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国際宇宙ステーションってもうすぐ引退!?これからどうなる?|5分で読める最新テクノロジーあれこれ

最新のテクノロジーに関することを中心にお送りする本シリーズ。
宇宙開発、AI、量子技術から科学全般の話題まで、エンジニア視点で解説。
「理系の難しいことは苦手でちょっと。。。という人でも5分でスッと理解できるように」というコンセプトでお届けしています。


前回のテーマ「宇宙旅行」でも少し触れましたが、国際宇宙ステーション(ISS)ってもうすぐ運用が終了してしまうんです。
知ってましたか?

今回は、国際宇宙ステーションの引退についてと、そのあとどうなるの?っていう話題についてです。


🚀 そもそも国際宇宙ステーション(ISS)って?

米国、ロシア、日本、ヨーロッパ(11カ国)、カナダが参加している共同プロジェクト。それが国際宇宙ステーション(ISS)
1998年から運用され、さまざまな科学実験や観測を行う「宇宙に浮かぶ研究所」ですね。

そして、地球の上空約400kmを約90分で周回する、世界最大の人工衛星でもあります。
どれくらい大きいかと言うと、その面積は108m×73m、なんとサッカー場と同じくらい!

そんなISSには宇宙飛行士たちが交代で滞在。2000年以降、25年に渡って途切れることなく、のべ300人近くの宇宙飛行士がISSに訪れました。
日本人も、若田 光一さんをはじめこれまでに10人くらいが滞在しています。
(2025年8月時点で)ついこの間も、大西 卓哉さんと交代で油井 亀美也さんが2回目のISS滞在を開始したところですね。

🔧 なんでISSは引退するの?

そんなISSも、もうすぐ引退の時期が迫っています。
理由の一つは、単純に老朽化
宇宙空間は、放射線や微小隕石、宇宙ゴミなど、地上とは異なる過酷な環境です。
そんな中、当初は2016年までと予定されていた運用期間もたびたび延長されてきましたが、建設が始まってから25年以上経過して、さすがに限界なんですね。

ISSはロシアが運用する部分と、米国が主に運用している部分に大別されるんですが、特に初期に打ち上げたロシア側の老朽化が深刻。
2019年あたりから空気漏れが発生していて、かなりヤバい状況というニュースも出ています。

老朽化のみが理由とは言い切れないところもありますが、ロシアは2022年に早期のISS離脱を表明。
当初は2024年までとしていたところ、結局2028年までは協力していくことに合意しましたが、自国で独自の宇宙ステーションを建設する計画を進めています。

そういった状況から米国も、2030年まででISSの運用を終了する方針を示しています。
ロシアのウクライナ侵攻で、国際的にも対立している米国とロシアですがISSの運用については変わらず協力関係を続けていました。
そんな協力体制ももうすぐ終了。宇宙開発の勢力図は新たな段階へと進もうとしています。

🛸 ISSがいなくなったら誰が後を継ぐ?

ISSが引退したら、宇宙ステーションはなくなっちゃうんでしょうか?
いえいえ、宇宙のステージは次の“民間宇宙ステーション”の時代に突入しようとしているんです。

⭐ 中国はすでに独自の宇宙ステーションを運用中

ここまで登場していなかった中国。
実は過去にISSへの参加を希望したこともありましたが、米国との関係による制約で実現しませんでした。
ということで独自宇宙ステーション路線をまい進中。すでに宇宙ステーション「天宮」を2022年から運用中です。

⭐ 米国では商業宇宙ステーションがISSの後を継ぐ

「商業宇宙ステーション」って今までの宇宙ステーションと何が違うの?って思うかもしれませんが、要は民間企業が運用するということです。
SpaceXの成功から、宇宙ステーションも民間企業が主導する形にシフト。NASAは、企業の開発を支援する形で関わるということになります。

実際にAxiom Space、Blue Originといった企業が開発を進めています。数年後には、ISSの代わりとなる新たな宇宙拠点が誕生するかもしれません。

☄️ ISSは最後はどうなるの?

そしてISSそのものはどうなるのかというと、引退したらそのまま軌道上で放置ってわけにはいきません。

ISSが周回する高度400kmの軌道は、まだ大気がわずかながらも存在しているため、放っておいたらだんだん速度の低下と共に、高度も下がっていって地球に落ちる運命。

通常の人工衛星だったら地球に落ちる前に、大気圏再突入で燃え尽きてしまうんですが、何しろサッカー場と同じくらいの大きさがある、最大の人工衛星です。
燃え尽きずに、地上まで落ちてくる可能性大なんです。

ということで、南太平洋上にある人類が誰もいない場所(ポイント・ネモ)にうまく落下させる必要があります。
NASAでは、ISS引退後にうまく落下させるように誘導する検討も進められています。

📝 まとめ

ISSの引退はちょっと寂しいニュースに思えるかもしれません。でもこれも宇宙開発が“次のステージ”に移っていくということ。

今まで国家が主導していた宇宙ステーションも、これからは民間主導に。
そして目的も、単純な研究から宇宙観光や資源開発へと変わっていくのです。

将来的には、月を周回するような宇宙ステーションも計画中。さらに、その先には月面探査や火星ミッションなどにもつながっていきます。

国際宇宙ステーションの引退は一つの時代の終わりと言えるかもしれませんが。新たな、宇宙開発の出発点とも言えるのですね。

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