「感情で選ばれる業界」のリアルに迫る!“なくても生きていけるのに、人はなぜ惹かれるのか?”
「ラグジュアリー」「ビューティー」「エンターテインメント」—。
これらは、生活において“必ずしも必要ではない”領域です。
それでも人は、時間やお金をかけてこれらに惹かれ、選び続けています。
そこには、機能や合理性だけでは説明できない「感情」の価値が存在しています。
こうした領域は、魅力が分かりやすい一方で、キャリアとして考えたときに
「自分に合っているのか」「何が評価されるのか」が見えづらいのも特徴です。
では、なぜ人は必要ではないものに惹かれるのか?
そして、その価値を提供する仕事には、どのような面白さや難しさがあるのか?
本記事では、これらの領域への転職を検討されている方に向けて、
業界の本質とあわせて、転職支援の現場から見えるリアルをお届けします。
メンバー紹介
◆松野 滉平(上部 写真右)
LHH Lifestyle&Culture紹介部 Beauty&HealthCare課
BeautyおよびHealthcare領域のコンサルタントとして、マーケティング・営業・R&Dなどの職種を中心に、企業・求職者双方の支援を担当。
現在はフルマラソンでサブ4達成を目標にトレーニング中。
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◆小島 由希(上部 写真中央)
LHH Lifestyle&Culture紹介部 Luxury&Fashion課
ラグジュアリー業界専任コンサルタントとして、ファッションからW&J領域まで幅広く担当。
オフィスポジションから店舗ポジションまで、クライアント・求職者双方の支援を行う。「こだわり」に寄り添った支援を大切にしている。
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◆鹿嶋 直樹(上部 写真左)
LHH Lifestyle&Culture紹介部 Entertainment&Media課
エンターテインメント業界に特化したキャリア支援を担当。
個人的にも同領域への高い関心を持ち、日々の情報収集やコンテンツ視聴を通じて、業界動向や企業カルチャーへの理解を深めている。
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◆安田(ファシリテーター/執筆) Lifestyle&Culture紹介部 部長
「なくても生きていけるもの」に、人は価値を見出す
安田:
まず率直に、この業界の面白さはどこにあると思いますか?
小島:
率直に言うと、「なくても生きていけるもの」だと思います。
でも、人は時間もお金もかけて購入します。
単にモノが欲しいというよりも、自分らしさや憧れを重ねて選んでいる感覚があります。
安田:
“必要だから買う”とは違いますよね。
小島:
おっしゃる通りです。
機能やスペックではなく、ストーリーや世界観に価値を感じるからこそ、人の心を動かすことができる。
そこがこの業界の奥深さであり、面白さだと思います。
すべては「体験」に集約されている
安田:
お話を伺っていると、“体験”がキーワードに感じます。
小島:
そうですね。
最近は単にモノを買うというよりも、
「この人から買いたい」という理由で購入されるケースも増えています。
ECも発展していますが、
あえて店舗に行って空間や接客を含めて楽しむ方も多いです。
鹿嶋:
エンタメも同じですね。
映画やアニメは物として残らないものも多いですが、
それでも人が観るのは、「どう感じるか」という体験に価値があるからです。
松野:
ビューティーも同じ構造だと思います。
以前は店頭でタッチアップを受けて、実際に試して購入する流れが主流でしたが、
最近はそれをせずに成分や口コミを見て購入する方も増えています。
ただし、それだけではなくて、
インフルエンサーや芸能人が使っている様子を見て、
「自分が使ったときのイメージ」をより具体的に持って購入するケースが多いんです。
安田:
つまり、“疑似的に体験している”。
松野:
まさにそうです!
体験がなくなったのではなくて、“形が変わっている”というのが近いと思います。
安田:
ラグジュアリー、エンタメ、ビューティー。
形は違いえど、本質はすべて“体験”ですね。

エンタメは「好き」がそのまま評価につながる世界
鹿嶋:
エンタメは、“好き”が前提になる業界だと思います。
採用でも「どれだけ好きか」「どれだけ理解しているか」が見られることがあります。
松野:
スキル以上に重きを置かれる場合もあるんですね。
鹿嶋:
そうですね。
実際に、スキルがあっても「熱量が足りない」と判断される場合もあります。
ただ、ご本人も納得されることが多いです。
安田:
“好き”が評価軸になる、ということですね。
鹿嶋:
そこが難しさでもあり、面白さだと思います!
