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マゼッパを弾ききった!!!

超絶技巧練習曲 第4番 マゼッパ
やりきりました!!!

去年は、ショパンの「幻想ポロネーズ」にした。こっちでは、解釈は無限だから、私の印象をくっつけて書いてみた。
書き出すとうまく繋がるように間を埋めなくちゃならないんだけど、まぁその辺は適当に、適当にやりました。曲にしちゃえば、つなぎの部分はそういう機能のものとして弾けばいいから、そこまで厳密に書かなくても大丈夫なんでね。

今回は、マゼッパという暴走する馬に引きずられたけど生き延びて帰ってきて英雄になった人を元にしたユゴーの詩(こちら)が題材になって作られた曲。つまり、私がいちいち解釈しなくても、てかリストって中身薄いんで(辛辣〜笑)、イイ感じにかっちょよく弾きゃあそれでいいのよ。笑
ただし、馬に引きずられて意識混濁状態から生還したみたいな伝説の持ち主を描いているので、それに本ッッ当に物凄く難しい曲なんで、とにかくヒィヒィで、ヒィヒィで弾いている私がいる、どのみち涼しい顔してやり切るのは無理だし、それだけで充分だと思った。

ここまでは事前に決めていた。

本番まであと1週間もない。
そんなとき、私はなぜか、現場に立っていた。

※おそらく、ここまで私を音楽ガチ勢、何なら音大生とかだと思って読み進めてきたと思うので、言っておきます。音大生じゃないです。なんなら文系ですらなく医療系で、確かに大学にも行っていますが俳優であります。だから現場にいたというのは、撮影してたということですw

なぜって、それは自分が予定詰めたから以外の何でもないんだけど(笑)、普通に考えてこんな時に腕をプルプルさせながら録音をしているなんて、何かがおかしい。人数が足りなくてなぜか私が録音してたのも何かがおかしいけど、まぁ、そんなことは別にいいのよ。
私は、ブームを持つ手をプルプルさせながら、耳で「ここだ」というポイントを探っていた。ヘッドホンから聞こえてくる台詞が良い音になる位置は、マイクの角度を調整すれば見つかる。ただし自分自身は当然、自分や機材の影が入り込んではいけない。
呼吸音も何もかもめちゃくちゃクリアに聞こえてくる!!!
その夜、私はマイクをポチッた。

まずSonyのZV-1は持っているので、それに対応してれば何でもいい。それからあんまりお高いと困る。だからって安さを追求するあまり機能が残念なのも嫌。最終的に決めたそれは翌日の夜に届き、さらに明けた朝、私は試しにベートーヴェンの「月光」第1楽章を録ってみた。画はテキトー、一応ISOだけいじって暗めにはしといた。

ぅあー、良い!!音がいい!!

これらのわずかな機材を使って、客席にいる親に録画ボタンを押してもらい、撮ってもらおうと思った。いざ、ZV-1にCOMICAを取り付けて、あとは電源を入れて撮るだけの段階までは自分の目で確認して、託した。舞台袖に向かった。
おそらくは、私がどのボタンが何なのか教えていなかったのが問題だった。出番が終わって戻ると、失敗したと言われた。
Oh…
録音部の緊張感とはこういうことだ……
自分がミスったら全てがパーになる。
映画の撮影では、出演者が明らかに苦しいことをやっているとき、スタッフも緊張している。台本はもらってるから、どんなシーンなのかはもちろん把握してて、しかしその内容を問わずスタッフ側は一旦「よっしゃ〜」と気合いを入れる。

まぁ、トチるのが役者がだろうがスタッフだろうがどちらにしろNGなんだけど、特に役者がしんどいシーンでは、演技がうまくいってもスタッフがミスしてNGになるのは非常に申し訳ない(土下座)(でも俳優は、映像作品であれば、普通に「ドンマイ!」で、もう一回やる。)

さあ、もう一度言うぞ。
本ッッ当に、物凄く、難しい。
この曲を演奏するシーンを吹き替えなしで成立させるのは、やっぱり清塚信也レベルの腕前じゃなきゃ無理。
「さよならドビュッシー」という映画に、漫談師の(?)清塚信也さんが岬洋介役で出演している。マゼッパを弾いてるシーンがある。やべえ!!!何これ!!!
俳優さんが一曲名人でやろうとしても、マゼッパはいくらなんでも無理でしょ、さすがに。だからピアニストが役者になる。
だが私は倒した!(漫談師ではなく)ピアニストの清塚信也さんがキャスティングされるというプロ参戦のパターンじゃなくても、ガチで弾ける俳優さんがいたら、すごくね⁉︎超ハイクオリティ音楽映画ができるぞ⁉︎
──こないだ観た「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」の演奏シーンまじでテンションぶち上がった。でもあれの撮影……超絶緊張するよな……と思うけど、パガニーニを演じた人は本業がヴァイオリニスト、そりゃ弾けるわ。すげえわ。
というわけで私、ご覧の通り、ミスりまくってますが何とか生き延びました。
ウェーイ✌️


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