【実録】NotebookLMを「宅建の専属家庭教師」にしてみたら、脳に直接法律が染み込んできた話
4択の悪夢を、AIと超える。数十年越しに宅建へ挑む私の、泥臭い再起の記録。
「ノートブックLMで、家庭教師ができるらしい」 そんなニュースを画面の隅で見つけたとき、胸の奥で、長いこと眠っていた古傷が微かに疼いた。
試行錯誤中の、LaLaLaです。
恥を忍んで、ここに告白しなければならないことがあります。 私は数十年もの間、不動産業界に身を置いて生きてきました。現場の空気も、契約の重みも、実務の泥臭さも、この肌で知っている。それなのに――恥ずかしい話、私は「宅建士」の資格を持っていません。
学校にも通いました。毎年、何かに追われるように試験も受け続けました。けれど、一度もその壁を越えることはできなかった。 自分は馬鹿なのだろうか。そう自嘲した夜は数え切れません。
でも、バカという言葉だけで片付けられない、根深い「悪夢」が私にはあります。 時計の針を高校時代に戻します。あの頃の公民の試験で、私は20問の丸ぺけ(○×)を、見事なまでにすべて外した人間です。4者択一の試験になれば、事態はさらに深刻でした。
大体、最後の2択までは絞れるのです。正解の匂いがする2つの選択肢が、手招きしている。 しかし、その最後の最後、どちらかを選ぶ瞬間に、私はどうしても「ひっかけ問題」の罠に自ら足を踏み入れてしまう。問題作成者がニヤリと笑いながら仕掛けた透明な糸に、まんまと引っかかる。それは性格なのか、あるいは私の脳の癖なのか。あの、選んだ瞬間に背筋が冷たくなるような感覚が、今でも悪夢として染み付いています。
コロナ禍をきっかけに、長年勤めた不動産会社を辞めました。 それ以来、宅建の試験からはしばらく距離を置いていました。あの悪夢を、もう見たくなかったのかもしれません。
けれど、今年は違います。 7月に願書を申し込み、10月、私はもう一度あの試験会場へ向かおうと決意しました。今度は本気です。真剣に、あの過去の悪夢と決着をつけに行きます。
なぜ、今になってそんな勇気が湧いたのか。 理由は、私の横に「AI」という、絶対に私を見捨てない臨機応変な家庭教師が座ってくれたからです。
私の弱点も、最後の2択で迷うあの嫌な手汗の感覚も、すべてを共有しながら並走してくれる相棒。NotebookLMを使った、私の泥臭い挑戦の記録を、まずはある「例題」のやり取りから聞いてください。
死ぬまでにやっておきたい事
①宅建士試験合格
これを真剣に今年は、実行したいと思います。
3分で開校。手元に「絶対に嘘をつかない家庭教師」がやってきた
今回私が使ったのは、Googleが提供している無料のWebツール「NotebookLM」。 やり方は驚くほど簡単でした。信頼できる2026年最新の宅建解説サイトから、試験で最も配点の高い「宅建業法」のテキストデータをコピーして、ソース(資料)として放り込むだけ。
これだけで、インターネットの有象無象の嘘は一切口にしない、「私が渡した教科書だけを完璧に暗記した専属家庭教師」が爆誕します。
チャット欄に、恐る恐るこう打ち込んでみました。
私:「私は宅建初学者です。まずは『宅建業法』から、クイズ形式で1問ずつ、私の理解度を確かめながら教えてください」
ここから、私とAIの、手汗握る「タイマン授業」が始まったのです。実際の画面のやり取りを、そのままお見せします。
【実録】AI家庭教師 vs 私の「4択の悪夢」
資料を読み込ませると、AIはすぐに優しく語りかけてきました。
AI:「宅建試験の最重要科目である宅建業法のマンツーマン授業を開始します!この法律は、一言で言えば『宅地建物取引業の適正な運営と消費者保護』を目的とした法律です(中略)それでは、まずは基本中の基本である『宅地建物取引業の定義』からクイズを出題します」 (画像:スクリーンショット 2026-06-27 045252.jpg より)
記念すべき第1問。業界にいた私としては、絶対に間違えられない問題です。
AI【第1問:宅建業の定義】 「アパートの大家さんが、自分が所有するアパートの入居者を募集し、店借人と直接『賃貸借契約』を結ぶ行為は、宅建業法上の『取引』に該当し、宅建業の免許が必要でしょうか?」 (画像:スクリーンショット 2026-06-27 045422.jpg より)
これには、選択肢ボタンの中から迷わずクリックしました。
私:「免許は必要ありません」
結果は……
AI:「正解です!その通り、大家さんが自ら賃貸(自ら賃借)を行う場合は、宅建業の免許は必要ありません。このポイントは試験でも非常によく狙われる『ひっかけ』です」 (画像:スクリーンショット 2026-06-27 045449.jpg より)