ラグジュアリーは「人」で価値が変わる
小島:
ラグジュアリーは、特に言語化が難しい領域だと思います。
同じ商品でも、「誰から買うか」で価値が変わる。
松野:
販売員の方に価値がつくということですね。
小島:
そうです。
「あの人から買いたい」という理由で選ばれる。
ブランドの価値と人の価値が重なる世界でもあります。
安田:
かなりアナログな世界ですね。
小島:
はい、だからこそ極めていけばいくほど、面白さも深いと思います。
ビューティーは「情報」と「感情」が交差する領域
松野:
ビューティーは特に変化が速い業界です。
消費者の知識も高くなっていて、成分や機能を理解して選ぶ人が増えています。
安田:
かなりリテラシーが上がっていますね。
松野:
そうですね。
一方で、化粧品は薬機法の観点から、特定の悩みに対して「効果がある」と断定的に表現することができません。
安田:
機能だけでは成立しないといことですね。
松野:
はい。だからこそ、
「誰が使っているか」「どのように体験しているか」といった
“体験の共有”が重要になると思います。
正解がないからこそ、面白い
鹿嶋:
やっぱり共通しているのは「正解がない」という点ですね。
小島:
人によって価値が変わる。
松野:
スペックでは決めきれない。
安田:
だからこそ難しいですが、それ以上に面白い領域だと感じます。
今後、転職を考えている皆様へ
安田:
では最後に、この業界に興味を持っている求職者の皆様に一言ずつお願いします。
松野:
ビューティーは情報も多くて、
正直、何を基準に選べばいいか迷うことも多い業界です。
ただ、自分なりに「これがいい」と思う感覚はすごく大事なんですが、
それを一人で整理するのは意外と難しい部分もあると思うので、
少しでも興味があれば、いろいろ見てみたりしながら、
必要であればぜひ一緒に整理できたら嬉しいです。
小島:
ラグジュアリーは感覚的な要素が強く、
その魅力を言葉にするのが難しい領域です。
一方で、「なぜこれが好きなのか」を深く捉えられる方にとっては、
非常にやりがいのある業界でもあります。
ご自身の“好き”や“こだわり”を整理することが、
キャリアを考えるうえで大きなヒントになるはずです。
鹿嶋:
エンタメは“好き”が前提になる業界です。
その分、「どれだけ向き合っているか」が問われる場面も多く、
ご自身の熱量を客観的に捉えることが重要になります。
こうした点は一人では見えづらい部分でもあるため、
一度整理してみることが大きな一歩になると感じています。
そういった部分も含めて一度ご相談いただけると良いかもしれません。
安田:
ありがとうございます。
この業界は正解が一つではないからこそ、
自分なりの価値観を整理することが重要だと改めて感じました。
編集後記|この業界を目指すうえで大切なこと
今回の座談会を通じて強く感じたのは、
この業界は「感情で選ばれる世界」だということです。
だからこそ、
「なんとなく興味がある」という状態のままでは、判断を誤りやすい領域でもあります。
・なぜ自分はこの業界に惹かれているのか?
・その“好き”はどこまで言語化できているのか?
ここが曖昧なままだと、選考でも評価に繋がりづらいのが実態です。
一方で、この“感情”や“こだわり”は、
ご自身だけで整理するのが難しい部分でもあります。
実際にご相談いただく中でも、
「興味はあるが、自分に合うのか分からない」
「何をどう伝えればいいのか整理できていない」
という声は少なくありません。
だからこそ、
一度立ち止まって言語化してみることに意味があります。
LHHでは、こうした“感覚的で言葉にしづらい領域”も含めて、
ご経験や志向性を整理しながら、
どの業界・どの企業で力を発揮できるのかをご提案しています。
もし少しでも関心をお持ちいただけた方は、
ぜひ一度、お気軽にご相談ください!
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この記事を書いた人
安田 達也(やすだ たつや)
LHH転職エージェント【アデコグループのハイクラス転職】
Lifestyle&Culture紹介部 部長
消費財業界特化型の紹介会社で経験を積み、現在はLHH内でBtoC業界(ラグジュアリー、ファッション、化粧品、ヘルスケア、エンターテインメント、メディア)などの生活を彩る嗜好品領域を管掌。
少年サッカーコーチ、審判資格を保有し週末は息子とサッカー三昧です!!
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