわからないが、少なくともわたしは好きだ。孫に会いたいと言われれば家族で帰省するし、2年に1度の頻度で旅行にも招待している。
なんだかんだ仲良くしているので、いい嫁になろうとして、大っ嫌いになるよりは、好き勝手するのがいいのかもしれない。
なお、夫の心労については考慮していない。
いいなと思ったら応援しよう!
こんなところまでお読みいただきありがとうございます!
なにか心が動きましたら、チップでお知らせいただけるととってもうれしいです。