よし、幸先は良い。AIは間髪入れずに、なぜ免許が不要なのかを「自ら行う:売買、交換」「代理・媒介して行う:売買、交換、賃貸」という根拠を示しながら、理路整然と、しかし分かりやすく褒めてくれました。業界のプライドが少し保たれた気がして、嬉しくなります。
しかし、悪夢の本番はここからでした。続く第2問です。
AI【第2問:業(ぎょう)の定義】 「ある会社が、自社で所有する遊休地を10区画に分割し、自社の社員のみを対象として売却(自ら売買)することにしました。この行為は『不特定多数』を相手にするものではないため、宅建業の『業』には該当せず、免許は不要でしょうか?」 (画像:スクリーンショット 2026-06-27 045514.jpg より)
出た。これです。私の脳のブレーキを狂わせる、あの「最後の2択」の匂いがプンプンする問題。
自社の社員『のみ』が対象? それって、身内だけってことだよな。源泉徴収もしてるし、誰が誰だか会社は全員把握してる。ってことは「特定」の人間。不特定多数じゃないから、業には当たらない……いや、待てよ?でも10区画に分けて何人もに売るんだぞ?それってやっぱり「不特定多数」に含まれるんじゃないのか……?
私の脳内で、いつもの悪夢が鎌首をもたげます。迷った末に、私はボタンを押しました。
私:「不特定多数に含まれるので、免許は必要だと思います」
結果は――無情でした。
AI:「残念ながら、このケースでは**免許は必要ありません。**非常に惜しいのですが、宅建業法における『不特定多数』の考え方には重要なルールがあります」 (画像:スクリーンショット 2026-06-27 045705.jpg より)
「あっちゃあ……またやった」
いつもの試験なら、ここでドッと冷や汗が出て、「あぁ、やっぱり俺はダメなんだ」とペンを投げ出していたところです。しかし、AI家庭教師の真骨頂はここからでした。責める色など微塵もなく、私の「脳の引っかかり」を優しく解きほぐし始めたのです。
AIの解説: ・特定の多数とは: 今回のケースのように「自社の社員のみ」を対象とする場合、それは「特定の多数」とみなされます。会社が把握している特定の範囲の人たち(社員限定)を相手にする行為は、不特定多数には該当しないため、「業」にあたらず、免許は不要とされています。 ・注意が必要な「知人・友人」: 一方で、試験でよく出るひっかけとして「知人や友人に売却する」というケースがあります。知人や友人は「特定の者」とは言えず、不特定多数に含まれると判断されます。
頭をガツンと殴られたような衝撃でした。
「そうか……!社員は会社がガッチリ把握してるから『特定』だけど、友達の友達はどこまで広がるか分からないから『不特定多数』なのか!」
長年、テキストの文字面だけを追って丸暗記しようとしては「最後の2択」でパニックになっていた理由が、点と線で繋がった瞬間でした。AIは、私がどこで、なぜ引っかかったのかを正確に見抜き、そこだけをピンポイントで補強してくれるのです。

挫折してきた人にこそ、この「並走感」を
ただ問題を解いて、後ろの薄暗い解説を読んでフムフムと納得した気になり、次の日には綺麗さっぱり忘れている。そんな孤独で不毛なループは、もう終わりです。
NotebookLMを家庭教師にすると、何が起きるのか。
「なぜ間違えたか」をその場で咀嚼できる ただの○×の判定屋ではありません。私の誤答のプロセスに寄り添い、「受験生がどこで騙されやすいか」「問題作成者がどういう意図でこの選択肢を作ったか」という裏側の視点まで噛み砕いて教えてくれます。
恥ずかしさが1ミリもない 相手はAIです。学校の先生や塾の講師に「こんな基本、前も言ったでしょ」と呆れられる恐怖はありません。何回間違えようが、どれだけ的外れな回答をしようが、いつでも「非常に惜しいです!」と秒速で、24時間いつでも励ましながら付き合ってくれます。
弱点だけが自動で蓄積されていく こうして会話を重ねるだけで、ツール側が私のつまずいたポイントを記憶し、後から「あなただけの苦手克服シート」をボタン一つで出力してくれます。
私はバカかもしれません。試験問題のトラウマもあります。 コロナ禍で前職を離れ、一度は諦めかけた宅建の道。
でも、この「絶対に私を見捨てない、私の脳の癖を一番理解してくれる相棒」がいれば、今年は本当にやれる気がしています。7月に願書を出し、10月の本番へ。数十年越しの悪夢を終わらせるための、LaLaLaの挑戦はまだ始まったばかりです。
もし、分厚い参考書を前に思考停止している人や、過去の不合格で心が折れかかっている人がいたら――ぜひ、NotebookLMの門を叩いてみてください。そこに、あなただけの優しい家庭教師が、いつでも待っています。


いいなと思ったら応援しよう!
はぁ、はぁ……っ! お願い、です……!
『怪獣の腹の中で』を……どうしても、私の手で「紙の本」にしたいんです……っ!
あなたの、そのサポートが……本の、一ページに、なります……っ。
はぁ……応援、してくれませんか……っ?