ワーママ妊娠中。キャパオーバーでやめたこと、続けたこと
こどもを持ちながら、キャリアも充実させたい。
そんなささやかな希望を持ちながらも、いざそのときがきたら、その難易度の高さに慄いた。
息子1歳、ふたり目妊娠中、数か月後には産休に入ることが決まっている中でのマネージャー昇格の打診。裁量はほしいので、断る選択肢はないが、打診を受けたあと、どうやって仕事まわそう・・・とちょっと途方に暮れた。
キャリアと子育てとお腹の赤子育ての両立のためにやめたこと、続けたことをまとめてみる。
名付けて、「仕事は丸投げ、わたしはおしゃべり」です。
マネージャー×妊娠中のママ
妊娠中、一歳の子どもを育てながら新しい業務につくと、どのような状況になるか、具体例を記してみます。
6:00 起床
・朝だ・・・。今夜の夜泣きは2回
・つわりで体はだるい
・ご飯はなにを食べてもおいしくないが、とりあえずビスケットをかじる
・子どもの保育園の準備
7:30 出社
・昨夜残業してた同僚、部下からのメールが大量。なんとかさばく。
・担当プロジェクトのオンライン会議をはしご
・部下が頼んだ仕事に全然手を付けてくれない。ちょっと相談に乗るていでヒアリングする
・午後もオンライン会議。隙をみてちょこちょこ内職
・あれ、ほとんど仕事してなくない?保育園の迎えの時間なので部下に一声かけて、もう帰る
18:00 保育園お迎え後、帰宅
・帰宅後の戦場(ごはん・お風呂・寝かしつけ)
22:00 深夜の残業
・こどもが寝た後にひっそりと仕事
ようするに、
・寝不足とつわりで体調が悪い
・子どものお世話で、朝から体力と精神力は削られている
・残業がデフォルトのチームについていくのであっぷあっぷ
という状況なのです。つらいですよね。
こんな毎日はまったく持続的ではないので、ちょっとずつ業務を手放していきました。低空飛行ながら、会社が求める成果はなんとか出せる、というラインにたどり着けたので、共有します。
仕事は他の人に丸投げ。代わりに人間関係に投資する、という作戦です。
やめた:仕事
セミナーには参加しない
新しくマーケットが立ち上がっている業界で働いていたので、制度や技術のキャッチアップのために定期的にセミナーに参加していました。
でも、セミナーは部下に参加してもらって報告してもらう形にして、参加するのはやめました。
部下に丸投げ。
業界ニュースは読まない
マーケットや競合の動向を見るために業界ニュースに目を通していましたが、配信メールで受信箱がパンパンになって、読めないメールに罪悪感がいっぱい。潔く全て別フォルダに行くように振り分け設定しました。
これも部下にそれぞれの担当の仕事に関連するニュースがあったらハイライトしてチーム内に共有して、とお願いして、私は読むのをやめました。
こちらも部下に丸投げ。
日程調整はしない
毎月あたらしいお客さんに営業に行っていたので、初めましての日程調整メールを定期的にしていました。わたしにとっては初めましてなものの、会社としては重要顧客だったりするので、お送りするメールにはすごく気を使うし、時間がかかっていました。
これはアシスタントさんを雇い、その方にお願いしました。
頼れるアシスタントさんに丸投げ。
本当は会議予約システムを使いたかった・・・!
でも勤務先もお客様も古い体質の企業が多く、なかなか難しかったので、申し訳ないけどアシスタントさんにお願いしていました
メインスピーカーじゃない会議は出ない
ちょっと油断するとスケジュールが会議で埋まるのはどこの会社も同じでしょうか?
