『裏方って、カッコよくない?』娘の夢に、少し泣きそうになった夜。
最近、長女と進路の話をすることが増えました。
大学で何を学びたいのか。
将来はどんな仕事をしたいのか。
そんな会話をしていると、
「あぁ、この子はもう、自分の未来を歩き始めているんだな」
と感じる瞬間があります。
成長が誇らしくて、嬉しい。
でも、ほんの少しだけ寂しい。
小さかった頃の面影を思い出して胸が熱くなり、ついぎゅっと抱きしめたくなりました。
すると長女は、
「どうしたの?」
なんて笑いながら、優しく抱きしめ返してくれる。
その腕の温もりが嬉しくて、
「ありがとう」
という言葉が、自然と胸からこぼれました。
そんな出来事があったからでしょうか。
少し気が早いかなと思いつつ、
中学生の次女にも、ふと気になって聞いてみたのです。
「大きくなったら、何になりたい?」
昔は「パン屋さん」や「栄養士さん」と言っていたけれど、
今はどうなんだろう。
すると、返ってきたのはこんな答えでした。
「私ね、人が喜んでくれる顔を見るのが好きなの。人の話を聞くのも好き」
そして、目を輝かせながらこう続けたのです。
「あとね、裏方で人を支える仕事って、すごくカッコよくない?」
私は思わず、
「え?」
と聞き返してしまいました。
すると娘は、さらに嬉しそうに話し始めました。
「裏方で誰かを助ける。でも、本当はすごい知識を持っている
……そういう仕事がいいなって思っていて。」
「たとえば、博物館で解説をする人とか、ガイドさん!」
「歴史が好きだから、たくさん勉強して、英語やいろんな言葉を話せるようになって、どこの国の人が来ても、聞かれたらスラスラ答えられるようになるの。」
「カッコよくない?」
そして最後に、こんな一言。
「アニメでもね、主人公より『影で支えてるけど、実はすごい!』みたいなキャラクターが好きなんだよね。」
その言葉を聞いた瞬間、
私は驚いてしまいました。
親の知らないあいだに、
娘の世界は、こんなにも広く、深くなっていたのだと。
自分を前に出すのではなく、知識を蓄えて誰かを支えたい。
その真っ直ぐな想いが誇らしくて。
……でも親としては、
「自分を抑えすぎてしまわないかな」
と、少しだけ心配にもなりました。
けれど、
将来どこかで、知識を胸に凛と立つ娘の姿を想像したら、
なんだか胸がいっぱいになって、少し泣きそうになりました。
あの夜、私は娘の夢を応援したというより、
娘と一緒に、その未来を想像していました。
それだけで、なんだか幸せな時間でした。
翌日、この出来事を夫に話すと、
「じゃあ今度、博物館へ行こうか。」
そう言って、次の休みに行けそうな場所を調べ始めていました。
娘たちは、
少しずつ親の知らない世界を見つけて、
少しずつ自分だけの夢を育てています。
親の私が教えることよりも、子どもたちから教わることの方が、
最近は増えてきた気がします。
休みの日には、
家族で博物館へ行こうと思います。
展示を見るためというより、
娘の目が、
どんなふうに輝くのかを見てみたいから。
📚このnoteは「挑戦の記録」マガジンにまとめています。
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