【リスクマと学ぶ経理⑰】事業主貸・事業主借とは?|個人事業主がつまずく"財布"の話 #バックナンバー
【珈琲のオトモのマメ知識 vol.414】
↓ 前回の内容です
↓目次はこちら
全然終わりの見えないシリーズ
経理って深いんですね…
そこまで自覚がなかったですね
そりゃそうじゃん、って内容が多いと思ってまして、
しかも、現状いらない知識まで、
後々は必要なんですがね
と、また長くなるので、
早速、続きの内容からです
§『建物』
§『建物附属設備』
これはまとめてしまいます
意味的には、ほぼ一緒なので、
不動産の上物のことですね
いわゆる減価償却資産ってやつです
減価償却については、
#392で確認してください
こちらに記載される金額は、
今後、経費になる金額になります
§『機械装置』
§『車両運搬具』
§『工具、器具、備品』
これらもほぼ同じです
減価償却資産の種類が違うだけ、
以下同文…
§『土地』
こちらは、固定資産
って意味では、上記と同様
ですが、減価償却はできません
つまり、同額が載り続けます
売却等をするまで、
帳簿上では、そのままです
個人事業で土地保有ってのは、
現代では、皆無ですがね
法人化して、節税に活用した方がいい…
と、ここからが、
『負債・資本の部』ですね
§『支払手形』
これは『受取手形』の反対です
なので“先日付小切手”
これの扱いも反対です
つまり、先日付小切手を振り出した場合、
こちらでは『支払手形』
ってことです
§『買掛金』
これも『売掛金』の反対です
これと似たモノで『未払金』があります
違いとしては…
『買掛金』⇒ 棚卸資産(商品)に関する未払金
『未払金』⇒ 棚卸資産(商品)以外に関する未払金
『未払費用』ってのもありますが、
⇒ 継続的な取引に関する未払金
家賃や保険料などですかね
きちんと区別して計上したいですね
§『借入金』
これも『貸付金』の反対ですね
1年基準も同様です
§『前受金』
これは『前払金』の反対です
そっちが資産なら、こっちは負債です
§『預り金』
これが限定的な勘定でして、
源泉所得税や公的保険料の預かり分のこと
ってことは、役員や従業員、
他には、源泉すべき取引相手から発生します
それらの納付、支払いで相殺され、
基本的にはなくなっていく勘定です
従業員等がいない場合
用いることがない勘定ってことでもあります
§『貸倒引当金』
こちらは#405で確認を
その残高を記載します
§『元入金』
法人で言う『資本金』ですね
さらに『利益剰余金』でもあります
つまり、資本金+利益(-損失)が、
個人の『元入金』ってことです
青色申告には、現金出納帳が必須
ってことは、現金出納帳の“残高”が必要
でも、当然ですが、最初は0円ですよね
それを『元入金』を入れます
現金 ××円/元入金 ××円
こんな仕訳になりますね
これが期首(開始)残高ってことです
で、これややこしいのですが、
この期首残高は、期末残高と同額です
は?ってなりますよね?
じゃ、永遠変わらないってことか?
いえ、翌年に変わります
確実に、は?ってなりますかね?
まとめると、同年中は、
期首、期末は“同額”を計上します
ただし、翌年の“期首(開始)残高”は…
+元入金
+事業主借
-事業主貸
+当期純利益(-当期純損失)
=『期首(開始)残高』
と、なります
なぜ、そうしているのか?
明確な理由は、わかりません…
・利益額を明確にするため
・法人で言う資本の部を明確に区分する必要がないため
こんなところでしょうかね?
法人は、法人の持ち主が“株主”なので、
株主還元すべきもの(=利益)を明確にします
ですが、個人はすべて自分のもの
故に、区別する必要ないんじゃないですかね?
なので、一旦、利益は明確にしておいて、
翌期では、まとめて合計してしまうってことかと
『事業主勘定』これは後々確認です
§『青色申告特別控除前の所得金額』
これは、青色決算書の金額を転記
これだけで完了です
と、実は、2項目、
敢えて、抜いてまして…
§『事業主貸』
§『事業主借』
これ、結構、重要な勘定です
登場することが意外と多いです
そもそも、前提とする概念としては、
『事業とプライベートは別の財布がある』

こう言った認識がそもそも存在します
なので、例えば、
『事業口座からプライベートの支払い』
・自宅兼事務所の家賃や光熱費
・スマホの通信量
・現金出納帳の残高が多くなり、一定額を預金振替
『プライベート口座から経費等の支払い』
・自宅兼事務所の家賃や光熱費
・スマホの通信量
・赤字で現金出納帳の残高がなくなり、その補填
つまり…
事業 ⇒ プライベート
= 事業からプライベートに金銭を“貸した”
プライベート ⇒ 事業
= 事業がプライベートから金銭を“借りた”
この、それぞれが勘定になっており、
“貸した”=『事業主貸』(資産)
“借りた”=『事業主借』(負債)
って認識にしております
これらは、事業上、あってもおかしくはないです
さらに、これも注意ですが、
『相殺はできません』これです
『貸し借りをしてるんでしょ?じゃ、相殺して消せばいいじゃん』
実際に、金銭の貸し借りをしたなら、
それでいいでしょうね
ですが、経理上ではダメです!
両方とも1年間加算をし続けて、
翌期首に、上記の元入金と
合計するまで、残し続けます
因みに、貸借対照表の右側の
『製造原価の計算』これはムシします
工場などを個人で経営してる場合、
ここで原料から製品になるまでの計算をしますが、
そんなことやってるなら、
そもそも、法人化してください…
どんな面からみても、
個人で経営していいことなんてありませんので…
さて、これですべての記載ができると思います
来年の申告が楽しみですね!
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