福州でローテンション福建男子の青春を歩く
前回、海南島で共通の敵を倒し、ズッ友となった陳君と福州で再会した話を書いた。
今回はその続きである。
福州で私が選んだ観光地
南方の道
私は旅行に行く時に人が多い観光地などは実はあまり興味がない。
興味があるのは、現地のスーパーや市場、コンビニなんかも売ってる物がちがうからおもしろい。
とにかうその土地の人の生活を感じられるものが好きだ。
そんなわけで、陳君の母校が徒歩圏内にあるというので、そこに連れてけと言った。
なにせ陳君ローテンション(いつものこと)。
私が盛り上げようとするも、暑いんだかつまらないんだか知らないがほとんどノーリアクション。
「お! あれは誰かね? 有名な人かね?」

陳君「ちがう」
(いや、そこはつっこんでくれ)
「お! この木は何かね? トロピカルだね!」

陳君「マンゴー」

「お!福州なのに岩手県!」

陳君「……」
終始こんな調子だ。
陳君の小学校
本当に街中にある小学校。
門の警備は厳重で、中に入れるわけでもないから、その前でずっとしゃべっていた。

昭和の子どもみたいに道で遊んでいる子どもがいて、珍しいと思ったら、さすがデジタル世代。外にいるのに携帯でずっとゲームか動画見てる。

そして私たちは次の目的地へ向かった。
陳君の中学校
陳君どれだけ偉人やねんってぐらいに陳君の母校巡り。
途中通った道は、陳君が昼食のために歩いた道。
給食とかがなかったそうで、なぜか集団で先生の家?まで行って食べていたという謎行動。

しかもけっこう歩く。
陳君は近いと言ったけど、お昼ご飯のたびに学校から別の場所って大変だなと思った。
中国らしいと思ったのが、ご飯を食べる場所ってより、そのあとの昼寝ができる場所ってことで、ご飯食べて昼寝までするのがセットってこと。
これは大学生もだけど、昼ご飯のあとは、みんな必ず昼寝する。
確か働いている人たちもそう。
会社には枕とか寝具をもって出社するらしい。
そして中学校到着。

学生が出てくるたびにいちいち門が開いたり閉まったりする。
警備の人もいるし厳重だ。
ここで元カノの話。
結局振られてしまったという切ない話だったけど、どうも基本悲観的な陳君は「俺がダメだから振られた」みたいなこと言ってたので、「それは違うと思う」と私は言った。
「問題は、自分のためにがんばろうともしてくれなかったことじゃない?」
まあ、これはあくまで私の予想。
陳君は自分がダメだからとか言うけれど、ダメでも何でも「君のためにがんばる!」と必死になってくれたら、それこそ萌えキュンじゃないのか?
私ならそうだけど。
もともと男の人のほうが繊細で弱い部分があると思ってるし、それでも必死に虚勢をはってがんばるからこそ応援したいし、支えたいとも思うけど?
私の言葉に「そうかもしれない」とつぶやいて陳君はまた打ちひしがれた。
「まあ、元気出せ」(肩ぽん)
まあ、中学生だって色々あるしな。
ちなみにこの中学校で学生の飛び降りがあったらしい。
こういう話はほかでもよく聞く。毎年必ずどこかである。
勉強のストレスに耐え切れなくなった中学生が教室の窓から飛び降りる。
隣りは病院なんだけど、すぐ運んでも間に合わなかったらしい。
その話を聞くと、中学校の厳重な警備の門が逃げられない牢獄に見えてくる。
陳君はここで恋をしたり、勉強のストレスがあったり、色々なことがあったんだなぁ。
やっぱり小中学校見に来てよかった。
色んな話を聞けたし。
自分の友だちでもなんでもない偉人の跡地とか行くより、ずっと有意義だと思う。
とはいえまだ時間もあるので、私たちはまた適当にぶらぶら歩くことにして、また私の思いつきの場所に向かった。
白い塔
人がたくさん行くところではないお寺になぜか向かった。
どういういきさつか忘れたけれど、言い出したのは私だ。
ただの勘なのかもしれない。
この場所が思った以上に気に入った。
人はいないし、風鈴みたいな木にたくさんついている。
音が涼やかで心地いい。



見た目は中国のお寺って感じだけど

なんかところどころテーマパーク感があったり


インドっぽさがあったり

でもまあやっぱり中国のお寺だよね。

奥には白い塔があり、遠くからでも目立つ。



これを右回りに回るといいらしいが、書いてあるのにそんなの無視で左回りに回ってしまった。

すると真後ろまで来たところで鳩が一羽私の前に舞い降りる。

まるで先導するように私の前を歩く鳩。
結局左回りで一周し、正面に来たところで、鳩は門のところに飛び去った。

この場所すごく気に入ってわりといたと思うけど、また私の思いつきで、お茶でも飲みに行こうとなった。
カラオケの個室のような茶室
レンタルルームみたいにお茶の茶室はあちこちあって、携帯で予約と支払いもできるようだ。
基本貸してるのは部屋だけで、持ち込み可だけど、お茶もちゃんと売っている。
私たちはお茶を買って部屋に入る。

お茶菓子とかはないけれど、エアコンが効いてて涼しいから、それだけで来てよかったと思った。

陳君は福建男子なのに、お茶を入れるのに慣れてない
その時の様子はこちら ★5分40秒のところからご覧ください
まあ、動画からもわかるように、陳君はとにかくテンションが低い。
なんか疲れてるのか暑いのかつまらないのかよくわからない。
そんなわけで、翌日最終日は無理につきあわせるのも悪いかと思って、「明日は一人でいいよ」と言った。
すると、陳君がとった行動は、この時の私には予想外のものだった。
つづく
