届いた言葉は、また誰かへ。
「裏方って、カッコよくない?」
娘がそう話した夜。
まさか、あの一言が、こんな旅をするなんて思ってもいませんでした。
この記事を公開したとき、
たくさんの方が、娘の夢に温かい言葉を届けてくださいました。
一つひとつのコメントを、
娘は少し照れくさそうに、それでも嬉しそうに読んでいました。
「こんなに応援してもらえるなんて。」
そんな表情を見ながら、
私は胸がいっぱいになっていました。
私は娘に、
「夢を応援してもらえたね」
と言おうと思っていました。
でも違いました。
応援してもらったのは、
娘だけじゃなく、
私の方だったのかもしれません。
そんな温かい時間を過ごした数日後。
もう一つ、
忘れられない出来事がありました。
たび.さんの記事を読み終えたあと、
横で読んでいた娘が、ぽつりと言いました。
「やっぱり大変だけど、それを頑張ってる人たちって、かっこいいなって再確認した。」
そして、少し照れながら続けました。
「私の思いは、間違ってなかったんだな。」
「こんなに人に優しくできる人たちなんだもん。
やっぱり、そういう仕事がしたいな。」
私は、その言葉を聞いて思いました。
私は、言葉は届けるものだと思っていました。
でも、違ったみたいです。
届いた言葉は、
誰かの中で育ち、
また新しい言葉になって、
次の誰かへ渡っていく。
あの日、
娘が話した小さな夢は、
たくさんの優しい言葉に出会って、
少しだけ強くなりました。
そして私は、こんなことを願ってしまいました。
この言葉のやり取りが、
娘の中で。
私の中で。
そして、たび.さんや、
コメントをくださった方、
読んでくださった方、
それぞれの心のどこかで、
誰かの言葉が、
そっと誰かの背中を押してくれるような、
そんな小さな輪になっていたらいいな、と。
だから今日も、
私は言葉を書いています。
誰かを変えるためではなく、
誰かの中に、ずっとあった気持ちを、
「そのままでいいんだよ。」
と、そっと抱きしめられるような言葉を書きたい。
そして、
その言葉がまた誰かのもとへ旅をして、
新しい物語になってくれたら。
それ以上に嬉しいことはありません。
届いた言葉は、
今日もまた、
誰かの心の中で、新しい物語になって
いるのかもしれません。
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