わかりづらい福建男子と福州の海鮮バイキング
陳君の地元巡り福州観光第三弾
そもそも去年夏のことを思い出しながら書いたのは、最近陳君から連絡がきたからだ。
私が中国の大学の仕事がなくなり中国を去ることを風のうわさでききつけて、つらかろうと連絡してきたのだ。
陳君自身今苦境にいるということだったが、自分がつらい時に他の人の気持ちを思いやれるのだから優しい子だ。
でも、普段ややる気なさそうだしネガティブで、その良さがなかなかわかりづらい。
この福州でも、久しぶりに再会した陳君はちっとも楽しそうじゃないので、つまらないかめんどくさいんだと思っていた。
だから、残りの最終日は一人で過ごすからいいと伝えた。
無理してつきあわせるのも悪いし、何より自分が楽しめないからだ。
しかし、翌日もなぜか陳君は私の民宿に来た。
私が食べたいと言っていた海鮮バイキングを覚えていて、そこで一緒にお昼ご飯を食べた。

バイキングで好きなものをとってきて自分の席で煮て食べる。
魚介類たくさん





最後は、回転寿司のお皿数えるみたいに数えてもらって清算。

この時も別に陳君は楽しそうでもなかったし、おいしそうに食べてたわけでもない。
それでも私が行きたい店を覚えていて一緒に行ってくれたから、義理堅いと思った。
ところが!
なんと、陳君、前日もこの日も楽しかったらしい。
「いやー、わかりづらいわ!笑」
なんか陳君が元カノに振られた原因がわかった気がした。
「せめて別れ際に『今日は楽しかった』とか言ったらいいんじゃない?」
私はそう言った。
終わりよければすべてよしだ。その日の最後の印象大事。
前日もそのように言えば、「明日一人でいいわ」と余計な気は遣わなかったと私は言った。
「そうか」と陳君は学習した。
その学習効果が出たのが最後の別れ際だった。
私は民宿の近くのホテル前から出る空港送迎の車に乗るために歩いた。




陳君も一緒に待ってくれた。
どう見ても仕方なくつきあってるようにしか見えないが、「楽しかった」という言葉を聞いていたので、まあ、楽しいんだろうと単純に解釈した。
そして、別れ際、陳君は言った。
「今日は楽しかった」
おお! 学習してる!
陳君の母校の前では悲しい過去の失恋話を聞いたけど、おそらく彼女は陳君がいまだに引きずってることなんて夢にも思っちゃいないだろう。
なんなら友だちに「全然私のこと好きじゃなかったみたい」とか言ってるかもしれない。
自分の気持ちを言語化して伝えるのが苦手な人は一定数いる。
言われることにも慣れてない人も少なくない。
陳君は素直に「そうだったのか」と納得したけど、言われたら批判やダメ出しと受け止める日本男子もけっこういる。
察してちゃんは嫌なので、「自分はこう思った。こうされると嫌なのでこうしてほしい」とか私は言うけど、言われたほうが「はい、わかりました」とはならないのがめんどくさい。
だから、陳君が素直に学習したのは、すばらしいと思った。
これは去年の7月。
冬休み北海道おいでよと私は言った。
すると冬、陳君から「行けなくなった」と連絡がきた。
なんて律儀な子だ!
そしてそれと同時に思った。
わかりづらっ!
そんなに乗り気にも見えなかったし、なんなら来る気はないと思ったw
そしてさらに最近連絡が来た時、こんな内容。

北海道に行けなかったことをまだ気に病んでいたらしい。
さらに気持ちは言葉で伝えないとだめだと私が言ったことを覚えていた。
おそるべし学習力!
とにかくなんか今元気ないようだったから、俺たちの熱い海南バトルを思い出せ!と思った笑
自分ができないことや苦手な部分を嘆くより、できたことを思い出せと。

陳君は虫に詳しい虫博士なんだから、昆虫極めりゃいいのに。
三回にわけて福州の思い出を振り返ってみたけれど、今振り返ると楽しい思い出だ。
友だちがいなければ行こうとも思わなかったが、貴重な思い出となった。
