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大企業の新規事業開発のリアル #4 実行力

この記事を読んでほしい人

大企業の新規事業開発ってどんなものなのか、少しでも興味がある
大企業で新規事業にチャレンジしたい
大企業の中で、新規事業を生み出す仕組み作りに挑戦したい

本noteの大きなテーマは”自己理解”や”内省”、”副業”といったものですが、私がほとんどのキャリアを過ごしてきた新規事業開発についても、学んだことを書き記しておきたいと思います。それが「大企業の新規事業開発のリアル」シリーズです。


これまでの記事では、大企業の新規事業開発でテーマオーナーに求められる3つの力のうち、「意志力(WILL)」と「巻き込み力」について書きました。

1.意志力(WILL)

2.巻き込み力

今回は3つ目の「実行力」について話していきます。

この実行力、よく「行動力」と言い換えられることもありますよね。スタートアップ界隈では「行動量がすごい!」とか「動きまくってる!」といった表現もよく耳にします。

ただ私の感覚では、結局のところ「当たり前のことを当たり前にやる力」なんじゃないかと思っています。
この点について、少し深掘りしていきましょう。

これは新規事業に限らず、皆さんにも心当たりがあるかもしれませんが、「やった方がいいのは分かってるけど動けない」っていうこと、ありませんか?

たとえば、優先順位が高い仕事を後回しにして別のことを始めてしまったり、打ち合わせ前の準備をサボってゴールのイメージも共有せずに臨んでしまったり。

頭では「この仕事をすぐにやるべき」「打ち合わせ前にちゃんと準備して、メンバーにもゴールを伝えるべき」って分かっている。でも、実際に行動に移そうとすると、なかなかうまくいかないんですよね。

もちろん、行動できない理由はその場その場で違いますし、外的要因が関係していることもあります。

でもこの「頭では分かってるけど、実行が難しい」っていう感覚、仕事だけじゃなく私生活でも見かけることが多いのではないでしょうか。

ある程度経験を積んでくると、いちいちロジックを積み上げなくても、次に何をすべきか直感的に分かることもあると思います。
でも、そこから実際に動けるかどうかが、テーマオーナーとしてふさわしいかどうかの分かれ目だと感じています。

行動を妨げる要因が明確で、それが自分でコントロールできない場合は除きますが、「当たり前のことを当たり前にやる力=実行力」を高めるために、有効な手段をいくつかご紹介します。番号が進むにつれて効果が高くなると思います。

  1. 自分がやろうとしていることを、周囲の同僚や友人に口頭で宣言する

  2. 宣言しつつ、それを文書として残して、上司や仲間に見せる

  3. チームを組んで動き、行動の結果が周囲にも影響するようにする

これらを実施することで、ご自身の実行力は高めることができるかなと。


また実行力の別の側面として、

「やれない理由を探すのではなく、やれる道を探す」

という考え方が重要です。

このやれない理由を探すタイプと、やれる理由を探すタイプの違いは、以下のように整理できます。


  1. やれない理由を探すタイプ(積み上げ式)

得られるもの
 ・リスク回避ができる:無理な挑戦を避けられるので、失敗が少ない
 ・着実に進められる:現実的な選択肢を積み上げることで、堅実に成果を出せる
 ・自己納得感が高い:自分が納得した道を選ぶので、心理的に安定する

リスク・デメリット
 ・大きな目標には届きにくい:飛躍する力に欠けがち
 ・チャンスを逃しやすい:不確実な機会を見送りがち
 ・行動が遅れがち:納得するまで動かないためスピードが落ちる


  1. やれる道を探すタイプ(開拓型)

得られるもの
 ・挑戦の機会が増える:選択肢の幅が広がる
 ・スピードが速い:「完璧じゃなくてもやる」スタンスで行動量が増える
 ・イノベーションが生まれやすい:枠にとらわれず新しい道を切り拓ける

リスク・デメリット
 ・失敗が増える可能性:試行錯誤が増えるため無駄打ちも多くなる
 ・不安定になりがち:結果が見えない中での行動は迷いも生みやすい
 ・周囲からの理解を得にくい:前例のない挑戦は孤立を招くこともある


つまり、どちらにもメリット・デメリットはあるものの、新規事業開発においては「2. やれる道を探す」タイプの動き方が求められる場面が多くなると思います。

なぜなら新規事業では、必ずしも「正しい選択肢やアクション」が見えているわけではありません。

だからこそ、モヤモヤした感覚を抱えながらも前に進める人だけが強い。

さらにチームで動くことで、そのモヤモヤに対するレジリエンス(回復力・耐性)が高まり、より一歩を踏み出しやすくなると感じています。

不安定な状況下でも、自分の足でどこまで前に進めるか。

それが、新規事業開発において最も大切な力かもしれません。


これまで、新規事業を立ち上げる場合にテーマオーナーに求められる3つの力を紹介してきました。

  1. 意志力(WILL)

  2. 巻き込み力

  3. 実行力

これらの3つの力を兼ね備えている人材がいないと、新規事業は立ち上がらないのではないか、と考えています。

仕組みや組織風土も課題かもしれませんが、それらが整っていたとしても、この3つの力がチームに欠けていては、テーマは前に進まないかも。

是非一度、その視点でテーマを見てみてください。


ここまで読んでいただきありがとうございます。今後も書き続けていきますので、「♡」や「フォロー」をしていただけますと大変嬉しいです。


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