わたしはとにかく会議が多かったです。一日のうち平均4時間くらい会議で埋まっていました。ひどい時は定時内の8時間がすべて会議で埋まることも。
原因ごとに対応し、会議を減らしました。
サポートとして入っているプロジェクトの会議
→上司と相談して本当に必要なもの以外はプロジェクトから外してもらう
→引き続きサポート要員として対応するものは、必要な時にオンコールで呼んでもらう
連絡が目的の会議
→議事録を読むか、オンライン会議でアーカイブが残るものは倍速で視聴
部下が招集する会議
→事前に会議設計(目的/参加者/論点の整理)を徹底することをお願い
わたしが参加しなくても仕事はすすむ!みんなに丸投げ。
続けた:仕事の見える化
他の人にお願いする上で、わたしがボトルネックにならないように仕事の見える化をどんどこ進めます。
スケジュール、スコープの共有
あたりまえすぎて言うまでもないですが、関係者にばらまきました。
口頭のコミュニケーションの共有
会議をやめて、立ち話や電話など口頭のコミュニケーションでさっとすませることが増えると、当事者しかわからないことが多くなってしまいます。クローズドなコミュニケーションは面倒でも追って文章にして関係者全員に共有しました。
部下・協力してくれた人の成果を記録
あとで人事評価に使ったり、協力してくれた人の上司に報告するために、他の人の仕事の成果を記録していました。そして、部下・協力してくれた人の成果は一生懸命アピールしました。
増やした:おしゃべり
仕事関係の人との雑談
キャパオーバーを脱するために、唯一増やしたこと、それはおしゃべり。仕事関係の人との雑談です。
時間が限られてるんだから雑談なんてしてる場合じゃないでしょ?と思うかもしれません。
白状します。
わたしは雑談がむだだと思っていた時代がありました。「ぺちゃくちゃしゃべってないで仕事すれば?」と心の中で言ったこともありました。
すみません、心から謝罪して撤回します。
時間が限られているからこそ雑談大事でした。自分で出せる成果はたかがしれているので、他の人にがんばってもらうのです。
日ごろから雑談して、
・興味があること
・抱えてる仕事の内容や忙しさ
・メンタルがいい感じか、ちょっと疲れてるか
こういったことがわかっていると、お願いしたい仕事が出てきたときに適切な人に、適切なタイミングで気軽にお願いできます。
結果的に時間がかからず、みんなの成果が出ます。
こどもを持ったからなのか、マネージャーになったからなのかはわかりませんが、ゲームが変わったのです。
自分がいかに成果を上げるか、というゲームから
みんながいかに成果を上げるか、というゲームに。
おしゃべり、たのしい。
まとめ:仕事は丸投げ、わたしはおしゃべり
時間に制約がある、体調も万全でなく、エネルギーも限られる。
そんなときでも仕事と子育てを両立するためには
・自分の仕事を手放すこと
・自分の仕事を見える化すること
・自分のまわりの人と雑談すること
が大事だったようです。
自分で成果をだす、という考えからシフトして、みんなに成果を出してもらう、という動き方をしたら、少しキャパオーバーから脱することができました。
復職しても、「仕事は丸投げ、わたしはおしゃべり」を継続していきたいと思います。
おまけ
2019年と少し前の記事ですが、成果を出している女性の人脈構築の特徴が紹介されていました。
Efficient
They prune nonessential appointments from their calendars, deflect low-priority decisions and requests, run streamlined meetings, insist on efficient email norms, and set aside time for reflection and high-level thinking. At the same time, they make the most of their collaborative strengths and inclinations by working with others in a way that establishes or enhances key relationships and ups their visibility.
戦略的
重要度が低い仕事は断り、会議やメールは効率を追求し、高度な思考のために時間を確保する。一方で、協調性を発揮して仕事仲間との関係性を強化する。
重要度の低い仕事を減らしながら、関係性を強化することの有効性が論じられています。
ここまで戦略的でドライに捉えるのは難しいですが、苦し紛れの
「仕事は丸投げ、わたしはおしゃべり」
もそう悪くない作戦だったかも、と振り返って思います。
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