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ウィーン&プラハの名門コンサートホールでクラシック鑑賞【中欧旅行④】

 1月に訪れたポーランド、オーストリア、チェコは、いずれも音楽の本場である。せっかくなら、日本でも知られる著名なコンサートホールでクラシック音楽を聴きたい。オーストリアではウィーン楽友協会の黄金のホール、チェコではプラハ市民会館のスメタナホールでのクラシックコンサートに足を運んだ。



観光客でにぎわうウィーン楽友協会

黄金のホールとニューイヤーコンサート

 ウィーン楽友協会といえば、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートの会場として知られている。日本でも毎年、NHKで放送される。オーディオマニアの父が毎年観ていたので印象に残っている。


コンサートは小編成のオーケストラ演奏

 ウィーン滞在中に楽友協会黄金のホールで開催されたコンサートはいずれも観光客向けのものだったと思う。その中で、私たちは「Die SchlossCapelle」という小規模編成の室内オーケストラのコンサートに訪れた。演目はモーツァルト&ヴィヴァルディということで、観光客向けで親しみやすい選曲だった。

 演奏は小編成ながら迫力があり楽しめた。音響の良さで知られるホールだけに、その効果があったのかもしれない。バイオリンの弦と弓がこすれる音、震えが直に感じられたような気がした。NHKホールの後方席ではまず聞こえない音だと思う。


音響の良さ、残念なマナー

 一方、撮影禁止にも関わらずスマホで動画を撮影したり、演奏中に話したりするマナーの悪い人が一定数おり、その点は残念だった。楽章間にたくさんの拍手が上がっていたので、クラシックコンサートに馴染みのない人が多かったと受け止めている。とはいえ、ここでしかできない体験として全体的には楽しめた。


ウィーン楽友協会の外観。ダイナミックで荘厳さを感じる造り
黄金のホールの内部。左手がステージ。今まで見たことがないほど華やかな空間
ステージの反対側。本当に金ぴか。正真正銘の黄金


地元の音楽好きが集ったプラハ・スメタナホール

チェコを代表する作曲家の名を冠したホール

 スメタナホールの名前は、チェコを代表する作曲家の1人であるスメタナにちなんでいる。スメタナは私が好きな「ヴルタヴァ」(連作交響詩「わが祖国」のうちの1曲)の作曲者である。ホールに関しては、のだめカンタービレのロケが行われた場所として知られているらしい。


プラハ交響楽団&トルルス・モルク

 プラハでは幸運なことにトルルス・モルク (Truls Mørk)というノルウェーのチェロ奏者を招いてのプラハ交響楽団のコンサートに参加することができた。こちらは観光客がほとんどだった楽友協会とは違い、地元の音楽好きが集うクラシックコンサートだった。

 2回行われる公演のうちの初回だったこともあり、会場はほぼ満席。タキシードやドレスに身を包み、華やかに着飾った人が多かったのも印象的だった。


ドヴォルザークとラヴェルのプログラム

演目はもう1人のチェコを代表する作曲家ドヴォルザークのチェロ協奏曲 ロ短調 作品104と、ラヴェルの「道化師の朝の歌」、「亡き王女のためのパヴァーヌ」、「ボレロ」。後方寄りの席だったこともあり、学友協会よりは音がマイルドに聞こえた。最初から最後までじっくりと演奏を聴くことができ、素敵なホールの中で音楽を存分に満喫できた。


入り口では黒服のスタッフがチケットをチェック
ホール前のロビーは社交場。開演前や休憩中にワインやシャンパンを片手に談義する人が多かった
市民会館内の階段。上を見上げると、この景色。どこを切り取っても美しい空間
スメタナホールの中。奥のステージの上には巨大なパイプオルガンがあった
円形や曲線が連なったデザインの天井。美しさに、「はー」とか「ほー」しか言葉が出ない
ホール内部から見た出入口方面。座席に関しては日本の近代的なホールの方が座り心地がいい
記念にプログラムをゲット。日本人の楽団員の方もいるようだった
市民会館の入り口。曲線が印象的な造りで、華やかながらも自然な風合いがある
市民会館のすぐ横には火薬塔がある。ライトアップされると迫力がすごい
火薬塔前から市民会館。夜でも歩行者は多い
市民会館近くにあるショッピングモール「PALLADIUM」。キラキラしていて目立つ存在だった


終わりに:ホールの違いと服装のこと


 ウィーン楽友協会は威厳のある外観と金色に輝くホールが特徴的だった。音もダイレクトに響く印象を受けた。一方、スメタナホールは曲線が多く使われた建物の造りで、音も調和的でマイルドに感じられた。

 今回、両会場でのコンサートに参加するに当たって個人的に悩んでいたのは服装だった。スーツは持っていけなかったので、いずれもきれいな見た目のセーターとシャツ、すっきりした見た目のパンツで臨んだ。

 結果として、観光客向けの楽友協会はカジュアル寄りでも問題はなさそうだった。対して、フルオーケストラのスメタナホールはフォーマル感が非常に強かった。私の席は後方だったのできれいめなセーターとシャツという服装でも大丈夫だったが、ぎりぎりセーフという感覚だ。スーツを着ることができたなら、より安心して楽しめたと思う。これから訪れる人は、コンサートがどのようなものか事前に調べ、服装を考えておくと安心だろう。

 どちらも訪れる価値のある素晴らしいホールだ。ぜひ自分なりに違いを味わってみてほしい。


番外編:スメタナ博物館、ショパン博物館


 プラハ滞在中にはスメタナについて詳しく紹介しているスメタナ博物館も訪れた。受付のおじいさんが親切に日本語のガイド資料(かなり使い込まれていたが)を渡してくれたので、じっくり見て回ることができた。ヴルタヴァ川にかかるカレル橋のたもとにあるので、観光のついでに訪れてみるのがおすすめだ。

 ポーランド・ワルシャワではショパン博物館にも行った。こちらもワルシャワ観光の定番なので、音楽が好きなら行ってみるといいだろう。


スメタナ博物館前に立つスメタナ像。ヴルタヴァ川に背を向けて座っている
ワルシャワにあるショパン博物館の外観
中にはショパンが作曲した音楽を聴けるスペースもあった


※当初、「楽友協会」が「学友協会」となっていたため、表記を修正しました。



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